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ICEによる高速化の効果を非電化路線へも拡大するため、[[ICE T]]をベースに開発された車体傾斜式の[[電気式気動車]]である<ref name="世界の高速列車II_p200">『世界の高速列車II』200頁</ref>。[[2001年]]に4両編成20本が製造された。
2001年6月よりミュンヘン - チューリッヒ間やベルリン - ドレスデン間など非電化区間の高速化のため導入されたが、トラブルの頻発により2003年に全車が運用を一旦離脱した<ref name="世界の高速列車II_p200" />。2007年からはハンブルク - コペンハーゲン間の「[[渡り鳥コース]]」への投入により運用を再開し
== 設計 ==
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ドイツの[[ハンブルク]]と[[デンマーク]]の[[コペンハーゲン]]を結ぶ通称「渡り鳥コース」において、従来の[[デンマーク国鉄IC3型気動車|IC3気動車]]による[[インターシティ#ユーロシティ|ユーロシティ]]の一部を置き換える形でICE TDの導入が決定された<ref name="世界の高速列車II_p205">『世界の高速列車II』205頁</ref>。[[2007年]]4月に最初の試運転が実施され、2007年12月に営業運転を開始した<ref name="世界の高速列車II_p205" />。最高速度はベルリン・ハンブルク間の200km/h、それ以外のドイツ国内区間が140km/h、デンマーク国内では180km/hで運転されている<ref name="世界の高速列車II_p205" />。
合計13編成のICE TDがデンマーク直通対応改造を受け<ref name="世界の高速列車II_p205" />、保安装置や無線装置とそれに付随する機器類の設置、荷物収納設備の拡張など旅客設備の改修などが行われている<ref name="世界の高速列車II_p205" />。車両はドイツ鉄道から[[デンマーク国鉄]]へ貸し出す形となり、両鉄道会社のロゴが併記されている<ref name="世界の高速列車II_p205" />。ドイツ鉄道とデンマーク国鉄の間で締結された運行契約の期間は13年となっている<ref name="世界の高速列車II_p205" />。ドイツのプットガルデンとデンマークロービュの間にある[[フェーマルン・ベルト海峡]]では、[[鉄道連絡船]]による航送が行われている<ref name="世界の高速列車II_p205" />。
しかし2015年に入り、運行継続のためには大規模なオーバーホールが必要となること、またその費用が非常に高額となることが判明し、ドイツ鉄道では2016年末でリース契約を解除することを通告。リース契約にはデンマーク国鉄側が車両を買い取るオプションも設定されていたが、デンマーク国鉄はこれを行使しなかったため、結局2016年12月11日のダイヤ改正で1編成を除く全車両が運用から離脱<ref name=irj150601 /><ref>[https://www.fehmarn24.de/fehmarn/ende-diesel-ice-vogelfluglinie-6875379.html Ende der Diesel-ICE auf Vogelfluglinie] - Fehmarn・2016年10月24日</ref>。唯一残った編成も2017年10月に運用を終了した<ref name=bahn />。その後の詳細は不明ながらも、2018年現在は既に全車両が廃車解体されているものと見られている。
== 脚注 ==
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