「レオ・カダノフ」の版間の差分

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カダノフは当時は[[超伝導]]の研究を行っていた。1960年代後半、[[相転移]]中の物質の組織の構造を研究し、[[磁石]]の磁化や[[液体]]の沸騰などといった相転移現象は[[繰り込み群]]([[スケール普遍性]]と[[臨界普遍性]])の考え方で理解できることを示した。カダノフらは、全ての二次相転移のデータをこの2つの考えで説明した。この同じ考えは現在では広い範囲の科学的、工学的問題に当てはめられており、[[都市計画]]、[[コンピュータ科学]]、[[流体力学]]、[[生物学]]、[[応用数学]]、[[地球物理学]]などに適用されている。
 
1977年にはアメリカ物理学会から[[オリバー・E・バックリー凝縮系賞|バックリー賞]]、1980年には[[ウルフ賞物理学部門]]、1989年には[[国際純粋・応用物理学連合]]から[[ボルツマン賞]]、2006年には[[ローレンツメダル]]を受賞した。
 
1969年に彼は[[ブラウン大学]]に移籍した。そこで固体状態の物質と都市成長の数学的類似性を発見し、[[ロードアイランド州]]の都市計画プログラムに大きく貢献した。1968年にシカゴ大学に移り、物理学と数学を教えた。ここでは数学と流体系におけるカオス理論の研究等に従事した。