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== 概要 ==
本作は、[[南條範夫]]の[[時代小説]]『[[駿河城御前試合]]』の第一話「無明逆流れ」を中心に展開されているが、[[山口貴由]]による奔放な脚色がなされており(例:[[岩本虎眼]]の[[多指症|指が1本多かったり]]、曖昧な状態に陥っていたり、伊良子の復讐が大幅に改変されていたりするなど)、ほとんど別物に近い作品となっている(「無明逆流れ」は、徳間文庫版では35ページほどの短編である)。
 
ストーリーの途中に、『駿河城御前試合』の他短編の物語を挿話としたり、他短編の主要人物が「無明逆流れ」の登場人物と関連を持ったりするような構成を取っている。
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: 過去に虎眼流の高弟達が自身の知る身分だけの侍とは違うと気づき、仲間意識を抱いたが、藤木のある一言を誤解して深い恨みを抱く<ref group="注釈">藤木は恩義ある岩本家への忠誠を語っただけであったが、伊良子は身分至上主義から来る言と受け取った</ref>。その一方で藤木の実力は誰よりも高く評価しており、主君である忠長が飼育していた[[狒々]]を「猿回しの猿」と評し、比較対象であった藤木を「虎の中の虎」とさえ述べるなど、歪んだ友情を抱いている。
: 士官のち仇討にて藤木に勝利、剣名を上げ出世街道を進むが、駿河城御前試合にて藤木と再戦。いくの見えない援護を受けながら無明逆流れで藤木に挑むが、藤木の奇策で初太刀をかわされ敗れる。
; [[岩本虎眼]](いわもと こがん)
: 声 - [[加藤精三 (声優)|加藤精三]](老境時) / [[矢尾一樹]](壮年時)
: 岩本家当主であり虎眼流の開祖。「濃尾無双」と謳われた剣の達人。「流れ」や「流れ星」などの技を独自に編み出し、右手の指が1本多いという[[多指症]]を駆使した精妙な剣さばきを得意とする。晩年には精神に失調を来し、一日の大半を「曖昧」な状態で過ごし、わずかな時間のみ正気に返る、という精神状態となっていた。