「阪神電気鉄道のダイヤ改正」の版間の差分

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=== 1965年9月15日改正 ===
この日より本線と西大阪線とを直通する特急として、梅田駅発着の特急とは別の列車種別である西大阪線特急(「西大阪特急」とも称す)が1時間当たり一挙に5本が設定された。ただし、西大阪線特急の運転時間帯は昼間時のみであった。設定当時、、西大阪線特急を利用して西九条駅で国鉄[[大阪環状線]]に乗換えで天王寺方面(大阪下町地区)に行けることをアピールするダイヤ改正告知のポスターを作成して利用促進に努めていた。
 
しかし西九条駅での大阪環状線からの乗換客は、梅田駅(国鉄では大阪駅)における乗換客の数とは異なり、当時でも余りいなかったどころか、西大阪線と本線西宮以西の間を乗り通す乗客ですら、阪神が予想していたほど獲得できなかったため、本線の特急が時折混雑することがあるのに対して、西大阪線特急は設定当時は2両編成での運転が原則であったとは言え、その本数自体も旅客数に対して過剰だったことも相俟って、設定当時より乗車率が相当に低かった。
 
西大阪線特急は本線では特急の通過する尼崎駅に停車していた代わりに、特急の停車駅である芦屋駅と御影駅は通過していた(この他に西宮駅にも停車)。西大阪線内は途中無停車であった。
 
昼間時の西九条駅では、原則として西大阪線特急が1番線を、普通が2番線を使用して折り返していた。また、元町駅では1面2線の線路配線であったが、同駅は竣工当時湊川方面への延長が構想されていたことから、それに対応するためにホームは当時でも現在とほぼ同じ長さであり、しかもホームの先にも線路が続いていたため、昼間時には1つの番線を特急と西大阪線特急とで2列車が停車する縦列停車を実施して対処した(残る1線は普通のみ停車)<ref>当時の列車運行図表によれば、昼間時の元町駅の特急停車番線の使用方は、原則として先に到着した西大阪線特急が奥側=車止側に入線し、その3分後に到着する特急が西大阪線特急の手前=折返用の両渡り線側に停車していた。発車時はこの逆で、到着後短い時間で本線特急を先に発車させ、続いてその直後に西大阪線特急を発車させていた。すなわち西大阪線特急は特急と続行運転であった(下り元町駅行は尼崎駅より特急に先行、上り西九条駅行は尼崎駅まで特急に続行)。なお、元町駅において、他の列車種別や他の時間帯でも縦列停車を実施していたのか、またこの改正以前にも同駅での縦列停車が実施されていたのかまでについては不明である。</ref>。
また、西大阪線特急の設定により、平日は1時間に20本、休日は1時間に甲子園駅発着の不定期準急が5本設定され、その運転日には1時間に25本と言うラッシュ時並の列車密度となったため、その影響を受け、特急は再び全線で30分運転にスピードダウンとなった。なお、ジェットカーはこの改正で普通運用以外にも休日昼間時の不定期準急運用にも進出したため、初めて優等列車運用を受け持つようになった。
 
また、西大阪線特急の設定により、平日は1時間に20本、休日は1時間に甲子園駅発着の不定期準急が5本設定され、その運転日には1時間に25本と言うラッシュ時並の列車密度となったため、その影響を受け、特急は再び全線で30分運転にスピードダウンとなった。なお、ジェットカーはこの改正で普通運用以外にも休日昼間時の不定期準急運用にも進出したため、初めて優等列車運用を受け持つようになった。
 
=== 1967年7月改正 ===