「藤子・F・不二雄」の版間の差分

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== 経歴 ==
[[1951年]]([[昭和]]26年)、安孫子と共に『[[毎日小学生新聞]]』に投稿した「[[天使の玉ちゃん]]」が採用され、共に17歳にして漫画家デビューを果たす。製菓会社に就職するが、作業中の不意の事故により漫画が描けなくなることを恐れ3日で退社した。そして自宅で漫画の執筆に専念し、休日は新聞社で働いていた安孫子と合作した。その2年後、安孫子を無理やり誘って上京し、「藤子不二雄」の合作ペンネームでプロ漫画家としての活動を始める。2人は博学博識で、そこから生まれるユニークかつユーモア溢れるアイディアは数知れず、低年齢の子供向け作品を中心として、『[[オバケのQ太郎]]』、『パーマン』、『ドラえもん』などの国民的な大ヒット作をいくつも生み出した(二人のコンビデュオとしての活動の詳細については、[[藤子不二雄#略歴|藤子不二雄の略歴]]を参照)。<ref>ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉藤子F不二雄46頁</ref>
 
[[1988年]](昭和63年)にコンビを解消し、藤本は'''藤子不二雄{{Unicode|&#9403;}}'''として活動を始めたが、約1年後、[[トキワ荘]]の仲間だった[[石ノ森章太郎]]の助言によって'''藤子・F・不二雄'''に改名した。後年になるに従って大人向けのダークな作風が強くなっていった安孫子とやや違って異なり、藤本はSF物など時おり大人向きの作品を手がけながらも『ドラえもん』を中心とした子供向け作品をメインに漫画の執筆を続けた。子供向け作品を手がけるその手腕のあざやかさは、「子供たちの夢と願望を心にくいばかりに視覚化する」<ref>呉智英『現代マンガの全体像』双葉社 P241</ref>と評されるように極めて高い評価を得ており、没後も子供漫画の名手としてのその名声は揺らいでいない。
 
[[1988年]](昭和63年)にコンビを解消し、藤本は'''藤子不二雄{{Unicode|&#9403;}}'''として活動を始めたが、約1年後、[[トキワ荘]]の仲間だった[[石ノ森章太郎]]の助言によって'''藤子・F・不二雄'''に改名した。後年になるに従って大人向けのダークな作風が強くなっていった安孫子とやや違って、藤本はSF物など時おり大人向きの作品を手がけながらも『ドラえもん』を中心とした子供向け作品をメインに漫画の執筆を続けた。子供向け作品を手がけるその手腕のあざやかさは、「子供たちの夢と願望を心にくいばかりに視覚化する」<ref>呉智英『現代マンガの全体像』双葉社 P241</ref>と評されるように極めて高い評価を得ており、没後も子供漫画の名手としてのその名声は揺らいでいない。
; 生前
* [[1961年]]([[昭和]]36年):[[川崎市]]に転入。
* [[1981年]](昭和56年):川崎市文化賞を受賞<ref>[http://www.city.kawasaki.jp/250/page/0000016452.html 川崎市役所 「藤子F不二雄ミュージアム これまでのあゆみ」]</ref>。
* [[1982年]](昭和57年):第27回[[小学館漫画賞]]児童部門 受賞(『ドラえもん』当時は藤子不二雄)
* [[1989年]]([[平成]]元年):映画特別功労賞、[[ゴールデングロス賞]] 受賞
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* [[1997年]](平成9年):第1回[[手塚治虫文化賞]] マンガ大賞 受賞(『ドラえもん』)
* [[2000年]](平成12年):[[小学館]]が12903部限定生産の「F's complete works 藤子・F・不二雄複製原画集」を発売。
* [[2006年]](平成18年):川崎市[[多摩区]]に住んでいたため[[生田緑地]]内に「[[藤子・F・不二雄ミュージアム]]」という記念博物館が設立されることが正式に発表される。
* [[2008年]](平成20年):12月にミュージアム博物館の建設地が、川崎市多摩区長尾2丁目・小田急向ヶ丘遊園ボウル周辺に決定。
* [[2009年]](平成21年):[[小学館]]が[http://www.shogakukan.co.jp/fzenshu/ 特設サイト]において[[藤子・F・不二雄大全集]]の発売を発表。『オバケのQ太郎』などを収録した第1期全33巻が、[[2009年]](平成21年)[[7月]]より[[2010年]](平成22年)[[6月]]まで月2 - 3冊のペースで刊行された。また第2期全33巻が[[2010年]](平成22年)[[8月]]より順次刊行されている。同時に、藤子・F・不二雄作品のキャラクターを[[メディアミックス]]展開させる「Fプロジェクト」の立ち上げを発表した。
* [[2011年]](平成23年):[[9月3日]](ドラえもんの誕生日)に川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム開業。また、9月より藤子・F・不二雄大全集第3期34巻が刊行されている。
 
== 人物 ==