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十進命数法は、[[ヒト]]の十本の手[[指]]に由来する。数詞が例外なく各桁の数と位から構成される完全な十進命数法は、[[呉語]]を除く[[中国語]]に見られる。[[ベトナム語]]の数詞もほぼ例外がない。[[朝鮮語]]、日本語、[[タイ語]]の数詞は中国語から輸入したものである。なお、[[春秋戦国時代]]までの中国語では、各桁の間に「と」を意味する「又」や「有」を挿入した。[[論語]]では十五を「十有五」と書かれている<ref>論語: 吾十有五而志于学。</ref>。
 
その他の言語では、十の倍数が一語で表されたり、十一から十九までの数が一語で表されたり、十一から十九までが「十にR<!--Remainder(余り)の頭文字-->を加えた」語で表されたりする例が多い。例えば、英語では、十一は <sup>*</sup>ten-one ではなく eleven であり、二十は <sup>*</sup>two-ten ではなく twenty である。また、十の倍数についても、日本語の「み'''そ'''」(三十)や漢数詞の「四'''十'''」やラテン語の「sexa'''ginta'''」(六十) というように、「掛ける」を意味する接尾辞を付けている数詞が多い。
 
五本指の手が二本あるので、十の他に五も基準にして、「十の累乗数」と「十の累乗数の五倍」で桁を繰り上げる方法がある。これを[[二五進法]]と呼ぶ。このような数詞を持つ言語は少なく、[[ウォロフ語]]<ref>http://www.zompist.com/niger.htm#WOL</ref>、[[クメール語]]<ref>http://www.zompist.com/asia.htm#KMR</ref>などがある。一方、十を二個の五に分ける言語は存在しない。