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==絶滅==
{{see also|オーストラリアの大型動物相}}
オーストラリアにはかつてディプロトドンなど大型有袋類が多数生息していた事が知られているが、その絶滅には[[アボリジニ]]ら人類が関わっていたとする説がある。しかし、[[中新世]]以降およそ20回もの[[氷期]]により大型有袋類は減少傾向にあり、また当時のアボリジニは石製の槍先や槍投げ器など大型動物を狩るための技術を持っていなかったことなどから、この説は疑問視されている。<ref>『 地球を支配した恐竜と巨大生物たち』 132 - 133頁</ref>
オーストラリアにはかつてディプロトドンなど大型有袋類が多数生息していた事が知られているが、その絶滅には[[アボリジニ]]ら人類が関わっていたとする説がある。
 
[[中新世]]以降およそ20回もの[[氷期]]により大型有袋類は減少傾向にあり、また当時のアボリジニは石製の槍先や槍投げ器など大型動物を狩るための技術を持っていなかったことなどから、この説を疑問視する声もあった。<ref>『 地球を支配した恐竜と巨大生物たち』 132 - 133頁</ref>だが、オーストラリアの大型動物層が、大陸における何度かの気候変動をおよそ200万年もの間に経験している事に対して気候変動による絶滅説は説明ができない事もあり、アボリジニが狩猟だけでなく火を持ち込んだことが大型動物層の大量絶滅を引き起こしたとする説を支持する声が大きくなっている。<ref>Miller, G. H. 2005. Ecosystem Collapse in Pleistocene Australia and a Human Role in Megafaunal Extinction. ''[[Science (journal)|Science]]'', 309:287-290 PMID 16002615</ref><ref>Prideaux, G.J. et al. 2007. An arid-adapted middle Pleistocene vertebrate fauna from south-central Australia. ''Nature'' 445:422-425</ref>
 
==脚注==