「電照菊」の版間の差分

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* 菊は、日照時間が短くなると[[花芽]]を形成し、やがて[[蕾]]となり開花するという性質がある。その性質を利用し、花芽が形成される前に人工的に光をあてることにより、花芽の形成と開花時期を遅らせる方法が'''電照菊'''である。
* 使用する菊は秋に開花する「秋菊」を使用することが多い。
* [[ビニールハウス温室]]を使用して栽培する地域が多く、秋菊が花芽を形成する前の5~8月頃の夜間(午後10時~翌日午前2時が多い)に、[[電球]]などを用いた[[照明]]を菊にあてて、花芽を形成させないようにする。9月以降は照明をあてずに、通常と同じ栽培を行なう。これにより開花時期を数ヶ月遅らせ、1月~3月に開花、出荷する。
* 最近では技術の向上によって、秋菊のみでなく夏菊もこの方法で栽培されており、開花時期を9ヶ月までずらすことが可能である。また、ビニールハウス温室で覆うことで太陽光を遮る方法も併用することで、様々な菊を様々な時期に開花、出荷を可能としている。
* 照明は[[白熱電球]]が主流であったが、電照菊専用の電灯も開発され、現在はこちらが主流である。近年は[[省エネルギー]]、[[地球温暖化]]防止の観点から、省電力の照明が開発・実用化されている。例えば、[[蛍光灯|蛍光球]]、[[発光ダイオード]]なども使われている。
* なお、温室を用いず路地で栽培する地域もある。
 
== 歴史 ==