「Gタンパク質」の版間の差分

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'''Gタンパク質'''(Gタンパクしつ)は、'''グアニンヌクレオチド結合タンパク質'''(グアニンヌクレオチドけつごうタンパクしつ)の略称であり、[[セカンドメッセンジャー]]・カスケードに関連する[[タンパク質]]の[[タンパク質ファミリー|ファミリー]]である。Gタンパク質はいくつかのユニットの組み合わせで構成されているが、そのうち「三量体Gタンパク質」と呼ばれる部分のことを「Gタンパク質」という場合も多い。この三量体Gタンパク質は機能として、[[細胞]]内の[[生化学]]的反応を切り替える「スイッチ」として[[グアノシン三リン酸]] (GTP)を[[グアノシン二リン酸]] (GDP)へ替えるため、三量体Gタンパク質のことを「GTP結合タンパク」ともいう。これを発見し調査した[[アルフレッド・ギルマン]]と[[マーティン・ロッドベル]]は[[1994年]]の[[ノーベル生理学・医学賞]]を受賞した。
 
なお、いわゆる「7回膜貫通タンパク質」と言われる[[Gタンパク質共役受容体]](GPCR)は、この三量体Gタンパク質に結合と連動している。
 
== 性質概要 ==
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そのほかに[[Ras]]の様な「小さな」Gタンパク質、つまり[[低分子量GTPアーゼ]](分子量は20から30kDaほど)もあり、単量体で膜と結合していないが(ただし[[疎水性]]のアンカー[碇]分子と結合することで膜に局在するものはある)、やはりGTPおよびGDPと結合して[[シグナル伝達]]に関連する。
 
Gタンパク質は細胞で最も重要なシグナル伝達分子の一つであり、[[糖尿病]]、[[アルコール依存症]]、ある種の[[下垂体]][[悪性腫瘍|がん]]などの疾病はGタンパク質の機能不全によるものであると考えられる。したがってそれらの機能、シグナル経路、タンパク質相互作用を理解することにより、治療や様々な予防措置が期待できる。
 
== 受容体活性化Gタンパク質 ==