「スルト (リビア)」の版間の差分

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[[2011年リビア内戦]]においては、スルトはカッザーフィー体制支持の姿勢を打ち出し、市民による反政府蜂起は起こらず<ref>BBC News (24 February 2011) [http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-12570279 "Libya protests: 'Gaddafi says Bin Laden to blame'"]</ref>、8月23日に首都トリポリが陥落し、カッザーフィー政権が事実上崩壊した後も、カッザーフィー派が立てこもり抗戦の拠点とした。降伏を促す勝利した[[リビア国民評議会]](反カッザーフィー派)の投降勧告にも応じなかったため、スルトでは両派による激しい市街戦が起こった。2011年10月20日、リビア国民評議会がスルトを制圧すると同時に、カッザーフィーを拘束(後に死亡)したことにより、カッザーフィー派と国民評議会の内戦は幕を降ろすこととなった<ref>[http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23739620111021 リビア国民評議会が「解放宣言」へ、国民に結束呼び掛け] ロイター・ジャパン 2011年10月21日閲覧</ref>。
 
2015年現在、リビアはイスラム系のトリポリ政府、世俗派のトブルク政府、その他の中小武装勢力が割拠している状態で再び内戦に発展しかねない状況下にあり、スルトは[[ISIL]]系武装勢力の実支配下にある。背景にはリビア内戦で最大の激戦地となった事に加え、カッザーフィーを最後まで支持し、匿っていた事による新政府からの冷遇や、進まない戦後復興への不満が原因と考えられる。
 
2016年5月12日、リビア統一政府側の民兵組織はスルト奪還作戦の開始を発表。イスラム国勢力側に攻勢をかけ、同年中に市内の大部分を奪還している<ref>[http://www.afpbb.com/articles/-/3108838 リビア統一政府勢力、港町シルテでIS残党に迫る]AFP通信