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製造工程におけるブレンドや、日本における表示・ワインツーリズムについての加筆、内部リンク追加等。 |
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[[ファイル:Red_Wine_Glass.jpg|thumb|right|150px|赤ワイン]]
; [[白ワイン]]
: 主に[[無色]]に近い[[色調]]から(時に緑色がかった)黄色みを帯びたワインを白ワインと呼ぶ。白ブドウなど主に色の薄い果皮のブドウを原料とし、発酵には[[果汁]]のみを使用する。酸味の強い物は、一般的に魚料理に合うとされる。白ワインは、料理と合わせる辛口からデザートワインにする極甘口まで甘さに幅がある。
; [[赤ワイン]]
: 透き通った赤や濃い紫、あるいは赤褐色のワインを赤ワインと呼ぶ。一般に白ワインよりも渋みの成分である[[タンニン]]を多く含み長期保存が可能である。主として黒ブドウや赤ブドウを原料とし、[[果実]]を丸ごと[[#アルコール発酵|アルコール発酵]]させる。この発酵の過程で、[[果皮]]に含まれる色素やタンニンが抽出される。[[乳酸#乳酸菌|マロラクティック発酵]]により減酸が行われることも多い。濃厚な風味のものは一般的に肉料理に合うとされる。また冷やすと香りの成分が揮発しにくくなったり苦味が増すので、冷やさないのが普通である。一般的に赤ワインには辛口しかなく、コクとタンニンにより、ライトボディーからフルボディーといった分類がなされる。白ワインと違い、飲む人の体質とワインの銘柄との相性により激烈な[[頭痛]]を起こすことがある。その原因は[[チラミン]]や[[ヒスタミン]]の多さにあるとも言われているが、ヒスタミンの含有量は、他の発酵食品と比較して多くはない<ref>[http://www.tokyo-eiken.go.jp/issue/journal/2004/abs01-1.html 発酵食品に含まれるアミン類] 東京都健康安全研究センター 研究年報 2004 年 和文要旨</ref>。また、[[フラボノイド]]類により喘息の重症化とは有意な逆の相関関係が示されている<ref>{{Cite journal|和書|author=田中敏郎 |author2=平野亨 |author3=比嘉慎二 |author4=有光潤介 |author5=河合麻理 |title=アレルギーとフラボノイド |date=2006 |publisher=日本補完代替医療学会 |journal=日本補完代替医療学会誌 |volume=3 |number=1 |naid=130000079399 |doi=10.1625/jcam.3.1 |pages=1-8 |ref=harv}}</ref>。
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ワインの主成分は[[水]]、[[エタノール]]、各種の[[有機酸]]、[[糖]]、[[グリセリン]]、[[アミノ酸]]、[[核酸]]、[[タンニン]]、[[炭酸ガス]]などである。各種の有機酸の中では[[酒石酸]]、[[リンゴ酸]]、[[クエン酸]]、[[乳酸]]、[[酢酸]]、[[コハク酸]]の6つがワインの風味に関して最も重要な要素と考えられている。また、貴腐ワインには[[グルコン酸]]が多く含まれている。
魚介類との相性に関しては、従来はタンニンが関与していると信じられていたが、タンニンでは無く[[フェノール]]化合物、[[カルボニル基]]を持つ物質、[[鉄]]が関与するとの報告がある<ref name=jbrewsocjapan.105.139>[https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbrewsocjapan/105/3/105_3_139/_article/-char/ja/ 田村隆幸、ワイン中の鉄は,魚介類とワインの組み合わせにおける不快な生臭み発生の一因である] 日本醸造協会誌 Vol.105 (2010) No.3 P 139-147, {{DOI|10.6013/jbrewsocjapan.105.139}}</ref>。特に、鉄分の含有量は魚介類料理との相性に大きく影響を及ぼし、鉄分濃度に依存し[[1-オクテン-3-オン]]、(E,Z)-2,4-ヘプタジエナール等の物資により生臭味が増強されてしまう<ref name=jbrewsocjapan.105.139 />とされている。なお、鉄の起源は、土壌、製造工程中の鉄製品、コラージュに依存している。
ワインは瓶に詰められた後でも熟成が進み、風味は変化を続ける。熟成期間は[[ボルドーワイン]]等の一部のワインでは50年以上もの熟成に耐えるものもあるが、多くは1年から10年ほど、長いものでも20年から30年である。安価なワインでは熟成によって品質が向上することはあまりなく、むしろ早く飲まないと劣化してしまう。長い熟成に耐えるものを長熟、逆に早く飲むものは早飲みという。作られて間もないワイン(「若いワイン」と表現する)は、ブドウの生の味が強く、渋すぎたり、酸味がきつすぎたりするということもあるが、熟成が進むと角が取れてまろやかになる。また、年数が経てば総数が減るので希少価値により価格も高くなる傾向にある。ただし、熟成したワインがどれも同じように高くなるというわけではなく、生産年、地域、作り手の知名度などにより価格は大きく異なる。
ワインが食文化に根付いている[[ヨーロッパ]]では日常的に飲まれることも多いが、近年では日本における[[日本酒]]と同様に、一人当たりの需要量は減少傾向にある。[[イスラム教]]においては、飲酒が教義により禁止されているため(「[[ハラール]]」を参照)、発祥地である現在の[[中東|中東諸国]]では、ワインの生産は、[[イスラエル]]、世俗主義国家である[[トルコ]]、比較的[[リベラル]]な[[イスラム教徒]]や[[キリスト教徒]]が住む[[レバノン]]
== 歴史 ==
ワインは極めて歴史の古い酒の一つであり、[[新石器時代]]に醸造が始まったとされる<ref>[http://www.kirin.co.jp/csv/food-life/know/activity/ferment/sake/column_04.html 石毛直道の発酵コラム 第4回「酒」] キリン食生活文化研究所</ref>。様々な歴史的記念物、文献などから[[ジョージア (国)|ジョージア]]では7000年から5000年前に醸造され、発祥地の
しかしながら、“ワイン文化”が西洋へ広まった要因はやはり、現在のレバノンが位置する
フェニキア人は3つの点においてワインの世界に重要な意味をなしている。
# 輸出:ビブロス(レバノンの町)のワインは[[エジプト古王国]](2686 B.C.–2134 B.C.) 時代にエジプトへそして地中海沿岸の
# ワイン文化とワイン生産の普及:実際にフェニキア人はブドウの為に最高に恵まれた気候と地形によってヴィンヤード([[葡萄園]])を形成することさえも可能であった。このことはマーゴによって残されており、それは[[元老院 (ローマ)|
ローマ元老院]]から[[ラテン語]]に訳され、その法令が発布されるほど重要視されていた。<ref>H.Johnson Vintage: The Story of Wine pgs 18-43, 61-86 & 106 Simon and Schuster 1989 ISBN 0-671-68702-6</ref><ref>J. Robinson (ed) "The Oxford Companion to Wine" Third Edition pgs 141, 520 & 714 Oxford University Press 2006 ISBN 0-19-860990-6</ref> # ヴィティス・ヴィニフェーラの原種の普及:[[カリフォルニア大学デービス校|カリフォルニア大学デーヴィス校]]での研究によると、フランスの[[ムールヴェードル]]は紀元前500年
ワインについて書かれた世界最古の文献は、[[紀元前2000年]]前後に作られた[[シュメール語]]の[[粘土板]]である<ref>同上</ref>。例えば、『[[ギルガメシュ叙事詩]]』(※ただし、[[アッカド語]]版)には、メソポタミアで英雄視された王([[ギルガメシュ]])が[[大洪水]]に備えて[[箱
<!--
ビール醸造の場合糖化の工程が必要なのに対し、
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、これら[[古代オリエント]]地域では、[[ビール]]を日常消費用、ワインを高級品として飲み分けていた<ref>[[:en:History_of_wine#Ancient_Egypt]]</ref>。
その後
ワイン製造の技術が格段の進歩を遂げたのはローマ時代においてとされ、この時代に現在の製法の基礎が確立した。それにより糖分がかなりアルコールに転化され、ワインをストレートで飲む「大酒飲み」が増えていった。
[[中世ヨーロッパ
中世後期にはワインは日常の飲み物として広まるようになっており、12世紀の[[イタリア]]で著された医学書『[[サレルノ養生訓]]』では、良いワインの選び方やワインと健康についての考察がなされている。また、[[ブルゴーニュワイン]]が銘酒として有名となったのはこの頃からである<ref>Harold McGee 香西みどり訳『マギー キッチンサイエンス』2008年、共立出版 p.699,713</ref>。
[[ルネサンス]]の時代以降、娯楽としての飲酒が発展する。[[17世紀]]後半、醸造や保存の技術、また瓶の製造技術が向上し、ワインの生産と流通が飛躍的に拡大した。
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{{Main article|[[ワイン醸造]]}}
広い意味でのワイン作りはブドウの栽培と醸造に二分できる
ワインの生産主体は[[フランス]]の[[ボルドー]]地域においては「[[シャトー]]」、[[ブルゴーニュ]]地域においては「ドメーヌ」と呼ばれることが多い。[[フランス語]]の「シャトー」は、
=== ブドウ作り ===
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どんなに醸造の技術が進歩しても、良いワインを作る為には良いブドウがなくてはならない。そのため良質なブドウを収穫する為の栽培技術方法は醸造技術以上に重要である。さらに、現代のワイン醸造では理想の味わいを生み出す為に、醸造前あるいは醸造後に複数品種のブドウを組み合わせる手法が多く用いられている。従って、ブドウ品種の選定とブレンド比は味の特徴を決定する大きな要因である。しかし、一方で品種の特徴を生かしたブレンドを行わない単一品種ワインも生産される。また、生育環境全体の栽培される畑の日当たりや局地的な気候などの要素を加え、それらをひと括りにして「[[テロワール]]」と呼ぶ。実際には、品種、土壌、気候条件の違いを栽培技術や収穫時期の最適化で補うことで、広い地域で栽培が行われている。
その年のブドウの作柄のことを[[ヴィンテージ]]と呼ぶ。現在では転じてブドウを収穫した年のことをヴィンテージと呼び、その年の出来不出来によってワインの出来が変わる。そのために各国のワイン関連組織やワイン専門誌などによってヴィンテージチャートが発表される。ただし、現在では補糖や補酸、適切な[[酵母]]の選択などの醸造技術の進歩により、力のあるワイナリーであれば悪い年でも、それなりの
==== 品種 ====
{{Seealso|ワイン用ブドウ品種の一覧}}
[[ファイル:Cabernet Sauvignon Gaillac.jpg|thumb|220px|right|カベルネ・ソーヴィニョン]]
世界的にはワインに使われるブドウの種は[[ヨーロッパブドウ|ヨーロッパ種]](学名:''[[w:Vitis vinifera|Vitis vinifera]]'')が主流である。品種はサルタナ(トンプソン・シードレス)種などごく一部に生食用品種を使用するものもあるが、ほとんどはワイン専用品種である。日本では、[[巨峰]]、[[ナイアガラ]]等の生食用品種を使用しているものもある。一般にワイン専用品種は生食用品種よりも果実の粒が小さく、皮が厚く、甘みと酸味がより強い。代表的な品種として[[リースリング]]、[[カベルネ・ソーヴィニヨン]]、[[メルロー]]などがある。また、伝統的な品種だけで無く、[[品種改良]]によって耐寒性や耐病性を向上<ref>[http://www.asevjpn.wine.yamanashi.ac.jp/JAJ/Vol/Vol-16-2005/1/3.pdf K. UEKI and G. OKAMOTO: A Comparative Study of Disease Tolerance of Vitis coignetiae and Several Grape Cultivars., 植木啓司、岡本五郎:ヤマブドウ樹と数品種の栽培ブドウ樹の耐病性比較] J. ASEV Jpn., 16, 3-8 (2005)</ref>
==== 土壌 ====
品種毎に適する土壌には違いがあるとされている
==== 気候 ====
ブドウは気候に対する適応能力が高いため、[[温帯]]を中心に栽培されている。
冷涼な地域(畑)では収穫期を遅らせ糖度の上昇を待つ、あるいは温暖(畑)な地域では適度な酸が失われる前に早期の収穫を行う事で収穫されるブドウの品質向上を図っている。
==== 天候 ====
その年に雨が多く、日照量が少ないとブドウの生育が悪くなり、そこからできたワインは糖分と果実味に乏しく腐敗果の混入の恐れが増える。逆に日照が良すぎ
=== 醸造 ===
[[ファイル:Lightmatter wine barrels.jpg|thumb|right|220px|[[樽]]で熟成されているワイン]]
伝統的な方法では、搾った果汁を[[樽]]や[[甕]]に入れ自然酵母(野良酵母)によりアルコール発酵させた後、滓(おり)引きを行い、樽で数ヶ月から数年間熟成し瓶詰めされる。現在でも基本的な方法はワイン発祥の頃と変わっていない。近代的な醸造方法では培養酵母を添加し、[[ステンレス鋼|ステンレス]]製タンク内で発酵させる。熟成(マロラクティック発酵)の際も、特別に培養した[[乳酸菌]]を添加する。
==== 酸化防止剤の添加 ====
ワインは、そのほぼ全工程で、なるべく空気、特に[[酸素]]との接触を断つ必要がある。これは多くの場合、空気と共に[[酢酸菌]]<ref>[[ワインビネガー]]を作る場合は、意図的に酢酸菌によって酢酸醗酵を行わせ、ワインに含まれる[[エタノール]]を酢酸へ変えさせている。</ref>が侵入して[[酢酸醗酵]]が行われることで、酸味の強すぎるワインになったり、ワインが[[腐敗]]状態となったりするのを防ぐためである。このためワインの製造工程の幾つかの段階では、[[酸化防止剤]]としても知られる[[二酸化硫黄]](亜硫酸ガス, SO<sub>2</sub>)またはその[[塩 (化学)|塩]]の1種である[[ピロ亜硫酸カリウム]]が添加される。ただし、この二酸化硫黄には、確かに酸素の除去という効果もあるものの、その反応は遅
==== 収穫から搾汁 ====
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[[ファイル:Img1417_Vendanges.jpg|right|150px|thumb|果実の破砕、除梗、搾汁を同時に行う機械]]
{{main|ムスト}}
醸造するには、まず葡萄を収穫しなければならない。葡萄の収穫は[[糖度]]が14~26度程度になったところで、鋏または機械で行う。収穫時期をいつにするかということもまたワインの味を決める重要な要素で、単純に糖度が高いだけでは酸とのバランスが悪い
伝統的なワインの製造(発酵)方法は、ブドウの芯(果梗)を取り除き(除梗:じょこう)、実の皮を破る(破砕)。産地によっては、ワインにより強い渋みを付けるため果梗を混ぜる場合がある。[[スペイン]]、[[イタリア]]の農村では収穫期には伝統的に村人総出で、素足で体重を掛けて搾汁する光景が見られる。最近のワイン工場ではステンレス製の除梗破砕機を使用し搾汁する。多くのワイン専用品種では収穫した果実重量の55~65%程度の果汁が得られ、大粒生食用品種の[[巨峰]]等では80~85%程度の果汁を得る。
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==== 主発酵(一次発酵) ====
発酵させるに当たり、ブドウの果実には自然[[酵母]](野生酵母)が取り付いており、さらに、果汁中には酵母が利用可能な[[ブドウ糖]]が含まれているため、果汁が外に出ることで自然に[[アルコール発酵]]が始まる。伝統的な製法では酵母には手を加えない自然発酵が主流であったが、現在では、安定した発酵をさせるため、特別に培養した酵母を使用した酒母として添加し、それ以外の菌を作用させない方法がとられる。更に、ブドウ産地が高温で酸に乏しいブドウとなる場合は、酸を多く生じる酵母を用いる。その後、場合によっては糖([[フルクトース|果糖]]、[[グルコース|ぶどう糖]]など)が添加される。この後、赤なら約20~30℃、白なら15~18℃に保ち、数日から数十日かけて発酵させた
酵母による発酵の成果として十分に発酵した場合、[[糖度計]]による計測糖度の約1/2の値の[[エタノール]]と二酸化炭素
なお、酵母によるアルコール発酵で作り出せる酒の[[アルコール度数]]には限界が存在する。これはエタノールが、ある一定濃度以上になってしまうと、酵母がそのエタノールによって死滅してしまうためである。この上限濃度は酵母の菌株によって異なっており、だいたい16%~20%であると言われ
{{see also|アルコール発酵}}
==== 二次発酵とマロラクティック発酵 ====
搾り出された液体はステンレスやコンクリート製のタンク、木製(主にフレンチ[[オーク]]、一部ではアメリカンオークも使用される)の[[樽]]に貯蔵される。木製の樽を利用するとその香りなどがワインに影響し、それが良い効果を与えるとされている。一方、ステンレス製のタンクではワインへの影響がないため品質管理がやりやすくなるという利点があり、近年はステンレス製タンクを利用する生産者が増えている。熟成期間は数十日から数年と
酸味の強いワインでは樽での貯蔵中に[[乳酸菌]]が投入されて[[乳酸#乳酸菌|マロラクティック発酵]](Malolactic Fermentation,[[MLF]])が行われる<ref>原昌道、[https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbrewsocjapan1915/62/8/62_8_803/_article/-char/ja/ マロラクチック発酵について] 日本釀造協會雜誌Vol.62 (1967) No.8 P.803-808, {{doi|10.6013/jbrewsocjapan1915.62.803}}</ref>。これを「熟成」とも呼ぶ。MLF発酵は酸味の主成分である[[リンゴ酸]]を[[乳酸]]と二酸化炭素へ分解する化学反応で、製品の酸度の減少と微量芳香成分の付与をする<ref>『応用微生物学 改訂版』、村尾澤夫・荒井基夫、[[培風館]]発行、1993、p113</ref><ref>[http://www.kizan.co.jp/monthly/0102.html ワイナリー便り-マロラクティック発酵-]</ref>。MLF発酵が行われる温度は15〜18℃で、12℃以下では起こらない。多くの場合、MLF発酵が行われるのは冬期の寒冷期である事から、近代的な製法では乳酸菌スターターの添加と加温管理で行われる。更に、ワインのpHは3.1〜4.0の範囲に無ければならない。pH4.0を越えると失敗しやすくなる。ただし、最適なpHは使用される乳酸菌によって異なっている。また、マロラクティック発酵は赤ワインだけでなく白ワインでも行われる。
乳酸菌としては、 発酵の初期はホモ型 '' Lacobacillus paracasei , Lb. plantarum '', ヘテロ型 ''Leuconostoc mesenteroides '' 発酵の後期になると'' Oenococcus oeni ''<ref>原昌道、水野昭博、『赤ワインのマロラクチック発酵におけるL-, D-乳酸の生成』 Hakkokogaku Kaishi 59(1), 17-22, 1981-01-25, {{naid|110002778756}}</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.kitasangyo.com/e-Academy/b_tips/back_number/BFD_22.pdf ワイン醸造の基礎 第3回 −マロラクティック発酵の話] きた産業}}</ref>などが作用をもたらす<ref>[http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010570756 品種別赤ワイン仕込経過中の乳酸菌の分布と分離同定] 山梨大学醗酵研究所研究報告 32, 5-13, 1997, {{naid|110000359820}}</ref>。[[日本酒]]に対しこの乳酸菌が作用すると[[火落ち|腐造]]となる。
==== 澱引き(おりびき) ====
発酵が終わったワインは、酵母や酒石([[酒石酸水素カリウム]])などの澱が沈降するため、セラミックフィルター、[[遠心分離]]、[[濾過]]、静止などにより澱を分離する。また熟成期間中のワインも、澱が生じるので適宜、澱引きを行う。発酵を停止させる方法は、静止のほか、冷却して酵母を沈殿させたり、50℃程度までの加熱を行い酵母を死滅させたりする方法が用いられる。なお、ここで取り除かれる酵母は、加工を行った上で健康食品として販売されることもある。また、[[蛋白質]]を除去して透明化させるため、[[卵白]]や[[ベントナイト]]という粘土などを添加する方法はコラージュ(collage)と呼ばれ、高級赤ワインでは広く行われている。
==== ブレンド ====
ワインを購入者が混ぜ合わせたり、[[カクテル]]の材料にしたりする以外に、製造工程の一環としてブレンドが行われることがある。フランスの[[シャンパーニュ]]地方における[[シャンパン]]づくりでは「アッサンブラージュ」と呼ばれる。購入者の希望に合わせてブレンドを受け付けるサービスもある<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36554400W8A011C1XQH000/ 「選んで作るマイワイン キッコーマン、原酒7種からブレンド」]『[[日経MJ]]』2018年10月19日(フード面)2018年10月27日閲覧。</ref>。
==== 瓶詰め ====
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=== 特殊な醸造技術 ===
; 補糖と補酸
: ワインの醸造の過程では補糖が行われる場合がある。補糖の目的は、果汁の[[糖度]]の不足を補う事で発酵により生産される[[アルコール度数]]を高め腐敗を防ぐと共に、赤ワインでは溶出する色素を増加させ色を濃くすることにある。また、果汁の酸が少なくても腐敗することから、酸の不足を補うために補酸が行われる場合があるが、過剰な酸を含む場合は除酸も行われる。多くの国では、この2つの同時使用は認められておらず、またどちらかが法律で禁止されている場合もある。例えば、フランスの[[ボルドー
; 炭酸ガス浸漬法
: 果実味に富んだ鮮やかな色とタンニンの少ないワインの醸造に用いられる。炭酸ガス浸漬法は、果実を房のまま入れた容器を密閉し、
{{main|ボジョレーワイン#製法について}}
; 果汁再添加
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<!-- 製法の似たものがまとまるように並び順を変えました -->
; 発泡ワイン
: [[発泡ワイン]]は、瓶内二次発酵などの製法により製造される発泡性のワインである。
; 酒精強化ワイン
: [[酒精強化ワイン]]は、発酵の途中で[[ブランデー]]などブドウを原料としたアルコールを添加して発酵を止めたもので、糖分の多く残ったワインができあがる。
; 貴腐ワイン
: [[貴腐|貴腐ワイン]]は、ボトリティス・シネレアという貴腐菌がついた葡萄から作ったワインのことを指す。貴腐菌により果皮に無数の穴が開き、そこから余分な水分が蒸発して糖度が上がり、非常に甘いワインとなる。また菌による代謝を受けるため組成成分が変化し、貴腐香と呼ばれる独特の香りを持つ。食後酒・デザートワインとして珍重される。
; アイスワイン
: アイスワインは、樹上で凍ったブドウから生産されるワインである。水分は凍るが糖やその他の固体成分は凍らないため果汁が濃縮され、非常に甘いワインとなる。自然に濃縮された果汁を発酵させる点は貴腐ワインと同じだが、アイスワインはボトリティス・シネレアの影響は受けていないため貴腐香は持たない。
: アイスワインの誕生はドイツの[[フランケン地方]]であった。ブドウ畑が予想していない寒波に
: アイスワインとして最も有名なものはドイツのアイスヴァイン([[:de:Eiswein|Eiswein]])である
; 氷結ワイン
: 氷結ワインは、冷蔵庫を用いて人工的にブドウを凍らせ、アイスワインと同様に水分を除いて濃縮された果汁を醸造するワインである。非常に甘い濃厚なワインとなる。
; 麦わらワイン(干しぶどうワイン)
: 麦わらワインまたは干しぶどうワインとは、収穫後に
; にごりワイン
: にごりワインとは、発酵途中の
; シュール・リー
: 白ワインで
; フレーバードワイン
: [[フレーバードワイン]]は、普通のワインにブドウ以外の果実、果汁、[[ハーブ|香草]]、[[薬草]]などを加え、香りを付けたものである。[[カクテル]]の[[マティーニ]]の材料としても使用される[[ベルモット]]や、[[サングリア]]などが知られる。
; ビオ・ワイン
: ビオ・ワインという場合、[[有機農法]]で育てられたブドウを原料とし、酸化防止剤を無添加、もしくは最小限の使用に抑えたビオロジック・ワインをさす。またその一部の[[バイオダイナミック農法]]で育てられたブドウを原料としたビオディナミ・ワインを指す場合もある。さらに野生酵母を用い、[[補糖]]や補酸を行わない、無濾過、無清澄、無着色などの様々な条件を満たして少量生産される。
241 ⟶ 245行目:
: イタリアでは、恵まれた気候のもと国土全域で多彩なワインが生産され、生産量・海外輸出量でフランスと毎年一位を争っている。[[ピエモンテ]]、[[ヴェネト]]、[[トスカーナ]]など北部諸州の名醸地が特に知られる。近年では、量から質への転換が図られている。
; [[ドイツワイン]]
: ドイツはその地理的要件から、葡萄の栽培が南部の地方に限られる。この地は葡萄の生育できる北限とされ、主に[[ライン川]]や[[モーゼル川]]の支流沿いでワインが生産されている。冬季、時に[[クリスマス]]には[[シナモン]]など[[スパイス]]を利かせた[[ホットワイン]]
; [[ルクセンブルクワイン]]
: モーゼル川流域は古代ローマ時代からワイン生産が盛んな地域で、良質な辛口の白ワインを産出することで知られているが、[[ルクセンブルク]]は同川流域に位置する他国(ドイツやフランスなど)のワイン生産地とは異なっている。国内生産量は15,000kl/年と小規模であるため、輸出されることは少なく希少性が高い(※一般的に[[モーゼルワイン]]と言えばドイツ産が有名)。葡萄の主要品種は[[リースリング]]や[[ゲヴュルツトラミネール]]、[[ピノ・グリ]]などがある。
; [[イギリスワイン]]
: [[イギリス]]は[[ウィスキー]]や[[ビール]]の生産量がはるかに多いものの、[[ウェールズ]]地方では少量のワインが生産されている。また、近年の温暖化の影響により、[[イングランド]]全土でワインの生産が可能になり、殊に[[発泡ワイン]]は、[[連合王国|UK]]ワインとして広まり始めている。
; [[スペインワイン]]
: スペインはフランス、イタリアに次ぐワイン[[生産国]]である。北部の[[ラ・リオハ州 (スペイン)|ラ・リオハ地方]]及び[[カタルーニャ州|カタルーニャ地方]]、中部の[[ラ・マンチャ地方]]、南部の[[アンダルシア州|アンダルシア地方]]が有名な産地である。
251 ⟶ 255行目:
: ポルトガルでは、北部の[[:en:Dão DOC|ダン地方]]、[[ヴィニョ・ヴェルデ]]地方及び[[アルト・ドウロ・ワイン生産地域|アルト・ドウロ]]地方が有名な産地である。ポルトガル北部では独特の[[酒精強化ワイン]]である[[ポートワイン]]が生産される。本土ではないが、大西洋上のポルトガル領[[マデイラ諸島]]においても独自の[[酒精強化ワイン]]([[マデイラ・ワイン]])が生産され、島の主要輸出品目となっている。
; [[オーストリアワイン]]
:
; [[ハンガリーワイン]]
:
; [[モルドバワイン]]
: [[モルドバ]]は古くからブドウが自生していた地域の一つで、4千年から5千年前には
; 北アフリカ
: 古代より[[ローマ]]文明の影響下にあった[[エジプト]]では、ビールとともにワインは古くから作られてきた。また、近代において長くフランスの植民地であった[[モロッコ]]や[[アルジェリア]]、[[チュニジア]]などは飲酒を禁じるイスラム圏であるが、[[地中海性気候]]を利用してブドウを栽培し、ワイン生産を行っている。
=== ニューワールド ===
265 ⟶ 269行目:
: [[アメリカ合衆国]]は世界第4位のワイン生産国である。生産量の9割を[[カリフォルニア州]]が占める。[[サンフランシスコ]]を中心とする北部太平洋沿岸地域は、ヨーロッパの名醸地と似た気温で知名度の高い産地が多く、ナパ・バレー地域を中心として、[[シャルドネ (ブドウ)|シャルドネ]]、[[カベルネ・ソーヴィニヨン]]、[[ピノ・ノワール]]などの品種が栽培され、高級ワインを産出する。
; カナダ
:
; [[アルゼンチンワイン]]
: 南米[[アルゼンチン]]では上質なワインのほとんどが、[[メンドーサ州]]の高地で生産される。かつてはワインの国内消費量において世界有数であったが、一方で質はそれほど高いものとはいえなかった。他の飲料に押されて国内での消費が低調となり、それが生産者側の品質への関心を高めることとなった。また、ヨーロッパのブドウ畑の飽和状態から、不足を補おうと外資が参入したこともあって、国際競争力に耐える優良なワインが生産されるようになった。独特の強い香りを持つものが多く、固定ファンも増えている。
; [[チリワイン]]
: [[チリ]]は南米を代表するワイン生産国であり、[[19世紀]]に[[ヨーロッパブドウ]]のヴィニフェラ種([[w:Vitis vinifera|Vitis vinifera]])が持ち込まれたのが始まりと言われている。首都[[サンティアゴ (チリ)|サンティアゴ]]の南で主にブドウが栽培されており、[[1995年]]に施行された生産地の法規制によって、マイポ、ラペル、マウレの3つの大きな地域に区分けされた。[[コンチャ・イ・トロ]]、サンタ・リタ、サン・ペドロ、サンタ・カロリーナの4つの特に大きな生産者が知られる他、フランスのラフィットの[[ロスチャイルド家]]やスペインのミゲル・トーレスなどの海外資本もこの地に畑を有し醸造所を構えている。[[アルパカ]]のラベルで知られるサンタ・ヘレナやコノスル等安価でコストパフォーマンスの優れたワインを製造している企業もある。ボルドーで繁殖しなかったカルメネール種がよく育つ環境のため、これがチリワインの楽しみ方の一つとなっている。さらに日本とチリは[[自由貿易協定|FTA]]を結んでいるため、安価で流通している。
273 ⟶ 277行目:
: [[南アフリカ共和国]]では新世界としては比較的古く17世紀の半ばからワインの生産が行われてきた。長く続いた[[アパルトヘイト]]の影響もあり、この国のワインが国外に出ることは少なかったが、この差別制度が撤廃されて以降、徐々にその名が知られつつある。気候の関係から、アフリカ大陸の最南端、[[喜望峰]]周辺でブドウの栽培が行われている。(詳しくは「[[南アフリカ共和国のワイン]]」参照)
; オーストラリア
:
; [[ニュージーランド]]
: 新興国の中で唯一寒冷な気候で昼夜の気温差が激しく、赤ワインよりも白ワインの生産量が多いのが特徴。一時はワインに水を加えたり砂糖を加えたりした粗悪品を生産していたが、政府主導で葡萄栽培規模を縮小することで品質を高め、ソーヴィニヨン・ブランの成功でニュージーランドワインの評価が世界的に高まった。その後ピノ・ノワールの栽培にも成功し、ヴァラエタルワインを中心に全体のワイン品質が大きな成長を遂げている。また、ニュージーランドではスクリューキャップの導入が進んでいて、今後生産されるワインの殆どがスクリューキャップを採用すると考えられる。
; 中国
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=== 新緯度帯ワイン・熱帯ワイン ===
ワイン用ブドウの栽培は緯度が30°から50°とされているが、それを越えて広がってきた<ref>『「新緯度帯」ワインに注目』読売新聞2012年9月25日朝刊11面・高橋直彦記者</ref>。
* 新緯度帯ワイン - 英国首都[[ロンドン]]近郊([[イギリス王室|英王室]]の結婚式にスパークリングワインが出された)、[[オランダ]]、[[北欧]]
* 熱帯ワイン - [[タイ王国]]、[[インド]]、[[ベトナム]]
=== その他のワイン生産国 ===
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=== 日本のワイン ===
{{main|日本のワイン}}
日本におけるワイン生産は、[[江戸時代]]初期の[[豊前国|豊前]][[小倉藩]](現在の[[北九州市]]等)に始まる。<ref>{{cite web|url=https://www.eurekalert.org/pub_releases_ml/2017-01/ku-k011617.php|title=日本産ワインは400年前に作られていたことが明らかに|publisher=熊本大学|accessdate=2017年4月13日| }}</ref>その後、[[鎖国]]政策の一環で途絶えた後、再び[[明治]]時代になって作られるようになる。だが国産ワインの需要も少なく、各地で細々とつくられていただけであった。[[1980年代]]頃から本格的なワインに対する消費者の関心も高まり、また純国内栽培による優秀なワインも生産されるようになり、[[勝沼町|勝沼]]ワイン([[山梨県]]))ほか国産ワインの知名度が浸透するにつれて、国際的にも評価されるようになってきた。[[2002年]]からは山梨県が主導して「国産のぶどうを100パーセント使用して造った日本産ワイン」を対象とするコンペティションも行われるようになり、純国産ワインの品質向上を競うようになってきている。
=== 原産地表示 ===
日本を除く先進国をはじめ、ほとんどのワイン生産国では法律で[[アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ]]が設けられ、原料となる葡萄を収穫した土地をワインの産地として表示することが義務付けられている。また、フランスやイタリアなどの国では、産地によって使用できる葡萄品種・収穫量・製造方法までが定められている場合がある。
かつて日本では、原料産地にかかわらず国内で醸造を行うことで「日本産」の表示が可能であ
2018年10月30日以降、「日本ワイン」と表示できるのは、国産ブドウを使って国内で醸造されたワインに限られる。産地の地名を表示する場合は、その土地で採れたブドウを85%以上使う必要がある<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36683860Z11C18A0L83000/ 日本ワイン表示厳格化「王国」山梨、思い交錯]『日本経済新聞』電子版(2018年10月19日)2018年10月27日閲覧。</ref>。
== ワインの飲み方 ==
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これらの条件を一番容易に満たすのは地下であり、フランスなどでは一般家庭でもワイン保存用の地下室が存在することがある。日本ではそのような地下室はまれであるが、専用の[[ワインセラー]]があれば問題はない。ワインセラーを持たない場合には一般的に[[押入れ]]や[[冷蔵庫]]に保存されるが、押入れは夏場に非常な高温になり、また匂いが移ってしまうので良くなく、また冷蔵庫は「乾燥し」「振動が多く」「冷えすぎ」「食品の匂いが移る」ので良くないとされる。ただ熟成が進まないことを気にしなければ「1、2年ならセラー保存とあまり変わらない」とも言える。<!--特に「振動」については、海外製ワインセラーよりも最近の国産冷蔵庫のほうが静かで少ないという声もある。--><!--振動は開け閉めが頻繁にあるからの話で、機械的な話ではないです。-->一般家庭では長期保存、特に夏を越しての保存は考えないほうが良い。ただしこれらの保存に関する要素は長期保存する場合の話であり、すぐに飲んでしまうならば直射日光や高温(25℃以上)などに長時間さらさない限りはあまり気にする必要はない。
また光や温度以上にワインを変化させてしまうのは空気である。そのため一旦コルクを抜いてしまったワインは数日の内に飲まないと劣化してしまう。どうしても余ってしまった場合はハーフボトルに移して[[食品用ラップフィルム]]などで空気と遮断しておいたり、真空ポンプ式のワインストッパーを使用したりすれば一週間程度は
=== 開栓 ===
最近は[[アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ|AOC]]ボルドーのついたワインにも、スクリューキャップ(ねじ栓)のものが出てきており、ペットボトル、紙容器、缶入りなど、そのまますぐに飲めるワインも多くなった
=== デカンタージュ ===
古いボルドーの赤ワインやポートワインは飲む直前に瓶から一旦デカンタに移し替える場合もある。この作業を[[デカンタージュ]]と呼ぶ。デカンタージュを行う理由は、第
== ワインアクセサリー ==
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=== コルク抜き ===
[[螺旋]]状に巻いた鋼鉄製の針金を差し込んで開けることから、[[コルクスクリュー]]と
=== ワイングラス ===
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=== ワインラック ===
ワインセラーと同じように、ワインを寝かせて保存しておくための棚または箱状の
=== デキャンター ===
[[デカンテーション]](上記「[[デカンタージュ]]」参照)をするためのガラス製の容器で、ワインのボトルとほぼ同じ容量のものが多い。凸レンズに首が搗いたようないかにもそれらしい形のものから[[紡錘]]形、[[フラスコ]]型など様々な形の
=== ワインストッパー ===
飲み
また、主に手動の空気ポンプと専用の栓を用いて、ビン内の空気を空気ポンプで吸出し減圧してワインの酸化を遅らせたり、発泡性ワインでは逆に空気をポンプで入れ込み加圧することによって気の抜けを防
== ワイン文化 ==
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=== ワインツーリズム ===
ワインツーリズムとは、欧米では盛んな旅のスタイルの一つである。ワインの産地を回りながら、時には作り手との交流を交え、ワインの造られた郷土の料理やワインを楽しむ。欧米では日帰りや宿泊のプランが用意されており、国や現地の法人が積極的に取り組んでいる。日本でも山梨県で行われている<ref>[http://www.yamanashi-kankou.jp/special/special2.html ワインツーリズムとは??][[富士山|富士]]の国やまなし観光ネット(2018年10月27日閲覧)。</ref>。
== ワインに関する事件 ==
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== 参考文献 ==
* ジルベール・ガリエ(著)、八木尚子(訳)『ワインの文化史』、[[筑摩書房]]、2004年、ISBN 4-480-85776-1
* ヒュー・ジョンソン、ジャンシス・ロビンソン(共著)、有坂芙美子、他(訳)『地図で見る世界のワイン』、産調出版、2002年、ISBN 4-88282-293-8
* ロジェ・ディオン(著)、福田育弘、他(訳)『フランスワイン文化史全書 ― ぶどう畑とワインの歴史』、[[国書刊行会]]、2001年、ISBN 4-336-04257-8
* ロバート・パーカー(著)、貝塚泉、他(編集)『ロバート・パーカーが選ぶ[最新版]世界の極上ワイン』、[[河出書房新社]]、2006年、ISBN 4-309-26922-2
* [[堀賢一]] 『ワインの自由』、[[集英社]]、1998年、ISBN 4-08-780286-8
* 堀賢一 『ワインの個性』、[[SBクリエイティブ|ソフトバンク クリエイティブ]]、2007年、ISBN 4-7973-3885-7
* ジャンシス・ロビンソン 『ジャンシス・ロビンソンの世界一ブリリアントなワイン講座〈上〉ワインの基礎知識』(文庫)、集英社、1999年、ISBN 4-08-760367-9、同『〈下〉世界のワイン』(文庫)、集英社、1999年、ISBN 4-08-760368-7
* 『ワイン学』ワイン学編集委員会(編集)、出版社 産業調査会、1991年、ISBN 4-88282-102-8 ~「ブドウ栽培」「醸造」「味わい方」「サービスの仕方」までを網羅
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