「崇神天皇」の版間の差分

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また[[皇居]]では、[[皇霊殿]]([[宮中三殿]]の1つ)において他の歴代天皇・皇族とともに天皇の霊が祀られている。
 
== 伝承 ==
※ 史料は、特記のない限り『日本書紀』に拠る。
==== 箸墓伝説 ====
人民の半ばを失うほどの疫病が大物主を祀ることで収まった後、倭迹々日百襲姫命(やまとととそももそひめ)は大物主神の妻となった。大物主神は夜しか現れなかったので、姫はもっとよく御姿を見たいといった。大物主は朝に姫の櫛籠に入るから姿を見ても驚かないでほしいと言った。果たして姫が箱の中を見てみると小さく綺麗な蛇がいた。姫は驚いて叫んだ。大物主神は大いに恥じてすぐに人の形に戻り姫を呪った。大物主神が帰った後に姫が腰を抜かして座ったところ、箸で陰部を突いてしまいそのまま亡くなってしまった。姫は大市に葬られ、墓は箸墓と名付けられた。この墓は昼は人が作り、夜は神が作ったと言われる。
 
なお、倭迹々日百襲姫命は少なくとも70才を超える老婆である。
 
==== 出雲振根 ====
崇神天皇は出雲の宮に治められている神宝を見たいと使者を送った。神宝を管理する[[出雲振根]]は筑紫国に行っていて留守だったが、弟の飯入根が代わりに対応して神宝を献上した。筑紫から帰ってきた出雲振根はなぜあっさりと神宝を渡してしまったのかと怒った。年月を経ても出雲振根の怒りは増すばかりだった。出雲振根は果し合いをするべく飯入根を淵に呼び出した。出雲振根は「水がきれいだ。まず体を清めよう」と言い、二人は服と刀を脱いで体を清めた。出雲振根は先に上がって密かに作った真剣そっくりの木刀と弟の真剣をすり替えた。そして果し合いが始まったが当然、飯入根を剣抜こうとしても抜けない。剣の形をしただけの木なのだから当然である。出雲振根は容赦なく弟を斬り殺した。そこで世の人たちは歌を詠んだ。
 
「や雲立つ 出雲梟帥が 佩ける太刀 黒葛多巻き さ身無しに あはれ」
 
なお、この話は『古事記』で[[ヤマトタケル]]がイズモタケルを討つ話と酷似している。
 
== 考証 ==