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上記のように、この作品は未来の[[宇宙]]を舞台にした[[架空]]の[[歴史小説]]という体裁をとっている。様々な登場人物が織り成す、政治や思想を絡めた人間ドラマが主体であるが、一方で異なる勢力による宇宙(銀河系の一部)を舞台にした戦争小説としての側面も持つ。作品中では、銀河帝国と自由惑星同盟(あるいは[[共和主義]]勢力)の二大勢力による数々の戦闘が描かれており、主人公的存在であるラインハルトとヤンも(本人たちの望むと望まざるとは無関係に)[[職業軍人]]として栄達してゆく人物である。
 
作品中における戦争描写は基本的に、宇宙空間での数千~数万隻の艦艇(戦闘用の武装宇宙船)同士による、ビームやミサイル兵器等を使用した艦隊決戦が中心である。一度の会戦には概ね数百万人単位の将兵が動員され、司令官である提督は主に前線の旗艦級戦艦から指揮する。個人・個艦を主体とする現代的な散兵戦法ではなく、近代以前の陣形を重視した集団戦法が用いられており、敵軍の陣形を崩す、もしくは統率を失わせることで実質的な戦力を損なわせる。ワープ航法を戦闘に直接用いることはなく<ref>たとえば『[[宇宙戦艦ヤマト]]』では、[[瞬間物質移送器]]で戦闘機を敵の近傍にワープアウトさせるドメル戦法や、艦ごと敵の近傍にワープアウトして奇襲をかけるデスラー戦法がある。また、[[笹本祐一]]の作品『[[ARIEL]]』や『[[ミニスカ宇宙海賊]]』では形勢不利になると跳躍で逃げたり、跳躍を連続で行って行方を晦ます展開がある。</ref>、もっぱら目的地や戦場への移動手段としてのみ用いている<ref>但しDie Neue Theseでは、[[銀河英雄伝説の戦役#アムリッツァ前哨戦|アムリッツァ前哨戦]]で同盟補給艦隊近傍にキルヒアイス艦隊がワープアウトして奇襲を行っている例があ。</ref>
 
局地的には小型戦闘艇同士による近接戦闘(作中では「[[航空戦|空戦]]」と称される)や、地上・屋内での人間同士による[[白兵戦]]も繰り広げられる。白兵戦では、ミラーコーティングを施された装甲服は光学兵器を無効化し、さらに可燃性ガスのゼッフル粒子というアイテムによって火器を使用できない状況を作り、戦斧やナイフ、ボウガンなどの原始的な武器による戦闘がしばしば行われる<ref>本作設定における装甲服は、重火器ミサイルなどの武装は行わず、打撃系武器の威力を高めるためのパワーアシストを行っている様子。</ref>。