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[[画像:Typhoid symptoms ja.png|thumb|right|300px|腸チフスの症状の推移。グラフは体温の変化]]
 
感染後、7〜14日すると症状が徐々に出始める。[[腹痛]]や[[発熱]]、[[関節]]痛、[[頭痛]]、[[食欲不振]]、[[咽頭炎]]、空咳、[[鼻血]]を起こす。3〜4日経つと症状が重くなり、40度前後の高熱を出し、[[下痢]]([[水様便]])、[[血便]]または便秘を起こす。'''バラ疹様皮疹'''と呼ばれる腹部や胸部にピンク色の斑点が現れる症状を示す<ref>(皮膚科学では梅毒による淡紅色疹のみをバラ疹と定義し、薬疹や、腸チフス、ジベルの皮疹はバラ疹様皮疹もしくはバラ色粃糠疹としている。つまり、皮膚科学用語において、バラ疹と梅毒は1対1対応である)</ref>。腸チフスの発熱は「稽留熱(けいりゅうねつ)」と呼ばれ、高熱が1週間から2週間も持続するのが特徴で、そのため体力の消耗を起こし、無気力表情になる(チフス顔貌)。また重症例では、熱性譫妄などの意識障碍や難聴を起こしやすい。2週間ほど経つと、腸内出血から始まって腸穿孔を起こし、[[肺炎]]、[[胆嚢炎]]、[[肝機能障害]]を伴うこともある。
 
パラチフスもこれとほぼ同様の症状を呈するが、一般に腸チフスと比べて軽症である。