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'''バス・ブルリュワリー'''（{{lang-en|The Bass Brewery}}）は、[[1777年]]創業の[[イギリス]]の[[ビール]]醸造会社。'''バス・[[ペールエール]]'''（{{lang-en|Bass Pale ale}}）の銘柄で有名。

[[2000年]]に約3900億円でインターブルリュー（現[[アンハイザー・ブッシュ・インベブ]]）に買収された{{R|毎日}}。

その後、バス・ブルリュワリーは発展を遂げ、19世紀後半には、自社醸造工場内に専用の鉄道を施設するまでになり、[[1877年]]時点での年間生産量は数百万[[バレル]]にも増え、イギリス最大のビール会社となった{{R|入門}}。

バス・ブルリュワリーによって醸造された瓶ビール（[[エール (ビール)|エール]]）「バス・ペールエール」は世界中に輸出され、[[ナポレオン・ボナパルト]]、[[エドガー・アラン・ポー]]が愛飲していたという記録や、[[タイタニック号]]の処女航海の際には500ケースのバス・ペールエールが積み込まれていた記録も残っている{{R|川上}}。[[日本]]においても[[明治時代]]にバス・ペールエールが輸入され、人気となっていた記録が残っている{{R|川上|湯川}}（ただし、日本においては次第にイギリスのエールから、[[ドイツのビール]]に人気が移って行く{{R|湯川}}）。

バス・ペールエールの瓶に描かれている特徴的な赤三角形（レッドトライアングル）のラベルは[[1876年]][[1月1日]]に登録されたイギリスの登録商標第1号でもあり、赤三角形の下に「ENGLANDS FIRST‐REGD.TRADMARK」と書かれている{{R|川上|アサヒ}}。第1号の登録となるために、バス・ブルリュワリーの従業員が前夜である1875年12月31日から登録事務所の外で待っていたというエピソードが残されている{{R|川上|アサヒ|入門}}。この赤三角形のラベルのついた瓶は多くの芸術家によって描かれている{{R|川上}}。例として[[キュビスム]]時代の[[パブロ・ピカソ]]の『Glass and bottle of Bass』や、[[エドゥアール・マネ]]の『[[フォリー・ベルジェールのバー]]』がある{{R|川上}}。また、日本のビールの商標デザインにも大きな影響を与えたと言われている{{R|入門}}。

*[[マイケル・トーマス・バス Jr.]] - 創業者ウィリアムの孫。ブルリュワリーの経営を引き継いで、イギリス最大のビール醸造会社に成長させた。