「速度違反自動取締装置」の版間の差分

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基本的には、固定式取締装置を設置している道路には、設置していることを警告する標識が設置箇所の約1 - 3 [[キロメートル|km]]前に少なくとも2箇所設置してある(例・「'''速度自動取締装置設置路線'''」)が、例外もある。
 
助手席など同乗者の顔も写ってしまうことに対する配慮<ref>{{Cite news|title=移動オービスで狭い道にも速度監視の目 死亡事故多発、導入広がる|date=2018-10-08|url=https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/455915/|accessdate=2018-10-08|publication-datequote=”同乗者のプライバシーへの配慮などから予告看板で取り締まり区間を知らせている。”との記述有り|newspaper=西日本新聞Web}}</ref>や、制限速度を守れという交通指導のために設置されているが、過去の裁判の判例<ref>{{Cite web|url=http://www3.osk.3web.ne.jp/~akineko/ME/GOLF4/data/obis/550114_499.html|title=東京簡易裁判所昭和55年1月14日判決。東京簡裁昭五二(ろ)四九九号  判例時報955 21頁|accessdate=2018年10月8日|publisher=}}</ref>によれば、必ずしも設置しなければならないものではない。
 
可搬式および半可搬式取締装置の場合には事前の警告看板の設置は行わない<ref name="bestcar">{{ Cite web | title = 埼玉県警に直撃取材!新型オービス稼働開始 | date = 2015-01-19 | url = https://bestcarweb.jp/news/718 | accessdate = 2019-01-05 | publisher = ベストカーWeb }}</ref>。これは、導入の際にウェブサイトや報道で周知しているため、予告看板は必要ないからだという<ref>{{Cite news|title=移動オービスで狭い道にも速度監視の目 死亡事故多発、導入広がる|date=2018-10-08|url=https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/455915/|accessdate=2018-10-08|newspaper=西日本新聞Web}}</ref>。ただし、都道府県警によっては取り締まりの際に独自に警告看板を設置しているところもある<ref>{{ cite conference | author = 警察庁 | url = https://www.npa.go.jp/policies/budget/review/h29/H29_gijiroku.pdf | title = 平成29年 警察庁行政事業レビュー公開プロセス 議事録 | page = 8-9 | date = 2017-06-20 }}</ref>。
 
例えば、愛知県警などは可搬式取締装置での取締りにおいて予告看板を設置せず行なっており、その旨をウェブサイト上で公開している。<ref>[https://www.pref.aichi.jp/police/koutsu/ko-shidou/documents/sintorisimarisouti.pdf 可搬式速度違反自動取締装置の運用を開始します!](PDF:1,231KB)</ref>可搬式取締装置の運用開始1ヶ月以後は予告看板を設置せず取締りを行うことについて愛知県警と検察庁で協議し、検察庁から承諾を得ているとのこと。<ref>{{Cite book|author=月刊交通|title=41頁|date=2018年7月号|year=|accessdate=2018年10月8日|publisher=東京法令出版|author2=|author3=|author4=|author5=|author6=|author7=|author8=|author9=}}</ref>
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現在、日本国内では[[オービス]]などを製造してきた[[東京航空計器]]だけが製造販売している。なお、「[[オービス]]」はこの分野に限り<ref group="脚注">「[[オービス]]」は別分野で複数の企業が商標登録している。</ref>[[東京航空計器]]株式会社の[[登録商標]](日本第1442534号・第1476539号)である。
 
なお、スウェーデンのSensys社も国内でレーダー測定の固定式および可搬式取締装置を販売しており、東京航空計器の独占状態ではない<ref>{{ cite journal | author = 東新宿交通取締情報局 | url = https://motor-fan.jp/article/10002181 | title = 開発者インタビュー!  国内導入のスウェーデン製新型オービスは、国産の性能を凌駕する!?【交通取締情報】 | publisher = MotorFan | date = 2018-01-01 }}</ref><ref name="gijirokup11">{{ cite conference | author = 警察庁 | url = https://www.npa.go.jp/policies/budget/review/h29/H29_gijiroku.pdf | title = 平成29年 警察庁行政事業レビュー公開プロセス 議事録 | page = 11 | date = 2017-06-20 }}</ref>。また、撮影機能を持たない、定置式速度取り締まりに利用される可搬式[[スピード測定器]]については[[日本無線]]も製造しているが、こちらは撮影機能を持たない
 
== 種類と特徴 ==
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: [[1994年]]から登場したもので、「ループコイル式高速走行抑止システム」という<ref>{{ Cite journal | url = https://motor-fan.jp/article/10000826 | title = 史上最強定置式オービス、LHシステムの怖さを科学する!【交通取締情報】 | date = 2017-08-25 | publisher=MotorFan }}</ref>。Hシステムが速度計測にレーダーを使うのに対し、LHシステムは地中に埋められたループコイルを利用する。ループコイル式同様、撮影地点に白線が引かれていることが多い。カメラ筐体部の仕様はHシステムとほぼ同じだが、レーダーを備えていないため、[[自動車ナンバー自動読取装置|Nシステム]]や[[旅行時間測定システム|Tシステム]]と判別がつきにくく、トンネル内に設置されている場所もある。名称の「L」はループコイルの頭文字('''L'''OOP COIL)から。
; Sensys SWSS (Speed Warning Safety System)
: 小型で、取締りスペースの確保が困難な生活道路にも設置が可能な取締装置。速度違反の取り締まりだけでなく、ドライバーと歩行者に警告することを目的とした取締装置ている。速度違反の車両をレーダーで感知すると、正面のLEDによる発光で運転手に警告を行うと同時に、下部LED及びスピーカーで周囲の歩行者などに注意喚起を行い<ref>{{ Cite | url = http://www.sensysamerica.net/wordpress/wp-content/themes/theme1427/images/SA_brochure/SWSS.pdf | title = Speed Warning Safety System | publisher = Sensys America }}</ref><ref>{{ cite | author = 警察庁 | url = https://www.npa.go.jp/policies/budget/review/h29/sokudo_siryou.pdf | title = 平成29年度警察庁公開プロセス 参考資料 速度違反自動取締装置について | page=14 }}</ref>、撮影地点で速度を超過していた場合に撮影を行う。事前の警告看板は1枚のみ設置されている<ref name="bestcar" />。小型のため、取締りスペースの確保が困難な生活道路にも設置が可能。可搬式や半可搬式取締装置と同様に生活道路での取り締まりを目的として登場したことから「新型固定式」と呼ばれることもある。
; 光電管式
: ループコイルの代わりに光源と[[光電管]]を設置し(または光源と光電管を隣り合わせて設置、対向に反射板を設置し)、車両が通過する時間で速度を測定する方式。レンズの汚れに光学センサーが弱いことと、複数車線での取締が困難であることから、常設型の道路設置での普及はしなかったが、臨時に速度違反を実施する持ち運び可能な、可搬移動式[[スピード測定器]]および移動式取締装置では活躍している。光電管は電波を発射せず、しかも場所が固定されていないため、事前の探知は不能である。
; 移動式
[[File:SpeedTrapRevenueVan.JPG|thumb|移動式自動速度違反取締装置(イギリス)]]
: [[パトロールカー]]([[覆面パトカー]]も含まれる)に搭載しているものや、警察車両(ワゴン車が多い)に積載・搬送し、ジャッキアップして車両を固定し、車体のブレを無くした上で測定する。取締には2人以上の警察官が乗っており、大半はレーダー式だが、警察車両に積載・搬送して設置するタイプに、光電管式のものが増えつつある。
: なおこれとは別に簡易に設置・撤去できるものを移動式と呼ぶことがある。
; 可搬式
[[File:Multanova Speed Camera.JPG|thumb|可搬式自動速度違反取締装置(オーストラリア)]]
: [[2016年]](平成28年)4月からは「可搬式速度違反自動取り締まり装置」の運用が始まり、今まで設置が難しかった生活道路や路地など、狭い道路に小型化した取締装置を設置したり<ref>{{Cite magazine|url=https://motor-fan.jp/article/10001845|title=生活道路対応の新型固定式オービスの増殖は2018年度以降!?【交通取締情報】|date=2017-11-30|magazine=[[モーターファン]]|accessdate=2017-12-30}}</ref>、三脚の上に速度測定装置とデジタルカメラを設置して、速度違反車両を記録し、後日運転手を呼び出すタイプが導入されている<ref>{{cite news | author = 田中恭太 | url = http://www.asahi.com/articles/ASK6Z2WB0K6ZOIPE002.html | title = 生活道路でも速度違反監視 小型オービス、効果あり? | newspaper = [[朝日新聞デジタル]] | publisher = [[朝日新聞社]] | date = 2017-07-16 | accessdate = 2017-09-21 }}</ref>。
: Sensys製と東京航空計器製がある。
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; 半可搬式
: 可搬式取締装置に台座を取り付けたもので、バッテリー駆動で一定期間取り締まりを行う。固定式と同様の機能を持つが、トラック等で定期的に移動させることができる<ref name="gijirokup11" />。
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[[File:SpeedTrapRevenueVan.JPG|thumb|移動式自動速度違反取締装置(イギリス)]]
[[File:Multanova Speed Camera.JPG|thumb|可搬式自動速度違反取締装置(オーストラリア)]]
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== 問題点 ==
=== 人権との関係 ===