「イスラム教」の版間の差分

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=== 聖書 ===
上記のとおり、イスラム教ではクルアーン以前にも神の啓示を記した書物としてユダヤ教とキリスト教の聖書があるとしていて、実際にクルアーンでも「クルアーンは聖書の正しさを証明するためにある」という趣旨の言葉が綴られている箇所が数多くあり、特る。具体的名前が挙げられているのは「タウラート」([[モーセ五書]])、「ザブール」([[詩篇]])、「インジール」([[福音書]])の名が上げられていである。このことだけ見れば、これらの書物も、アル=クルアーン同様神の言葉であり、聖典として尊ばなければならないということになる。
 
しかし現実には、ムスリムとユダヤ教徒やキリスト教徒との敵対関係、続くムスリムによる両教徒の制圧と従属民化に伴い、ムスリムの間では現実にユダヤ教徒やキリスト教徒が用いている聖書は改竄と捏造を繰り返されたもので、聖典としての価値を失っているとみなす教義を発達させた。そのため現在に至るまでムスリムが聖書を読むことは、宗教知識人などを除けばほとんどない。