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[[山形県]][[東田川郡]][[三川町]]出身。[[埼玉県立川越高等学校]]、[[国際基督教大学]] (ICU) [[教養学部]]人文科学科卒。同大学院修士課程修了(博士課程中退)。当初は研究者を目指しており、研究者時代の共訳書に『古代ユダヤ社会史』(G・キッペンベルク著、[[教文館]])がある。師は[[並木浩一 (神学者)|並木浩一]]、[[大塚久雄]]<ref>『芥川賞全集16』年譜</ref>。
 
1986年に[[すばる文学賞]]に応募した「地の鳥天の魚群」が最終候補になり、後に「[[すばる (雑誌)|すばる]]」に掲載され小説家としてデビュー。1990年、『滝』が第3回[[三島由紀夫賞]]候補および第103回[[芥川龍之介賞|芥川賞]]候補。1993年『ノヴァーリスの引用』で[[野間文芸新人賞]]・瞠目反文学賞<ref>[[島田雅彦]]が提唱して1度だけ挙行された文学賞。副賞として、[[北海道]][[穂別町]]から当地産の野菜を一生寄贈してもらうことができる権利を獲得。</ref>受賞。野間文芸新人賞は[[保坂和志]]『草の上の朝食』との同時受賞であり、対照的な作風が話題となった<ref>森本隆子 「保坂和志」 『國文學 1999年2月臨時増刊号 21世紀を拓く現代の作家ガイド100』、學燈社、156頁。</ref>。1994年、『石の来歴』により[[芥川龍之介賞|芥川賞]]受賞。同作は英語、仏語などに翻訳刊行。1999年、[[近畿大学]]助教授に就任、現在教授。2009年『神器』で[[野間文芸賞]]受賞。2012年より芥川賞選考委員。同年、『[[桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活]]』がテレビドラマ化された。2014年、『東京自叙伝』で[[谷崎潤一郎賞]]受賞。2018年、『雪の階』で[[毎日出版文化賞]]、[[柴田錬三郎賞]]受賞。
 
== 作風・人物 ==