「対物レンズ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
4行目:
対物レンズの性能で[[光学機器]]の性能は決まるといっても過言ではなく、良く収差補正された光学系ではその性能は概ね[[開口数]]や[[口径]]で決まる。
 
[[収差]]といわれるずれは、ガラスの[[屈折率]]が光の波長によって異なるためやレンズが球面形状のためなどによって発生する。1枚の凸[[レンズ]]だけでは綺麗な像が得られないため[[屈折率]]の異なる特殊ガラスや凹レンズ、[[非球面レンズ]]などの組み合わせによって収差を補正しているものもある。
 
== 顕微鏡の対物レンズ ==
21行目:
 
== 望遠鏡の対物レンズ ==
望遠鏡の対物レンズにも[[色収差]]の補正の度合いにより[[アクロマート]][[アポクロマート]]などの種類がある。単純な構成では、凸レンズと凹レンズを組み合わせたアクロマートレンズが用いられる。さらに視野の周辺までほぼ理想の光学系になるように、前群レンズと後群レンズを用いて収差補正された対物レンズもある。この方式ではF値(後述)が小さく、明るい光学系が構成できる。
 
対物レンズの有効[[口径]]は、[[分解能]][[集光力]]を左右する重要な要素である。対物レンズの[[焦点距離]]を口径で割った比を口径比といい、像の明るさを左右する。[[F値]]ともいう。ただし、眼視で空中像を観測するのであればF値の大小と像の明るさはほとんど関係ない。一般にF値の大きな対物レンズのほうが、諸収差の補正を行いやすい。望遠鏡の倍率は、対物レンズの焦点距離を[[接眼レンズ]]の焦点距離で割った商で求められる。
 
== 関連項目 ==