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ソ連の[[天文学者]]たちは、[[1960年]]、『月の裏側の地図帳』 ''Atlas of the Far Side of the Moon'' (編者: [[ニコライ・バラバショフ|N・P・バラバショフ]]、[[アレクサンドル・ミハイロフ|A・A・ミハイロフ]]、Y・N・リプスキー、[[モスクワ]]、1960) を出版し、発見した地形に命名した。ただしこれらの地名のいくつかは、月の表での命名の慣習を無視しており、ソビエト山脈も、山脈には[[アルプス山脈 (月)|アルプス山脈]]など[[地球]]の山脈の名前をつけるという慣習を無視していた。[[国際天文学連合]] (IAU) はソ連の命名を承認したが、以後は明確なルールを定めるようになった。
 
しかしその後の鮮明な写真で、ソビエト山脈が存在しないことが明らかになった。そこには、新しく鮮明な[[クレーター]]である[[ネコ (クレーター)|ネコ]]、それから延びる[[光条]]、いくつかの小さなクレーターが連なって、線状のイメージを作っていた。これが光の角度と不鮮明な写真により山脈に見えたと考えられている。なお、これ以外の月面裏地形でメチタの海([[:en:Mare Desiderii|Mare Desiderii]])」という海も南半球西部に報告されていたが、こちらも以後の観測で確認できず(この区域には「[[賢者の海]]」という海があるが別物)、実在しないことが分かった<ref>[[宮本正太郎]] 執筆「月の地質」『原色現代科学大事典 1―宇宙』小尾信彌 代表、株式会社学習研究社、1968年初版・1969年再版、P252。(原文では「夢の海」は「メチタの海」 表記、メチタ(Мечты)はロシア語で「夢」の意味。)</ref>。
== 出典 ==
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