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'''ハンス・コンツェルマン'''(Hans Conzelmann, [[1915年]][[10月27日]] - [[1989年]][[6月20日]])は、[[ドイツ]]の[[プロテスタント]]の[[聖書学者]]である。1960年から1978年まで[[ゲオルク・アウグスト大学ゲッティンゲン|ゲッティンゲン大学]]で教授を務めた。[[ルドルフ・ブルトマン]]らによって始められた[[様式史研究]]を発展させて、[[編集史研究]]を創始した学者として有名である。
 
コンツェルマンは20世紀に新約聖書研究において多くの貢献をした学者である。彼の中心的著作の一つ『時の中心』(''Die Mitte Der Zeit'')は、英語では「聖ルカの神学」の副題がついた<ref>1965年の日本語訳でもそうである。ハリソン、p252</ref>。「時の中心点」とはイエスの働きである。それは、律法と預言者との古い秩序と、キリストの再臨によって終わりを告げる教会時代との間に立っている。イエスは古い秩序の終わりであると同時に、新しい秩序の初めであると論じた<ref>ハリソン、p.319-p.320</ref>。
 
この著作により、演繹的批評学の方法によるルカ神学へアプローチした。コンツェルマンはポスト・ブルトマン神学の学者に位置づけることができる。イエスは黙示文学的比喩を使うより、[[神の王国|神の国]]が実現するためのキリストのメッセージに焦点を当てていたと論じた。