「国鉄151系・161系・181系電車」の版間の差分

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走行機器類は、CS12電動カム軸多段[[電気車の速度制御#抵抗制御|抵抗制御]]器により2両分8基のMT46A形[[主電動機]]を制御する[[動力車#MM'ユニット方式|MM'ユニット方式]]を採用。高速運転に備えて[[歯車比]]3.50・[[電気車の速度制御#弱め界磁制御|弱め界磁]]率35%とし、SELD[[発電ブレーキ]]併用[[電磁直通ブレーキ]]を搭載。当初の4M4T→6M6T編成で10[[パーミル]][[線形 (路線)#勾配|勾配]]均衡速度103km/h([[速度種別]]A3)、起動加速度はMT比1:1で毎秒1.3km/h、同2:1で毎秒1.6km/hの性能とされた。
 
[[鉄道車両の台車|台車]]は、[[国鉄DT21形台車|DT21系]]を基本に枕バネを[[空気バネ]]に改めとしたDT23形・TR58形<ref group="注釈">「こだま」の運行開始当時はグレーに塗装されていたが、運行開始後に全般検査を担当した大井工場の要請で他の国鉄電車と同様の黒に変更された。</ref>を装着したする
 
=== 形式 ===
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: モハ151形とユニットを組むビュフェ3等[[合造車|合造]]中間電動車で客室定員は36名。半室構造立食スタイルのビュフェではあるが、国鉄電車史上初の食堂車である。客室部とビュフェ部の中間に[[デッキ]]を設置したため冷房装置も2基・1基ずつ都合4つの大小カバーに収納され搭載<ref group="注釈">モハ180形50番台への改造後もそのままの状態とされた。</ref>するほか、本形式のみ洗面所がない。
: 水タンクはビュフェでの大量使用に対応できるよう950Lを1基・550Lを2基搭載とした。
: ビュフェは中央にカウンターを設けカウンターの反対側窓下にもカウンターテーブルを取り付け、外を眺められるような立食スペースとした。この部分の窓は立ち姿勢からの眺望を考慮し下端を床面から1080mm1,080mmとした。
: 中央カウンター内側は調理室とし、大型電気冷蔵庫・大型冷水器・ジュースクーラー・アイスクリームストッカー・電気コンロ・サイフォン式コーヒー沸かし器・トースター等の電気機器を装備するが、[[電子レンジ]]は当時まだ開発途上だったことから未設置<ref group="注釈">当初の計画では、コーヒーショップをイメージし、エスプレッソコーヒーマシンやソフトクリームフリーザーを用意する予定であったが、装置が高価でまたアルコール類の提供も考慮しなければならず、最終的には上記の調理設備に変更となった。</ref>。この部分は、下端を床面から1305mm1,305mmの高さとした1230mm×315mm1,230mm×315mmの小窓が3枚設置された。また物資積卸用750mm幅の業務用開き戸が設置された。
:サービス面では壁面への[[スピードメーター]]ならびに将来の[[列車電話]]<ref group="注釈">1960年[[8月20日]]から通話可能区域は[[東京都区部|東京23区]]・[[名古屋市]]・[[大阪市]]のみで供用を開始。</ref>サービス開始に備えて電話室が設置された。