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{{改名提案|エスワティニ|date=2018年4月}}
{{基礎情報 国
| 略名 =スワジランドティニ
| 日本語国名 =スワジランドティニ王国
| 公式国名 ='''{{Lang|ss|Umbuso weSwatini}}''' <small>(スワジ語)</small><br>'''{{Lang|en|Kingdom of Swaziland}}''' <small>(英語)</small>
| 国旗画像 =Flag of Eswatini.svg
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| 注記 =
}}
'''スワジランドティニ王国'''(スワジランドティニおうこく)、通称'''スワジランドティニ'''は、[[アフリカ]]南部に位置する[[立憲君主制]][[国家]]。[[イギリス連邦]]加盟国のひとつで、周囲を[[南アフリカ共和国]]と[[モザンビーク]]に囲まれた[[内陸国]]{{R|afp20180420}}。首都は[[ムババーネ]]である。
 
かつてのスワジランド王国は2018年4月19日に国名を「'''エスワティニ王国'''(Kingdom of eSwatini)」と改めることを宣言した<ref name=afp20180420>{{Cite news2|url=http://www.afpbb.com/articles/-/3171829|date=2018-04-20|title=スワジランド、国名を「エスワティニ」に 英語排除し現地語回帰 |newspaper=AFP BB NEWS Japan|agency=株式会社クリエイティヴ・リンク|accessdate=2018-04-20}}</ref>。
 
== 国名 ==
正式名称は英語で、''Kingdom of Swaziland''(キングダム・オブ・スワジランド)。通称、''Swaziland''。国民・形容詞ともSwaziと表記。1968年に独立したがイギリス領時代の国名を変更せずそのまま継続した経緯があった。{{R|afp20180420}}
 
日本語の表記は'''スワジランドティニ王国'''、通称は'''スワジランドティニ'''。
 
国名は「スワジ人の国」という意味から付けられた。しかし現地語である「スワジ」と英語の「ランド」を掛け合わせた言葉であるために一部の国民からの不満があったことを受けて{{R|afp20180420}}、2015年からスワジ議会でも国名変更について審議されていた{{R|afp20180420}}。
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== 歴史 ==
{{Main|スワジランドティニの歴史}}
 
== 政治 ==
[[File:Mswati III King of Swaziland.JPG|thumb|left|160px|第8代国王[[ムスワティ3世]]。]]
 
スワジランドティニは[[国王]]を[[元首|国家元首]]とする[[君主制|君主国]]で、形式的には[[立憲君主制]]だが実際には[[憲法]]で国王の強大な権力が保障されており、政府の要職の多くも王家が占めるなど[[絶対君主制]]の様相を呈している。現行憲法は[[2005年]][[7月]]に制定され、[[2006年]][[2月8日]]に施行されたもの。
 
国王の位は{{ill2|ドラミニ家|en|House of Dlamini}}により世襲されており、[[司法]]、[[立法]]、[[行政]]の[[三権]]の上に立ち[[軍隊]]の[[統帥権]]を持つ。国王の輔弼機関として'''王室諮問評議会'''が存在し、国王が幼少や病弱などの理由で政務を執る事が出来ない場合は王室の中から[[摂政]]が任命され、国王の権限を代行する。
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下院選挙55議席の民選枠はスワジランドを構成する4地方(地方行政区分の項目参照)が選挙区割りとなっており、[[マンジニ地方]]に16議席、[[ホホ|ホホ地方]]に14議席、[[シセルウェニ|シセルウェニ地方]]に14議席、[[ルボンボ|ルボンボ地方]]に11議席が割り振られている。同様に女性議員枠も、4地方から各1名ずつが選出される。
 
[[スワジランドティニの政党]]は、ドラミニ家による王政を支持する[[王党派]]の{{ill2|インボコドボ国民運動|en|Imbokodvo National Movement}}(INM)以外は非合法でINMの党首はドラミニ家の人物。{{ill2|ングワネ民族解放会議|en|Ngwane National Liberatory Congress}}(NNLC)と{{ill2|人民統一民主運動|en|People's United Democratic Movement}}(PUDEMO)が国王専制に反対する実質的な野党勢力として機能しているが、政府による厳しい取締りを受けている。
 
司法機関は'''上級裁判所'''と[[最高裁判所]]を頂点としており、両裁判所とも裁判長は国王により任命される。
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首都のムババーネには政府機関、上級裁判所、最高裁判所が存在し、王宮とリバンドラは[[ロバンバ]]にある。
 
スワジランドティニは[[2018年]]現在、[[中華民国]]([[台湾]])を承認している唯一のアフリカの国でもある。
{{Clearleft}}
 
== 地方行政区分 ==
[[ファイル:Wz-map.gif|thumb|スワジランドティニの地図]]
{{Main|スワジランドティニの行政区画}}
スワジランドティニの地方行政区分は、北部の[[ホホ]](Hhohho)、中部の[[マンジニ地方|マンジニ]](Manzini)、南部の[[ルボンボ]](Lubombo)、そして東部の[[シセルウェニ]](Shiselweni)の4地方(District)に分けられている。
 
=== 主要都市 ===
{{Main|スワジランドティニの都市の一覧}}
最大都市は行政首都である[[ムババーネ]]であり、次いで国土のほぼ中央にある交通の要衝で商工業の中心地である[[マンジニ]]が大きい。立法の首都である[[ロバンバ]]には王宮が置かれているものの、人口は10000人程度である。
 
== 地理 ==
{{Main|[[:w:Geography of Swaziland]]}}
[[File:Swaziland landscape.jpg|thumb|スワジランドティニの風景]]
[[File:Swaziland Topography.png|thumb|スワジランドティニの標高図]]
[[内陸国]]で、西部には標高1200m以上の山地が広がる。地形は全般に西の高地から東の低地へと傾斜しており、もっとも標高の低い東端地域では標高150m程度にまで高度が下がる。降水量は標高とほぼ比例し、西部は年間降水量が1900mmにのぼる地域があるのに対し、東部の雨量は500mm程度にすぎない<ref name="週刊朝日百科"> 「週刊朝日百科世界の地理109 南アフリカ共和国・レソト・スワジランド」朝日新聞社 1985年11月24日 p11-244</ref>。
 
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住民の約1%ほどの[[コーカソイド|白人]]が経済の実権を握り、私有地の大半を保有。一般国民の生活水準は低く、電力の約80%を南アフリカからの[[輸入]]に依存している。国王の散財癖は有名で、国家予算も著しく圧迫されている。
 
かつては[[南アフリカ共和国|南アフリカ]]で[[アパルトヘイト]]が実施されていたころ、スワジランドティニには経済制裁を潜り抜けるために南アフリカの企業が進出し、工業生産や貿易を行っていた。そのため、他のアフリカ諸国に比べれば[[工業]]の経済にしめる割合は高く、それなりに多角化された経済を持っている。
 
* [[国内総生産]]:44億[[ドル]](2017年)<ref>[http://databank.worldbank.org/data/download/GDP.pdf]</ref>
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=== 保健 ===
[[後天性免疫不全症候群|エイズ]]蔓延と[[治安]]による悪化の影響で2008年の[[寿命|平均寿命]]は男41歳・女43歳<ref>WHO&#x3E;Countries&#x3E;Swaziland 2009年7月18日閲覧 [http://www.who.int/countries/swz/en/]</ref>、2007年の15〜49歳の[[ヒト免疫不全ウイルス|HIV]]感染率は約25%である<ref>WHO&#x3E;Countries&#x3E;Swaziland&#x3E;HIV/AIDS epidemiological fact sheet 2009年7月18日閲覧 [http://apps.who.int/globalatlas/predefinedReports/EFS2008/short/EFSCountryProfiles2008_SZ.pdf]</ref>。詳細については[[スワジランドティニにおけるHIV/AIDS]]を参照のこと。
 
== 文化 ==
スワジランドティニでは[[一夫多妻制]]が認められていて、現国王のムスワティ3世は2013年時点で14人の妻を娶っている<ref>[http://www.afpbb.com/articles/-/3058776 交通事故で王の花嫁候補38人が死亡し、スワジランド]afpbb、2016年10月10日閲覧。</ref>。前代の国王であった[[ソブーザ2世]](1899年 - 1982年)も70人の妻を娶り、そこから生まれた王子・王女は210人にもおよんだ<ref>{{Cite web|last=Swaziland National Trust Commission|title=Succession In Swazi Kingship|url=http://www.sntc.org.sz/cultural/swaziculture1.html|publisher=Sntc.org.sz|accessdate=2013-11-28}}</ref>。
 
{| class="wikitable"
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== 関連項目 ==
* {{ill2|スワジランドティニ関係記事の一覧|en|Index of Swaziland-related articles}}
 
== 外部リンク ==
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; 政府
* [https://web.archive.org/web/20031207071506/http://www.swazi.com/king/king.html スワジランド王国王室]{{En icon}}
* [http://www.gov.sz/ スワジランドティニ王国政府]{{En icon}}
; 日本政府
* [http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/swaziland/ 日本外務省 - エスワティニ]{{Ja icon}}
* [http://www.za.emb-japan.go.jp/jointad/sz/ja/index.html 在スワジランド日本国大使館] - 在南アフリカ共和国日本国大使館が兼轄{{Ja icon}}
; 観光
* [http://www.welcometoswaziland.com/ スワジランドティニ政府観光局]{{En icon}}
 
{{アフリカ}}