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Pinkpastel (会話 | 投稿記録)
「殺人とは、人を殺すことである」という定義はトートロジーであり説明として有意ではないように思われますので、出典をつけて加筆しました。
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法律」節の一部を加筆修正しました。WP:ALSOWP:NAVLISTにより本文中で説明されているもの、重要な関連性がないものは関連項目から除去しました。
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{{複数の問題|出典の明記=2014年10月|独自研究=2014年10月}}
[[ファイル:Thugs Strangling Traveller.jpg|thumb|210px|[[タギー]]の殺人]]
'''殺人'''(さつじん)とは人を殺すこと<ref name="広辞苑">{{Cite book|和書|title=広辞苑 第七版|edition=机上版|editor=新村出|publisher=[[岩波書店]]|location=東京|url=http://kojien.iwanami.co.jp/|date=2018-01-12|isbn=978-4-00-080132-4|accessdate=2018-09-24}}</ref>、すなわち人間の[[生命]]を絶つことである<ref name="広辞苑"/>。'''人殺し'''(ひとごろし)ともいう<ref name="広辞苑"/>。
 
== 概説 ==
殺人とは人を殺すこと、人間の[[生命]]を絶つことである<ref name="広辞苑"/>。
 
殺人は、重い犯罪として規定されていることが一般的である([[殺人罪]])。[[法域]]によっては殺人を行った者は[[死刑]]に処される可能性がある。
 
「殺人」と言えば、一般的には自分以外の人物を殺すことを指していることが多い。しかし、「殺人」に'''自分自身を殺すこと'''も含める場合もある。「[[自殺]]とは自分に対する殺人であり、罪であり、だから自殺してはいけない」と言われることがある。自殺もやはり殺人として殺人罪に問える・問うべきだと(理念的に)規定している州もある。
 
通常の殺人と比較して残酷な動機、手法で行われる殺人を[[猟奇殺人]](りょうきさつじん)と呼ぶこともある。猟奇殺人を題材とした作品のことを'''[[:Category:猟奇作品|猟奇作品]]'''(りょうきさくひん)、'''スプラッター'''と呼ぶ。これらの作品が[[凶悪犯罪]]の[[少年犯罪|低年齢化]]を助長しているとの批判もある([[メディア効果論]]を参照)。<br />また、一度に大人数の人を殺すことを[[大量殺人]]と呼び、その犯人は[[スプリー・キラー]]と呼ばれる。さらに、時系列的に1人ずつ大人数を殺していくことを[[シリアルキラー|連続殺人]]と呼び、その犯人を'''シリアルキラー'''と呼ぶ。<br />
これらの行為が何らかの政治的・思想的な意図を持って行われた場合には[[テロ]]とも呼ばれる。
 
一方、殺人は個人対個人、個人対集団のみで行われるだけでなく、何らかの意図を持った集団によって個人あるいは複数人を殺すケースもある。このようなケースは'''集団殺人'''と呼ばれ、これも政治的・思想的な意図を持って行われた場合には[[テロ]]とも呼ばれる。
 
[[強盗]]の末に殺人を犯す場合もある。これを[[強盗致傷罪|強盗殺人]]という。これは強盗の被害者に抵抗された為に捕縛から逃れるため、あるいは被害者に犯行を目撃された為に口封じあるいは発覚を遅らせる為に殺害する場合がある。場合によっては非常に大きな量刑となる場合がある。
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=== 法律 ===
[[2018年]]現在では多くの国でも例外なく、を殺すことは法的に原則としてじら止されている(殺人罪)。
 
ただし、日本の刑法典では「急迫不正の侵害に対して自己または他人の権利を防衛するため」または、一定の条件のもとで「自己または他人の生命・身体・自由または財産に対する現在の危難を避けるため」やむを得ず故意で人を死に至らしめた場合にはそれぞれ「[[正当防衛]]([[b:刑法第36条|刑法第36条]]第1項)」「[[緊急避難]]([[b:刑法第37条|刑法第37条]]第1項本文)」が成立することにより違法性が阻却されるため(通説)殺人罪は成立しない。
ただし、緊急時に自分の身体・生命等を守ろうとしてやむを得ず行った行為([[正当防衛]])の結果偶発的に人が死んだ場合などは罪に問われないことも多い。ただし正当防衛と言っても程度問題であり、過剰な行為([[過剰防衛]])があった認定されると、やはり何かしらの罪に問われることがある。
 
加害者の故意が認められない場合は法的には殺人とはされないが、別の罪([[傷害致死罪]]、[[過失致死罪]]、[[危険運転致死傷罪]]等)に問われることがある。また、明確な殺意を持っていなくとも、自身の行為によって相手の生命を奪う可能性を認識していた場合には'''「未必の故意」'''を問われる可能性がある。
 
[[胎児]]を殺すこと([[人工妊娠中絶|中絶]]すること)については、扱いは国や地域によって異なっており、認めている国も禁止している国もある。[[人工妊娠中絶]]を参照。
 
組織的に人を殺すこともやはり殺人には変わりない。ただし国によっては、'''刑罰として人を殺す'''こと([[死刑]]、[[死刑執行]])については殺人罪に問われないようにして、(一応)合法としていることも多い。ただし、死刑に関しては賛否両論で世論が割れることは多い([[死刑存廃問題]])。死刑執行命令を出す権限を持つ人物が(日本においては[[法務大臣]])、自身の信念などに基づいて執行命令を出すのを控えることはある。また法的な枠組みとしては死刑が認められていても、恩赦等の政治的・行政的な措置によって死刑が行われることを回避するということもしばしば行われている。なお政権が国民の支持を失い交代すると、前政権にはそもそも正当性がなかったとして、死刑執行命令を出したことも違法な行為だったとして、遡って以前の権力者が殺人罪に問われ裁かれることもある。<ref>各国の死刑の有無については「[[死刑]]」の記事を参照。</ref>
 
[[戦争]]が起こっている際に、政府の正規軍等が[[戦時国際法]]の規定の範囲で戦闘行為を行い、その結果人を殺しても罪には問われないということになっている。ただし、兵士はどんな殺人をしてもよいなどと規定しているわけではなく、あくまで国際法の範囲内の行為に限る。必要性・必然性の無い殺人を行った場合は罪に問われる。また政府軍・正規軍であろうが、正当性を著しく欠く殺人を行うと[[人道に対する罪]]に問われ裁かれることになる。
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詳細は[[殺害]]、[[戦争]]、[[死刑]]を併せて参照のこと。
 
殺人は'''相手の人物の生命活動を不可逆的に断つ'''ことが目的であり、その手段は古今東西枚挙に暇がない。<br />
動物は基本的に[[呼吸器]]系・[[循環器]]系の遮断、物理的な打撃・[[感電]]による[[失血死]]や身体の損傷、[[毒物]]や毒ガス等による呼吸不全や臓器不全、酷暑や酷寒といった苛烈な環境に置くことによる衰弱、水や栄養を断つことによる衰弱・栄養失調によって不可逆的に死に至る。よって、手段を簡潔に例示すれば、[[絞殺]]、[[刺殺]]や[[殴打]]等の物理的な攻撃・電撃、毒物・毒ガス、苛烈な環境への放置、水分や栄養の遮断等が挙げられる。それらの行為は広義では死刑執行、戦時中においてさえ「殺人」と言える。<br />
そして、それらを自身に対して行った場合([[縊死]]、自刃、[[飛び降り]]、鉄道自殺、[[服毒]]自殺等)には前述の通り'''自身に対する殺人行為'''と言える。
 
=== 動機 ===
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== 関連項目 ==
{{Wiktionary|殺人}}
* [[死刑犯罪]]
* [[日本の刑事事件の一覧]]
* [[自殺事件]]
* [[殺人罪]]・[[堕胎罪]]・[[尊属殺]]・[[子殺し]]
* [[大量虐殺]]・[[大量殺人]]
* [[無差別殺人]]
* [[連続殺人]]
* [[死刑]]
* [[自殺]]
* [[犯罪]]・[[事件]]・[[暗殺]]
* [[カニバリズム]]・[[快楽殺人]]
* [[バラバラ殺人]]
* [[屍姦]]
* [[拷問殺人]]
* [[殺害]]
* [[ホミサイド]]
* [[ポア (オウム真理教)]]
* [[総括 (連合赤軍)]]
 
{{Law-stub}}