「秘密結社」の版間の差分

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その性格から、政治的秘密結社と宗教的秘密結社に大別されるが、両方の要素を持つ場合もあるし、数は少ないが、どちらにも属さないものもあり、単なる親睦団体である結社も存在する。特定の職人同士や、特定の職種の商業者同士が自分達の技術の漏洩を防いだり、利権を守るために結成する職能・商業組合的な秘密結社も歴史的に多い。メンバーは主義、職業、趣味、嗜好などなんらかの要素を共通して有する。また、秘密の主義、信仰などを有している場合もある。結社への入会に際しては、一定の厳しい制限が設けられていることが多い。しばしば構成員の公募を行わず、非公開の[[通過儀礼]]、[[符牒]]などを構成員が持つ場合もある。
 
秘密結社は[[結社の自由]]が存在しない体制や、結社の主張が公に認められていない状況で発生する。このような理由から、体制やそれを支持する者にとっては秘密結社は悪事を秘匿して行っているものと取られることがある。こうした理由から、中国近世以降の歴史における秘密結社や、フリーメーソンなどはしばしば当局の攻撃対象となり、弾圧されている。[[18世紀]]末の[[清]]では「会党」と呼ばれる秘密の宗教結社(義和団など)が多く作られたが、当時の領土拡張戦争によって、負担が大きくなった民衆(農民・手工業者・小商人・人夫など)が絶望的になった結果の集いであり、思想的特徴としては、反清復明である(岩村三千夫 野原四郎 『中国現代史 [改訂版]』 岩波新書 13刷1973年 p.8)。現在でも「[[陰謀論]]」では事象の背後にこうした秘密結社が暗躍したものであるという主張が述べられることがある。
 
一方で、符牒を持つような閉鎖的な組織がもたらす連帯感や、反社会的な雰囲気自体を楽しむ、娯楽としての秘密結社が組織されることもある。イギリスの「[[地獄の火クラブ]]」などはその典型であり、主として会員の娯楽のための活動しか行わなかった。