「ペーネロペー」の版間の差分

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オデュッセウスが[[アカイア]]勢の[[トロイア戦争|トロイア遠征]]に加わりイタケーを去ったのち、ペーネロペーはイタケーにとどまって留守を守り、夫が後見として残した[[メントール (ギリシア神話)|メントール]]に助けられながら息子テーレマコスを育てた。オデュッセウスが冒険のため長年留守にすることになり、その美しさにひかれて108人の求婚者が押しかけた。ペーネロペーは変装したり隠れたりするが、最後まで夫に対する義務を果たした。このことからしばしば貞淑の象徴とみられる。しかし物語の上では、ペーネロペーは一度再婚をやむをえないものとして選択したようにも思われるため、この点については議論がある。
 
『オデュッセイア』 によれば、求婚者たちが結婚を迫ると、ペーネロペーは一計を案じ、彼女が織っている織物が織りあがったとき、求婚者のひとりを選ぶといった。求婚者たちはこれを信じたが、ペーネロペーは昼に織った織物を夜になると解いていた。しかしこのたくらみは3年の後に結局露見してしまう。これに激怒した求婚者たちの執拗な追及によって逃げ場がなくなったペーネロペーは、王宮にあった弓を引くことができたものと結婚すると宣言する。20年にも渡った戦争と放浪の末ようやく戻っていたオデュッセウスは、乞食に変装してこの弓を引き、そのあと正体を現して求婚者たちを撃ち殺した。このとき、ペーネロペーが夫に気がついていたかどうかについては解釈が分かれている。
 
オデュッセウスの帰国後、夫との間に息子プトリポルテースを産んだ。