「帯状疱疹」の版間の差分

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=== 予防 ===
[[File:Varicella vaccine.jpg|thumb|水痘ワクチン・帯状疱疹ワクチン]]
上記の通り、帯状疱疹は潜伏感染している水痘帯状疱疹ウイルスの再活性化によって引き起こされるため、そもそも水痘に罹患しなければ帯状疱疹は発症しない(水痘生ワクチンにより帯状疱疹を発症する例もあるが、非接種と比較して非常に低い確率と考えられている)。2014年10月より水痘生ワクチンが定期接種[http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/varicella/#Q03]になり、今後は水痘罹患者が、将来的には帯状疱疹発症者の低下が期待される。なお、ワクチンによる免疫は、3〜11年で減弱するとされている<ref name=hzs04.07 />
 
2014年(平成26年)10月より、水痘ワクチンが定期接種[http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/varicella/#Q03]になり、今後は水痘罹患者が、将来的には帯状疱疹発症者の低下が期待される。なおワクチンによる免疫は、3〜11年で減弱するとされている<ref name=hzs04.07 />。
米国での研究では[[水痘ワクチン]]を数万人の50歳以上の成人に接種することで、帯状疱疹の発症を対照群の半分に、主観的に痛みを残す人を3分の1に減らすことができたと主張するデータもある。2006年に、米国では60歳以上を対象とする帯状疱疹ワクチンとして承認された、このワクチンはいわゆる「水ぼうそうのワクチン(水痘ワクチン)」のことであり、数十年前に日本で研究開発されたワクチンである。米国のみならずEUなど30カ国以上で「帯状疱疹の予防目的」で広く使われている。日本でも2004年に4月に接種対象者として「水痘ウイルスに対して免疫能が低下した高齢者」が追加され、2016年3月には効果・効能として「50歳以上の者に対する帯状疱疹の予防」が追加されたが、費用は自費となる。免疫力が落ちてくる60代以上の高齢者で、帯状疱疹をしたことがない人には帯状疱疹後神経痛を回避するためにもワクチンの使用が推奨される。
 
アメリカ合衆国での研究では、[[水痘ワクチン]]を数万人の50歳以上の成人に接種することで、帯状疱疹の発症を対照群の半分に、主観的に痛みを残す人を3分の1に減らすことができたと主張するデータもある。2006年に、米国では60歳以上を対象とする帯状疱疹ワクチンとして承認された、このワクチンはいわゆる「水ぼうそうのワクチン(水痘ワクチン)」のことであり、数十年前に日本で研究開発されたワクチンである。
 
アメリカ合衆研究ではみならず、[[水痘ワクチン欧州連合]]を数万人の50歳以上の成人に接種することで、帯状疱疹の発症を対照群の半分に、主観的に痛みを残す人を3分の1に減らすことができたと主張するデータもある。2006年に、米国では60歳以上を対象とする帯状疱疹ワクチンとして承認された、このワクチンはいわゆる「水ぼうそうのワクチン(水痘ワクチン)」のことであり、数十年前に日本で研究開発されたワクチンである。米国のみならずEUなど30カ国以上で「帯状疱疹の予防目的」で広く使われている。日本でも2004年に4月に接種対象者として「水痘ウイルスに対して免疫能が低下した高齢者」が追加され、2016年3月には効果・効能として「50歳以上の者に対する帯状疱疹の予防」が追加されたが、費用は[[由診療]]となる。免疫力が落ちてくる60代以上の高齢者で、帯状疱疹をしたことがない人には帯状疱疹後神経痛を回避するためにもワクチンの使用が推奨される。
 
免疫抑制剤を使用することになった患者で、帯状疱疹ワクチン接種を受けたもの・受けていないものを対照に前向きコホート研究を行った研究がある。帯状疱疹の発生率は免疫抑制剤使用後において、ワクチン接種により約42%低下した。<ref>Clin Infect Dis 2014 Oct 1; 59:913. </ref><ref>Clin Infect Dis 2014 Oct 1; 59:920.</ref>