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'''医療化'''(いりょうか {{lang-en-short|Medicalization}})とは、宗教、司法、教育、家庭などの社会生活の中で起こっているとされ、医療的問題とされていない領域([[社会]]的、[[道徳]]的に望ましくないとみなされた[[行動]]・嗜好など)が、次第に社会的に病気と定義され、診断・研究・治療・予防といった医療の対象になっていくことを指す<ref>[http://www.healthliteracy.jp/yougo/agyo/medicalization.html 医療化 健康を決める力 中山和弘(聖路加国際大学 看護情報学)企画・編集]</ref>。新しい[[エビデンス]]や仮説の登場、社会や経済の変化、新しい治療法や新薬の開発・普及などによって起こる。1970年代から社会学の分野で使われ、医療を対象とした社会学(sociology of medicine、[[医療社会学]])の説明として多く研究され<ref name="安藤">[http://ci.nii.ac.jp/naid/110009863550 P.Conradの医療化論の検討 一橋大学大学院社会学研究科社会学専攻 安藤太郎]</ref>、今日でも医療を社会統制の一つとして社会学的に考える上で重要な概念であり続けている<ref name="学会">[http://sharin.jp/annualmeeting/am22nd.html シンポジウムI 医療化の問題とその先にあるもの 日本社会臨床学会第22回総会のご案内]</ref>
 
しばしば批判のための言葉としても用いられ、'''[[病気喧伝]]'''(Disease mongering)、pathologization と呼ばれることがある。医療化の反対の用語は、'''脱医療化'''(demidicalization)(demedicalization)である<ref name="池田">[http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/090824medicalization.html 医療化 池田光穂]</ref>。これは、同性愛のように、医療の対象であったものが医療の対象でなくなることをさす。
 
== 概要 ==