「竜骨 (船)」の版間の差分

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古典的な造船では、まず竜骨を船の前後方向に準備し、竜骨に対して直角(船の左右方向)に肋材を組み、それを梁によって固定することから始まり、この基礎部分が船の強度の源となる。
 
[[和船]]の歴史においては結果的に発展しなかった構造であり、また木造時代において、ある程度以上の大型化のためには必須とも言える構造であることから、「洋式船舶における」等と強調されることもある。なお、そのような構造を江戸幕府が禁じたといった説が見られることもあるが、はっきりした証拠は確認されていない([[大船建造の禁]]はその大きさのみの制限であり、またあらゆる船種について包括的に規制するものでもなかった)
 
また、英語版の記事 [[:en:Keelboat]] に書かれている「keelboat」は、その冒頭に ''A keelboat is a riverine cargo-capable working boat, or a small- to mid-sized recreational sailing yacht.'' と書かれているように、内水面の水運のための、'''かなり限られた船種を指しており'''、日本語に直訳した「竜骨船」という語から受ける印象のような船舶一般を指していない(そもそも「竜骨船」とするのは直訳としても変で、船(ship)でなく、舟(boat)である)。また、同記事の最後のほうの節 [[:en:Keelboat#Modern_keelboats]] にある意味としては、日本語では「竜骨」という語を使うことは滅多になく、カタカナ語で「キール」としている(この記事では次の節で説明する)。