「古典的条件づけ」の版間の差分

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'''条件反射''' (CR; Conditioned Response)
:古典的条件づけに基づく反応。例)学習成立後の犬が唾液を分泌する。
 
[[File:Forward Conditioning.svg]]
 
== 強化と消去 ==
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'''[[消去 (心理学)|消去]]'''(Extinction)
:条件反射が成立した後、条件刺激のみを与えて無条件刺激を与えないことを繰り返すと、条件反応が起こらなくなることをいう。
 
[[File:Classical conditioning - extinction.svg]]
 
 
'''自発的回復'''とは、消去によって反応が起こらなくなったのち、休憩をはさんで、ふたたび条件刺激を与えたときに条件反射が起こることをいう。
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== 古典的条件づけのモデル ==
[[ドナルド・ヘッブ]]は[[1949年]]、[[神経細胞]]間の結合強度(伝達効率)の変化によって古典的条件づけを説明できる仮説を提案した。こうした、神経細胞間の結合強度が刺激によって変化していく性質を、[[シナプス可塑性]]という。のちに[[生理学]]的にもその存在が確認され、[[ヘッブの法則]](あるいはヘブ則)と呼ばれている。
 
== 応用 ==
===行動療法===
{{main|行動療法}}
 
古典的条件づけに関連するいくつかの療法は、[[嫌悪療法]]、[[系統的脱感作]]、フラッディングがある。嫌悪療法とは[[行動療法]]のひとつであり、ある習慣を強い不快な無条件刺激に関連付けることにより、患者の望ましくない習慣をやめさせるように設計される<ref>Kearney, Christopher A. ''Abnormal Psychology and Life: A Dimensional Approach''. N.p.: n.p., January 1, 2011. Print. p.336</ref>。例えば、アルコールの味と胃の不調を関連付けるために、投薬を用いることである。体系的脱感作は[[恐怖症]]の治療に用いられ、患者は徐々に不安を引き起こす刺激(例えば怒りの言葉)にさらされながらも、弛緩できるように訓練する。これはカウンター条件付けのひとつであり、恐怖感と相容れない反応(弛緩)と関連付けることを意図している<ref>Kearney, Christopher A. ''Abnormal Psychology and Life: A Dimensional Approach''. N.p.: n.p., January 1, 2011. Print. p 136</ref>。フラッディングは[[脱感作]]のひとつであり、不安応答の強化がなくなり消去を引き起こすまで、非常に悲惨な刺激に繰り返し曝すことにより、恐怖や不安を取り除こうとする<ref>Kearney, Christopher A. ''Abnormal Psychology and Life: A Dimensional Approach''. N.p.: n.p., January 1, 2011. Print. p 133</ref>。フラッディングでは通常は刺激に対する実際の暴露を伴い、「インプロージョン」はでは想像への暴露を指すが、ときに2つの用語は同義語として使用されている。
 
条件付け療法では、たいてい[[人間性心理学|人間性療法]]よりも時間を要しない<ref>McGee, Donald Loring. ''Behavior Modification.'' Wellness.com, Inc. 2006. Retrieved on 2012-2-14. http://www.wellness.com/reference/health-and-wellness/behavior-modification</ref>。
 
==脚注==
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==参考文献==
* {{Cite book|和書|author=鹿取広人、 杉本敏夫・編|title=心理学|edition=第2版|publisher=東京大学出版会|date=2004|isbn= 4-13-012041-7|ref={{sfnRef|心理学第2版(東京大学出版会)|2004}}}}
 
== 関連項目 ==