「韓国人メジャーリーガー」の版間の差分

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韓国人初のメジャーリーガーは[[朴賛浩]]だが、朴は1994年に大学を中退して[[ロサンゼルス・ドジャース]]とマイナー契約を結び渡米した。この時の契約金は、当時の韓国野球界では高額な120万ドルだったことや、朴がアマチュアから直接渡米し、[[マイナーリーグ]]からメジャーへと昇格していくという道筋を示したことが、後続の韓国人メジャーリーガーに影響を与えた。
 
1990年代後半には、朴と同じく大学を中退した[[金炳賢]]や[[徐在応]]、[[金善宇]]、[[崔煕渉]]、高校を中退した[[奉重根]]など、学校を中退してメジャーに挑戦する事例が続出した。これらの事例では、学校関係者が代理人として積極的にメジャー球団に売りこむことが多かった。当時の韓国国内では、学校を中退してメジャーに挑戦することには批判の声もあったが、のちに彼らがメジャーで一定の実績を残すようになると、賞賛の声のほうが多くなっていった<ref>木村公一『韓国球界、メジャーへの「必然」』『[[週刊ベースボール]]』2013年2月4日号、p106~107</ref>
 
このように、当時の韓国ではアマチュアから直接渡米してメジャーに挑戦する事例が主流であったため、必然的に、韓国国内のプロ野球球団と新人選手の獲得で競合する事例も増えていった。例えば2000年には、韓国の[[ロッテ・ジャイアンツ]]がドラフト1次指名(日本のドラフト1巡目に相当)で[[秋信守]]を指名したが、秋はこれを拒否し、[[シアトル・マリナーズ]]とマイナー契約を結んだ。高校時代の秋は投手兼打者だったが、渡米後は打者(外野手)に専念し、2006年途中に[[クリーブランド・インディアンス]]にトレードされてからはチームの主軸打者として安定した活躍を続けた。2013年には再びトレードで[[シンシナティ・レッズ|レッズ]]に移籍し、同年オフには[[フリーエージェント (プロスポーツ)|FA]]で[[テキサス・レンジャーズ|レンジャーズ]]に移籍し、2014年からの7年契約を結んでいる。国内のプロ球団からドラフトで上位指名されるほどの有力アマチュア選手が、ドラフト指名を拒否してメジャーに挑戦するケースは、日本では2008年に[[田澤純一]]が、[[社会人野球]]・[[JX-ENEOS野球部|新日本石油]]から直接、[[ボストン・レッドソックス]]に入団してから本格的に懸念されるようになったが、韓国ではそれよりも前に現実化していた。
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<references/>
 
=== 参考文献関連項目 ==
*『[[週刊ベースボール]]』2013年2月4日号、p106~107『韓国球界、メジャーへの「必然」』木村公一
 
== 関連項目 ==
* [[日本人選手のメジャーリーグ挑戦]]