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== 軍服 ==
[[File:Jonathan Bourne-May.jpg|thumb|200px|right|[[近衛兵 (イギリス) |イギリス近衛兵]]の赤いチュニック]]
12世紀に出現し[[13世紀]]に普及した、[[鎖帷子|チェインメイル]]などの[[甲冑]]の上に着用する[[陣羽織]]をチュニック、もしくはサーコート(Surcoat)という<ref name="Mitani">三谷康之『イギリス中世武具事典:英文学の背景を知る』 日外アソシエーツ 2018年 ISBN 9784816927256 pp.126-127,147-149.</ref>。[[リンネル]]や[[ウール]]など高価な生地で仕立てられ、首から膝下くらいの丈で袖は無いのが通例であり、騎乗するために腰から下の前後にスリットが入れられた。身分の証である[[紋章]]が印してあり、[[騎士]]は戦場で敵味方の識別をするためや、官服としてチュニックを纏った<ref name="Mitani"/>。やがてタバード(tabard)と呼ばれる丈の短いものや、袖のあるチュニックも現れたが、15世紀には廃れ始めた。
 
19世紀中半の欧米では、[[軍服]]の上着が従来のテールコート型から燕尾が取り去られ、[[詰襟]]で裾がフラットな腰丈の上着(現代日本の[[学ラン]]の形状)が用いられるようになり、イギリスでも[[クリミヤ戦争]]中<ref>歩兵は1855年:[[#Barthorp|Barthorp]] p69</ref><ref>重騎兵について:[[#Carman|Carman]]</ref>から使用されるようになった。これらの上着({{lang-de-short|Waffenrock}})<ref>[[#Pavlovic|Pavlovic]] p18</ref>も英語圏では「チュニック」と呼ばれるようになり、日本の書籍でもそう表記しているものが見られる<ref>[[#石井・横山|石井・横山]]</ref>。また、転じて現在主流となっている[[背広]]型軍服の上着もそう呼ばれている<ref>例:Army Regulation 670–1(アメリカ陸軍服装規定)</ref>。
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