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プロレス技としては比較的古い部類に入る投げ技の一種で、[[フィニッシュ・ホールド]]として使用するレスラーもいたが、現在は主に中盤での繋ぎ技として使用されている。サモア出身レスラーの[[ワイルド・サモアンズ]]([[アファ・アノアイ]]&[[シカ・アノアイ]])や[[ピーター・メイビア]]が得意技としていたことから、'''サモアン・ドロップ'''または'''サモアン・スープレックス'''とも呼ばれ、後続のサモア系レスラーも彼らにあやかって使用するようになった。
 
しばしば、「[[スープレックス#相手を横抱きにする|ブロック・バスター]]」と呼ばれることもあるが、ブロック・バスターは相手を正面から持ち上げて後ろに方へと反り投げる技であり、相手と自身の体が「T」の字になるような体勢から後ろに方へと投げる点は共通しているが技の掛け方は、まったく異なる別のプロレス技である。
 
== かけ方 ==
相手を[[ファイヤーマンズキャリー]]の要領で両肩に担ぎ上げて後ろに方へと倒れ込み、落下させた相手の背中を叩きつける<ref>これに対し、[[スープレックス#相手を横抱きにする|ブロック・バスター]]は相手を[[ボディスラム|ボディ・スラム]]の要領で持ち上げ、相手の体を自身の胸の前で水平にして相手の体を抱えたまま体を[[ブリッジ (運動)|ブリッジ]]させて後ろに方へと反り投げて相手の背中を叩きつける。</ref>。相手の背中を叩きつけて[[ブリッジ (運動)|ブリッジ]]を崩さずにフォールを奪う'''ホールド式'''がある。
 
応用技として相手をコーナー最上段に座らせて自身もセカンドロープに登って仕掛ける'''[[雪崩式]]'''、走ってきた相手に仕掛ける'''[[カウンターアタック|カウンター式]]'''、相手を[[ファイヤーマンズキャリー#エアプレーン・スピン|エアプレーン・スピン]]で旋回させてから仕掛ける連携技がある。
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== 主な使用者 ==
* [[アブドーラ・ザ・ブッチャー]]
** 日本では'''山嵐'''と呼ばれ、'''山嵐式バックドロップ'''とも呼称される。相手を[[バックドロップ#派生技|抱え式バックドロップ]]の要領で持ち上げ、両肩に担ぎ上げて後ろに方へと倒れ込み、落下させた相手の後頭部や背中を叩きつける。[[フィニッシュ・ホールド]]の[[エルボー・ドロップ#エルボー・ドロップ・ホールド|毒針エルボー・ドロップ]]への繋ぎ技として使用。1979年10月の[[全日本プロレス]]「ジャイアント・シリーズ」にブッチャーと共に参戦していた[[ジェリー・ブラックウェル|クラッシャー・ブラックウェル]]から直接伝授された<ref>{{cite web|url=http://www.showapuroresu.com/bio/ku/crusher_blackwell.htm|title=来日全外国人レスラー名鑑 クラッシャー・ブラックウェル|accessdate=2017-8-8|publisher=ミック博士の昭和プロレス研究室}}</ref>。
* [[ワイルド・サモアンズ]]([[アファ・アノアイ]]&[[シカ・アノアイ]])
* [[ピーター・メイビア]]
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** 上記12人が'''サモアン・ドロップ'''の名称で使用。
* [[ハクソー・ヒギンズ]]
** フィニッシュ・ホールドとして使用していた数少ないレスラー。相手を[[ファイヤーマンズキャリー]]の要領で両肩に担ぎ上げながら、素早くジャンプして後ろに方へと倒れ込むという怪力を売りにしており、1985年3月1日に[[新日本プロレス]]の後楽園ホール大会で行われた[[アントニオ猪木]]とのシングルマッチで猪木をKO寸前に追い込んでいる。
* [[マイク・ロトンド]]
** [[ファイヤーマンズキャリー#エアプレーン・スピン|エアプレーン・スピン]]との連携技で使用。[[WCW]]時代にマイケル・ウォールストリートとして活動していた時期は、[[証券アナリスト]]の[[ギミック (プロレス)|ギミック]]に合わせて'''ストックマーケット・クラッシュ'''の名称で使用していた。
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* [[ショーン・スタージャック]]
* [[ニック・オールディス]]
** 相手をファイヤーマンズキャリーの要領で両肩に担ぎ上げて体を左方向へと180度捻りつつ後ろに方へと倒れ込み、落下させた相手の背中を叩きつけるのを'''トルメンタム'''の名称で使用。
* [[ジョン・アンダーセン|ストロングマン]]
* [[ファレ・シミタイトコ|バッドラック・ファレ]]
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** エアプレーン・スピンとの連携技で使用。
* [[KING (プロレスラー)|KING]]
** '''カメハメ・バスター'''の名称で使用。バックフリップはKINGがモチーフとしている漫画『[[キン肉マン]]』に登場する[[プリンス・カメハメ]]が'''バックフィリップ'''名称で得意技でもあっとしていた。
* [[入江茂弘]]
** 相手をファイヤーマンズキャリーの要領で両肩に担ぎ上げて体を後ろに方へと倒す際にマットを蹴って自身の両足を天井の方に振り上げ、自身の体が上下逆さまになったあとも相手の体から腕を離すことなく落下して自身の全体重を乗せた状態で相手の背中を叩きつけるのを'''自分が垂直落下式バックフリップ'''の名称で使用。
* [[マサ北宮]]
* [[岡本将之|将軍岡本]]
* [[植木嵩行]]
* [[ビッグR清水]]
** 相手を[[ボディスラム|ボディ・スラム]]の要領で持ち上げ、相手の体を自身の胸の前で水平にして両肩に担ぎ上げて後ろに方へと倒れ込み、落下させた相手の背中を叩きつける。
* [[ウルトラソーキ]]
* [[近藤洋史|近藤"ド根性"洋史]]
88行目:
* [[勝愛実]]
* [[星輝ありさ]]
** 向かい合った相手の右腕を左手で左腕を右手で掴み、相手の両腕を交差させて相手の腕を掴んだまま自身の体だけを右方向へと180度捻って相手に背中を向けて自身の左肩に担ぐ格好になっていた相手の両腕の上に左腕を回し、相手の腕をまとめて抱えて自由になった右手で相手の右腿を内側から掴み、相手をファイヤーマンズキャリーの要領で両肩に担ぎ上げて後方へと倒れ込み、相手の背中叩きつけて[[ブリッジ (運動)|ブリッジ]]させて相手の背中を叩きつけてブリッジを崩さすにフォールを奪うのを'''シャイニング・ブリッジ'''の名称で使用。
* [[中野たむ]]
* [[のどかおねえさん|天満のどか]]
* [[坂本茉莉|茉莉]]
* [[沙恵]]
 
== 関連技 ==
; サモアン・ファイブ・アウト
: '''ワイルド・サモアン・ドロップ'''とも呼ばれる。[[エディ・ファトゥ|ウマガ]]のオリジナル技。走ってきた相手の脇腹あたりを両手で掴み、相手の体を左方向へと90度水平旋回させて相手を[[ファイヤーマンズキャリー]]の要領で両肩に担ぎ上げて後ろに方へと倒れ込み、落下させた相手の後頭部や背中を叩きつける。
; [[アングル・スラム]]
: [[カート・アングル]]のオリジナル技。左手で掴んで持ち上げた相手の左腕を自身の首の後ろに回し、腿の裏の方から相手の股の間に右手を差し込み、相手の左腿を抱え込み、上半身を起こすことで相手を仰向けの状態で両肩の上に担ぎ上げて体を左方向へと軽く捻りながら後ろに方へと倒れ込み、落下させた相手の後頭部や背中を叩きつける。
; [[デスバレーボム]]
: [[三田英津子]]のオリジナル技。相手をファイヤーマンズキャリーの要領で両肩に担ぎ上げて相手の頭がある方向へと体を倒して落下させた相手の後頭部や背中を叩きつける。
; ファイヤーマンズキャリースロー
: 向かい合った相手の右腕を左手で掴み、相手の懐に体を潜り込ませて相手の右腿を右手で内側から抱え込み、体を起こすことで相手の体を、うつ伏せの状態で両肩に担ぎ上げて掴んでいた右腕を離して左手で相手の首の後ろに添え直し相手を後ろに方へと投げ捨てる。
 
== 脚注 ==