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[[ウェゲティウス]]の『[[戦術書]]』 (''De Re Militari'') には以下のような記述がある。
 
*歩兵の投擲兵器は、11インチないし1フィートの鉄製で三角形の鋭い穂先を持った投槍で、ピレス (piles) (piles)と呼ばれた。一度盾に突き立つと引き抜くことが困難であり、また力と技術の備わったものが投擲すれば、簡単に皮鎧を貫いた<ref>[http://www.digitalattic.org/home/war/vegetius/index.php#b118 ''De Re Militari'' Book I, "The Arms of the Ancients".]</ref>。
*(歩兵の)武器はスパタと呼ばれた大振りの剣とセミスパタ (semispathae) (semispathae)と呼ばれた小ぶりの剣、さらに盾の裏の凹面に五本の小さな投槍を格納し、これを最初の突撃時に投擲した。彼らはまた二本の投槍を持ち、大きい方の投槍は、長さ5.5フィート(約170センチメートル)の柄と、長さ9インチ(約23センチメートル)で先端部は三角形の鉄製の穂が組み合わせてあった。これはかつてはピルム(Pilum)(Pilum)と呼ばれていたが、現在ではスピクルム (spiculum) (spiculum)として知られている。兵士はこの武器を特に習熟させられ、力と技術の備わったものが投擲すると、歩兵の盾や騎兵の皮鎧を貫くことも珍しくなかった。小さい方の投槍は、三角形の先端を持つ穂が長さ5インチ(13センチメートル)で、柄の部分は3.5フィート(100センチメートル)だった。これはかつてヴェリクルム (verriculum) (verriculum)と呼ばれたが、現在ではヴェルタム (verutum) (verutum)として知られている<ref>[http://www.digitalattic.org/home/war/vegetius/index.php#b209 ''De Re Militari'' Book II, "Drawing Up a Legion in Order of Battle".]</ref>。
 
なお、ウェゲティウスの記した盾に格納する投槍は、プルムバタ (plumbatae) (plumbatae)と呼ばれる[[ダーツ|投げ矢]]である。
 
== 脚注 ==