「分光法」の版間の差分

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===音響光学分光===
音響光学型分光計(Acousto-Optical Spectrometer: AOS)は[[ミリ波]]や[[サブミリ波]]の分光技術として最近まで用いられていた。[[電磁波]]の中でも主に1GHz程度までの[[電波]]又は、[[スーパーヘテロダイン]]によって1GHz程度の帯域までダウンコンバートした電波を入力とし、同軸線路上に乗せた[[電気信号]]を音響光学偏向素子に[[印加]]する。音響光学偏向素子は[[圧電素子]]と、振動を伝達する透明な結晶によって構成されている。素子の入力部には、圧電素子が設置されており、 [[圧電効果]]によって電気信号を機械振動に変換する。このとき、機械振動の振動数は[[音波]]~[[超音波]]帯域になる。生じた音波は、媒質中([[ニオブ酸リチウム]]、[[二酸化テルル]]などの結晶を用いる)を疎密波として進み、片端で吸収させる。この粗密波に直するように[[レーザー]]光を入力すると、粗密波は[[回折格子]]として機能し、回折縞を生じる。これをリニア[[CCD]]などによって計測することによって、フーリエ分光することができる。近年、[[FPGA]]や[[AD変換器]]の高速化により[[サンプリング]]周波数が数GHz~数10GHzまでの[[フーリエ変換]]が[[電子回路]]上で実行可能になってきたため、[[ミリ波]]や[[サブミリ波]]の分光技術としては、音響光学型分光計はあまり用いられなくなってきている。
 
== 関連項目 ==