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== 利用 ==
{{出典の明記|section=1|date=2016-01}}
水に含まれる[[ミネラル]]が多くなるほど口当たりが重く癖の強い味になるため、ミネラルを多く含む硬水は軟水と比べて飲み辛く、飲用に適さないものが多い。特に、水[[分子]]と強く結合([[水和]])するマグネシウム・イオンは体内に吸収されにくく、これを人間が摂取すると[[大腸]]に長時間留まり水分の吸収を阻害するため、腸内に水分が溜まり[[下痢]]をひき起こす。このような理由から、[[硫酸マグネシウム]]を多く含む硬水を飲むと下痢をしやすくなるとされるが、一方で硬水の中でも飲用に適するものも存在し、ミネラル摂取可能な飲料として販売されているものもいくつか存在する。(例:硬度が1468の[[コントレックス]]など)
一般に、[[飲料水]]、[[料理]]、[[洗濯]]、[[染色]]、[[工業]]等の用途には適さない{{要出典|date=2015年10月}}。
 
水に含まれる[[ミネラル]]が多くなるほど口当たりが重く癖の強い味になるため、ミネラルを多く含む硬水は軟水と比べて飲み辛く、飲用に適さないものが多い。
特に、水[[分子]]と強く結合([[水和]])するマグネシウム・イオンは体内に吸収されにくく、これを人間が摂取すると[[大腸]]に長時間留まり水分の吸収を阻害するため、腸内に水分が溜まり[[下痢]]をひき起こす。このような理由から、[[硫酸マグネシウム]]を多く含む硬水を飲むと下痢をしやすくなるとされるが、一方で硬水の中でも飲用に適するものも存在し、ミネラル摂取可能な飲料として販売されているものもいくつか存在する。(例:硬度が1468の[[コントレックス]]など)
 
[[石鹸]]は[[脂肪酸]]と[[ナトリウム]]の塩であるから、硬水のマグネシウム・イオンと出会うと不溶性の塩([[金属石鹸|石鹸かす]])を生じ、使用感が悪い。また、衣類にその塩が付着するので色のくすみが生じ、衣料の保存中にそれが分解して脂肪酸となり、さらに[[酸化]]して異臭を発したりする。染色ではカルシウム・イオンが染料と反応し、不溶性の色素が生じ、それが繊維と結びつくため、色むらが生じる。
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=== 料理 ===
料理に使う場合も軟水の方が適している場合が多いが、肉の[[煮込み]]料理の場合は余分な[[タンパク質]]などを[[灰汁]]として抜き出し、肉を軟らかく<ref name="cookeryscience.46.161">[http://dx.doi.org/10.11402/cookeryscience.46.161 鈴野弘子、石田裕:水の硬度が牛肉,鶏肉およびじゃがいもの水煮に及ぼす影響] 日本調理科学会誌 Vol.46 (2013) No.3 p.161-169</ref>したり{{要出典範囲|date=2017-8|臭みを消したり}}する効果があるため、肉料理や肉を使った洋風だしを作る上で軟水より適している<ref name="column" /><ref>{{独自研究範囲|date=-2017-8|そのため硬水の多い欧州では肉料理が他地域に比し発達しやすい。}}</ref>。また、[[糊化]]が抑制されるため、[[スパゲッティ]]では[[塩]]を入れなくても[[アルデンテ]]ができ、[[ジャガイモ]]の煮崩れが抑制され<ref name="cookeryscience.46.161"/>たり、[[マメ|豆]]や米では堅く炊きあがったりする。[[米]]等の[[穀類]]では軟水の方が適しており、[[コーヒー]]では浅煎りの[[アメリカンコーヒー|アメリカン]]に軟水を用いることで豆本来のよい香りとさっぱりした味を楽しむことができ、深煎りの[[エスプレッソ]]には硬水を用いることで渋味の成分が[[カルシウム]]などに結びついて、苦みや渋みが除かれまろやかさが増しコクが加わる<ref name="minekyo" />。また、[[緑茶]]は軟水で煎れたものが旨いと考えられていたが、近年では硬水で煎れたものが旨みが強いとする研究もある<ref>[http://dx.doi.org/10.11402/cookeryscience.47.320 茶の呈味におよぼす水質(特にCa)の影響と味認識装置による評価] 日本調理科学会誌 Vol.47 (2014) No.6 p.320-325</ref>。一方、[[昆布]]の[[グルタミン酸]]や[[鰹節]]の[[イノシン酸]]のような[[うま味]]成分の抽出を阻害するので、[[和食]]では[[軟水]]の使用が望ましい<ref name="column">[http://www.cosmowater.com/fun/column/column_vol5.html 軟水と硬水について]</ref><ref>[http://aissy.co.jp/ajihakase/blog/archives/7866 硬水・軟水で料理の味が変わる]</ref><ref name="minekyo">[http://minekyo.net/publics/index/7/detail=1/c_id=20 軟水、硬水はどのように使い分けされているのでしょうか。]</ref>。
 
=== 醸造 ===
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[[蒸気機関車]]が[[鉄道]]動力の主力であった時代は、軟水の確保は深刻な問題であり、[[砂漠]]の中の機関車給水設備には必ず軟水化のための施設が付属していた。上述の式の右辺に生じる[[炭酸水素ナトリウム]]はボイラー中で炭酸ナトリウムになり、これは定期的に排水されて低濃度に保たれる。
:<math>\rm 2NaHCO_3 \longrightarrow Na_2CO_3 + H_2O + CO_2 \uparrow </math>
 
== 語源 ==
[[語源]]については、{{独自研究範囲|date=2016-01|[[英語]]の ''hard water'' を[[直訳]]したというもの、ご飯など、煮物を硬くする成分を含んでいるため硬水といわれる、などの説<ref>{{独自研究範囲|date=2016-01|他に「豆を煮ると豆が固くなる水」、「絹を精錬する時に絹が固くなる水」という説もある}}</ref>がある}}。
 
== 脚注 ==