「ビオチン」の版間の差分

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== 摂取量 ==
哺乳類には生合成できない必須ビタミン<ref name="hf180"/>。[[腸内細菌]]によるビオチンの合成だけでは必要量に満たないとされており食品からの摂取が必要になるが、様々な食品に含まれるため通常の食生活では欠乏症は起こらない<ref name="hf180"/>。[[抗生物質]]の長期服用は、理論的には食事からのビオチン必要量を増加させる<ref name="ポーリングビオチン"/>。
 
* 日本の摂取基準(2015年)は、成人男女共に1日の50&mu;g<ref name="hf180"/>。
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卵白障害とも呼ぶが<ref name="vNews106"/>、生卵白の大量摂取によってビオチン欠乏症を生じることがある。ビオチンが生卵白中の[[アビジン]]と強く結合して吸収が阻害されるためである<ref name="hf180"/><ref name="ポーリングビオチン"/>。加熱した卵白は問題を起こさない<ref name="ポーリングビオチン"/>。1日あたり10個以上の生卵を食用し続けると卵白障害に陥る可能性があるとされる。
 
長期の[[抗てんかん薬]](例えば[[カルバマゼピン]]や[[フェノバルビタール]]やバルプロ酸<ref name="ポーリングビオチン"/>)の使用や、血液透析も原因となる<ref name="hf180"/>。肝硬変のような重度の肝障害でも、ビオチニターゼの活性が低下し欠乏が起こることがある<ref name="ポーリングビオチン"/>。また長期の静脈栄養(点滴)や<ref name="ポーリングビオチン"/>、ビオチン含有の少ない、乳児用の治療用の特殊ミルクの使用も原因となる<ref name="vNews106"/><ref name="naid110009930121"/>。[[抗生物質]]の長期服用は、理論的には食事からのビオチン必要量を増加させる<ref name="ポーリングビオチン"/>。
 
ビオチン欠乏症の症状は以下。