「ワクチン」の版間の差分

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=== 生ワクチン ===
{{Main|弱毒化ウイルス}}
毒性を弱めた[[微生物]]や[[ウイルス]]を使用。[[液性免疫|体液性免疫/液性免疫]]のみならず[[細胞性免疫|細胞性免疫/細胞免疫]]も獲得できるため、一般に不活化ワクチンに比べて獲得免疫力が強く免疫持続期間も長い。しかし生きている病原体を使うため、ワクチン株の感染による[[副反応]]を発現する可能性もある。
* [[BCG|BCGワクチン]]
* [[ポリオワクチン]]
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2歳未満の乳幼児では、蛋白成分を含まない抗原(ハプテン)部分だけでは免疫を惹起できない。このため、肺炎球菌ワクチンなど蛋白ではない抗原を用いるワクチンでは、乳幼児に接種するに際しては別の蛋白と抗原を結合させるなどの工夫がされている。
 
また、[[インフルエンザワクチン]]については、[[1971年]]以前の全粒子ワクチン使用による副反応(死亡あるいは脳に重篤な障害を残す)危険性が大きかったことや、それとは異なる現行の安全性の高いワクチンでも100%発症を抑えることはできないことから、接種を避けるべきとの意見も依然として存在する。
 
しかしながら、ハイリスク群(高齢者や慢性疾患を持つ人など)の人が[[インフルエンザ]]に罹患した場合に、肺炎等の重篤な合併症の出現や、入院、死亡などの危険性を軽減する効果が世界的にも広く認められている。これが、[[国際連合]]の[[世界保健機関]](WHO)や世界各国が、特にハイリスク群に対するインフルエンザワクチン接種を積極的に薦めている理由である<ref>[http://www.nih.go.jp/niid/topics/influenza01.html インフルエンザワクチンについて](国立感染症研究所)</ref>。
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=== トキソイド ===
{{See also|トキソイド}}
ある病原体の産生する[[毒素]]のみを予め抽出して、[[ホルマリン]]などで処理し、毒性を抑えて抗原性のみを残したものを人体に接種し、その[[毒素]]に対する抗体を作らせるもの。病原体そのものを攻撃する抗体を作らせるわけではないので、厳密にはワクチンに含めないという考え方もある。
 
== 接種方法 ==
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=== 接種間隔 ===
生ワクチン接種後は27日以上あけ、不活化ワクチンの後は6日以上あけること。医師の判断で必要と認められた場合には、同日複数接種も可能である。複数のワクチンを混合して接種することはできない。同日接種を行うことによって、安全性・効果(免疫応答)が変化・相乗することはい。一度に接種できるワクチンの数に制限はない。また、同日接種の際、ワクチン同士はおよそ1[[インチ]](2-3センチメートル)離れていれば問題ない。
 
WHOや[[アメリカ疾病予防管理センター]]が定める標準は、原則として、