「アミラーゼ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
4行目:
アミラーゼは消化酵素であり、[[デンプン]]や[[グリコーゲン]]を分解する。体内では主に、[[膵臓]]、[[耳下腺]]([[唾液腺]])から分泌され、また[[ダイコン]]や[[ガブ]]、[[ヤマノイモ|ヤマイモ]]にも多く含まれている。[[胃腸薬]]、消化剤として市販もされ、[[胃もたれ]]や[[胸焼け]]の治療、防止に服用されている。
 
[[日]]の製薬会社[[三共 (製薬会社)|三共]]の事実上の創業者である[[高峰譲吉]]は、[[麹|麹菌]]からジアスターゼを抽出し、自身の名の「タカ」を冠して[[タカジアスターゼ]]と命名して[[1894年]]([[明治]]27年)に[[特許]]を申請した<ref>アメリカでもそのように呼ばれていた。合衆国生まれの[[ロジャー・パルバース]]は小さい頃にお腹が痛くなると母親から“Take a diastase.”と言われたという。“Taka-Diastase”をそう呼んでいたのだ(『もし、日本という国がなかったら』[[集英社インターナショナル]] [[2011年]]p.248)。</ref>。高峰のジアスターゼ(アミラーゼ)の抽出成功は古くから[[餅]]を食べるとき[[大根おろし]]をつけて食べると胃がもたれないと言う俗諺が大きなヒントとなったとも伝えられる。
 
夏目漱石の作品『[[吾輩は猫である]]』には、[[佐伯矩]]が発見した大根ジアスターゼについてと思われる新聞記事やタカジアスターゼを常用する人物が描写されて<ref>夏目漱石 『[{{NDLDC|888725/66}} 吾輩ハ猫デアル]』 上巻、大倉書店、1905年。119頁。</ref>、消化を促進するという機能が広く知られ用いられた様子がわかる。<ref>荻原弘道 『日本栄養学史』 国民栄養協会、1960年。29頁。φ</ref>。