「自動車競技」の版間の差分

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=== スポンサーシップ ===
[[ファイル:HillGraham19690801Lotus-Nordkehre.jpg|thumb|right|200px|[[グラハム・ヒル]]が駆る[[ロータス・49]]。自動車競技史初のスポンサーカラーである(※:写真は[[1969年]])]]
[[File:Hinchcliffe 20120519.jpg|thumb|200px|パーソナルスポンサーである[[GoDaddy]]のロゴ入りレーシングスーツを着た[[ジェームズ・ヒンチクリフ]]]]
'''スポンサーシップ''' ('''{{lang-en-short|Sponsorship}}''') とは「後援」を意味し、その名の通りチームや選手に対して技術や資金を提供することである。こうした資金と技術提供者を[[スポンサー]]と呼ぶ。自動車競技におけるスポンサーは、大きく分けて「'''テクニカルスポンサー'''」と「'''コマーシャルスポンサー'''」の2つが存在する。
 
自動車競技において、選手、チームが優秀な成績をあげることは、その選手、チームに携わる自動車製造会社製品(車両本体やパーツも含める)、あるいは当該企業のイメージアップにも繋がる。したがって該当する車種の販売にも大きな影響を与える。そのため製造各社はさまざまなかたちで競技参加者を支援しており、個人の参加車にもサポートをする。先述の[[セミワークス]]もこれに該当し、車体だけでなく部品供給などの恩恵を与えることでこれらの当該企業の営利的な目的にもなる。こうしたことからもセミワークス体制は「テクニカルスポンサー」を受けたプライベーターという解釈も可能である。
 
また、競技の参加にはほとんどの場合多額の資金やメカニック・エンジニアなどのスタッフが必要になるため、競技参加者は自動車製造会社だけではなく、広く経済社会全体からスポンサーを見つける努力を行う事が常となる。スポンサーによる資金の提供を受けた場合は、選手の[[野球]]や[[サッカ]]などの他のシングーツを例に見ても分かるように、選手の]]([[ユニフォーム広告]]などに企業のロゴや提供する団体の名前が掲載される。これと同様に、自動車競技においても[[レーシングスーツ]]や車体にスポンサーのステッロゴの掲示やコーポレートを貼る、あるいは塗装するなどをして広告とする。これを「コマーシャルスポンサー」と呼ぶが一般的である
 
[[ファイル:HillGraham19690801Lotus-Nordkehre.jpg|thumb|right|200px|[[グラハム・ヒル]]が駆る[[ロータス・49]]。自動車競技史初のスポンサーカラーである(※:写真は[[1969年]])]]
自動車競技におけるスポンサーは1960年代後半に入ってから行われるようになり、F1の[[チーム・ロータス]]に代表するように車体にスポンサー企業や団体を掲載し、さらにメインスポンサーが求めるカラーリングで車両を塗装する「スポンサーカラー」という手法も確立した。その収入によってより強力なチーム体制を身につけることに成功した背景から、自動車競技は「走る広告塔」と比喩されるまでになった。
 
[[File:Hinchcliffe 20120519.jpg|thumb|200px|パーソナルスポンサーである[[GoDaddy]]のロゴ入りレーシングスーツを着た[[ジェームズ・ヒンチクリフ]]]]
自動車競技はチームとは別にドライバー個人に対しスポンサーが付く場合も少なくないのが特徴である。これを「'''パーソナルスポンサー'''」と呼ぶ。パーソナルスポンサーはコマーシャルスポンサーの一種であり、このスポンサーを見込んでプライベーターチーム側がドライバーに対する契約締結条件するケースも珍しくはない。これは、自動車競技という競技の特性における側面の1つでもあり、チーム運営にかかるコストが莫大であるために資金力が重要になる傾向がある。スポンサーになる企業もその広告費の高さから比較的大きな企業に限られ、特にチームの競争力を高めたいという考えや、あるいは資金不足があらわになったチームはドライバーの自動車競技の能力よりも、チームの運営状況を改善してくれるドライバーを好まれる場合が多いためである。したがって、下位カテゴリから上位カテゴリに昇格を目指す新人ドライバーは、それまで戦ってきたカテゴリでの特筆される実績とプラスして、スポンサーを要求される。