「コウモリ」の版間の差分

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日本では蚊食鳥(カクイドリ)とも呼ばれ、かわほりの呼称とともに夏の[[季語]]である。蚊を食すため、その排泄物には難消化物の蚊の目玉が多く含まれており、それを使った料理が中国に存在するとされる。{{see also|四川料理#夜明砂のスープ}}
 
「強者がいない場所でのみ幅を利かせる弱者」の意で、「鳥無き里の蝙蝠」という[[諺]]がある。また、[[織田信長]]はこれをもじって、[[四国]]を統一した[[土佐国|土佐]]の[[大名]]、[[長宗我部元親]]を「鳥無き島の蝙蝠」と呼んだ<ref>『[[土佐物語]]』巻第十「長宗我部弥三郎実名の事」において、「信長がニッコリ笑って、元親は鳥無き島の蝙蝠なり」と語ったと記述される。</ref>。この「鳥無き島の蝙蝠」のフレーズは、古くは『[[未木和歌抄]]』巻第二十七に[[平安時代|平安]]末期の歌人[[和泉式部]]の歌に「人も無く 鳥も無からん 島にては このカハホリ(蝙蝠)も 君をたづねん」とあり、[[鎌倉時代|鎌倉期]]の『[[沙石]]』巻六にも「鳥無き島のカハホリにて」とあることから、少なくとも[[12世紀]]には記されていたものとわかる。
 
沖縄の[[八重山列島|八重山]]人は蝙蝠の子孫を称していた<!-- 『古代日本II 民俗学編②』折口信夫 初版昭和50年 p.33より -->(厳密には、[[クビワオオコウモリ]]の亜種であるヤエヤマオオコウモリの子孫ということになる)。この他、琉球諸島の各島々の伝説では、人間以外の生物に起源を求めるものが多く、蝙蝠起源はその内の一つである。島民は自らの先祖である動物を敬い、大切にしたが、各島民が互いに悪口をいう際は、「○○の子孫が」といった風になったという。