「エドモンド・カートライト」の版間の差分

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カートライトは[[織り]]の機械化を成し遂げた。[[ジェニー紡績機|紡績機]]と{{仮リンク|工場制|en|factory system}}は既に存在していた。1784年に世界初の[[力織機]] ([[:en:power loom|power loom]]) を設計し、1785年に特許を取得したが、実用性は乏しかった。1789年、実用に耐える織機の特許を取得し、後の発明家らが改良を行う基盤となった。機械的に駆動できる織機は1人の人間がついて操作する必要はあったが、手動の織機より遥かに生産力が高く、商業的成功を収めた。なお、力織機の開発にあたっては Zach Dijkhoff という年老いた職人が手助けした。
 
ライトが[[織機]]に付加したのは、送り出し機構、経糸と緯糸の停止機構、織機動作中に経糸にのりを塗る機構である。ライトは[[ドンカスター]]で力織機を使った織物工場を操業開始したが、数多くの問題が見つかり、その対策に追われた。例えば、小割板を別々に動かすためにクランクと偏心ホイールを導入した。また、[[シャトル (織物)|シャトル]]がシャトルボックスに入らなかったときに織機を自動停止するようにし、シャトルボックス内でシャトルが撥ねるのを防ぐようにした。さらに織れた布をピンと張るための自動伸子(テンプル)を追加した。1793年、この工場は債権者の手に渡っている。
 
1792年、力織機に関する最後の特許を取得している。それは、複数のシャトルボックスを備えた織機で、チェック模様や格子縞を織ることができる織機だった。しかし彼の努力はあまり効果がなかった。彼は織機に経糸を設置した状態で糊付けする方式や織機に経糸を設置する前に糊付けする方式を試したが、どれもうまくいかなかった。これを解決したのは{{仮リンク|ウィリアム・ラドクリフ|en|William Radcliffe}}と助手のトーマス・ジョンソンで、1803年のことである。彼らは整経を行うビーム経糸巻取り機と巻き取った経糸を糊付けする機械を発明した。