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==注意事項==
本場所中において館内で座布団を投げる行為は'''「基本的には行ってはならない行為」'''である。投げられた座布団が他の客や土俵上の力士<ref>[[旭道山和泰]]、[[千代大海龍二]]がまだ現役だった時、上位力士を下して懸賞金を受け取る作法をしている際に直撃した事例などがある。</ref>・行司、土俵付近にいる呼び出し・審判員の親方に当たって怪我につながる恐れがあるほか、館内上部の照明機材等に当たると大事故になる可能性もあるため、取り組みの間に随時流れる館内放送でも'''「座布団や物は投げないで下さい。座布団や物を投げて怪我をされた方がいらっしゃいますので絶対に投げないで下さい」'''と他の館内における注意事項([[地震]]発生時の行動や[[禁煙]]、館内飲食など)とともに説明している。しかし、伝統として受け継がれてきたためか全くと言っていいほど守られる様子はない。投げられた座布団が原因で怪我をした例としては、2012年5月場所初日に場内アナウンスをしていた行司の[[木村銀治郎_(3代)|木村堅治郎(現・銀治郎)]]の後頭部に座布団がぶつかった衝撃で前歯がマイクに当たり口の中を切る怪我をしたものがある<ref>[http://www.minezaki.com/diary/2012/05.html 大相撲嶺崎部屋 平成24年5月6日 行司・木村堅治郎]</ref>。
また、観戦していた著名人に直撃した例としては、2017年7月場所11日目の「白鵬 - 御嶽海」戦で白鵬が御嶽海に寄り切りで敗れた一番によって投げられた座布団が[[浅田真央]]に直撃している<ref>[https://headlineswww.yahoosanspo.co.jpcom/sports/news/hl?a=20170719/fgr17071919480001-00000573-sanspo-spon1.html 浅田真央さんに座布団が直撃!小塚崇彦氏と名古屋場所を観戦] [[SANSPO.COM]] 20172018791911日閲覧</ref>。
 
== 現実 ==
 
2007年9月場所から、入場者に配付される取組表に、''「座布団や物を投げて人に怪我をさせた場合は、[[暴行罪]]・[[傷害罪]]に該当する場合があります。物は絶対に投げないようお願いいたします」''という注意書きが印刷されるようになった。ただ、実際多くの人が投げているため、誰が投げたかがわからず、罪を問うのは難しい。また、[[鷲羽山佳和|出羽海]]理事を中心に「飛ばせない座布団」の形状が検討され、2008年11月の九州場所から、マス席の座布団は、これまでの1人用の正方形4枚から2人用(縦1メートル25、横50センチ)の座布団2枚に変更し、さらに2枚をひもで結んでつなげた形に変わった。これにより、1人でも座布団に座っていれば座布団を投げられない仕組みになった<ref>これじゃあ飛ばせない!相撲協会が九州場所で新型座布団 YOMIURI ONLINE 2008年10月2日</ref>。初日早々横綱[[白鵬翔|白鵬]]が敗れる波乱が起こったが、一人でも座っていれば持ち上げられない上に座布団自体も相当な重さになり、全く座布団が飛ばない事態となって新型座布団の効果を立証した。ただし、この「新型座布団」は11月場所以外で当面使用される予定がない。同場所以降、観客の座布団投げを危険行為とみなして厳しく取り締まることになり、重さが2枚計4.8キロとなって投げられた場合の危険性が増したということで、同場所以降は、座布団投げが確認された場合は警察に通報するという非常に厳しい措置がとられた。
 
よって、2010年九州場所2日目、前頭筆頭[[稀勢の里寛|稀勢の里]]に、白鵬の連勝が63でストップされるという歴史に残る大波乱が起こった瞬間も一枚も座布団が舞わず、賛否両論も起こっている。
 
しかし11月場所以外の「新型座布団」が採用されていない場所では依然として座布団が飛んでおり、国技館で行われた[[2011年]]1月場所の11日目に稀勢の里が再び白鵬を破った際は前場所とは対照的に大量の座布団が舞った。
 
こうした現状のなか座布団の舞を形式美として尊重する相撲ファンも多く、投げられない仕組みの座布団よりも、当たっても怪我をしない仕組みの座布団を開発すべきだとの要望が多い。