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=== 建国神話 ===
『[[論衡]]』(『後漢書』東夷伝、『魏略』)にこうある。「昔、北夷[[離国]]があり、った。国侍女妊娠させてまったてしまったので殺そうとした。侍女は「以前、空にあった鶏の卵のような霊気が私に降りてきて、身ごもりました」と言い、王は騙された。その後、彼女は男子を生んだ。王が命じて豚小屋の中に放置させたが、豚が息を吹き掛けたので死ななかった。次に馬小屋に移させると、馬もまた息を吹き掛けた。それを王は神の仕業だと考え、母に引き取って養わせ、[[東明王|東明]]と名づけた。東明は長ずると、馬に乗り弓を射ること巧みで、凶暴だったため、王は東明が自分の国を奪うのを恐れ、再び殺そうとした。東明は国を逃れ、南へ走り施掩水にやって来て、弓で川の水面を撃つと、魚や鼈が浮かび上がり、乗ることが出来た、そうして東明は夫余の地に至り、王となった。」という記述がある<ref>『後漢書』東夷列伝</ref>。
 
また『魏書』や『三国史記』には、高句麗の始祖朱蒙も夫余の出身であり、衆を率いて夫余から東南に向かって逃れ、建国した話が載っている。
 
『三国史記』や『[[三国遺事]]』には、[[解夫婁王|解夫婁]]が治めていたがのちに太陽神の[[解慕漱]]が天降ってきたので解夫婁は東に退去して別の国(東夫余)を建てたという。
 
神話には、後に偉大な事蹟を残す人物が卵から生まれるという南方系神話に共通の[[卵生神話]]と<ref>対して、貴人の母が日光に当たって妊娠するという北方系神話の[[日光感精神話]]がある。</ref>、生まれの不遇をもった貴人が動物の助けを得て乗り越えるという[[貴種流離譚]]の共通の要素が見られる。
 
===漢代===