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なお写研の「SAMPRAS」システムは、[[UNIX]]([[Hi-UX]])を搭載した日立のワークステーションがベースのカラー集版システム「SAMPRAS-C」、文章データと画像データを読み込んで保管するデータベースサーバ「IMERGE II」など、市販のサーバーをベースとした複数のハードウェアで構成されている。その中のテキスト編集機「GRAF」は、1960年代から使われている写研の伝統のテキスト編集ソフトウェア「SAPCOL」を内蔵してはいるものの、Windowsを搭載した市販のPCと同じDOS/Vベースのシステムであるため、この時代になると電算写植機はDTPと全く同じハードウェアを用いるようになっている。電算写植はDTPと比べると複数の独自ハードウェアを用いる複雑なシステムに見えるが、熟練オペレーターにとってはこちらの方が逆にDTPよりも扱いやすく、DTPよりも美しい版がDTPより迅速に作成できるという点でも、特に大手出版社においては電算写植を支持するオペレーターが未だ多かったのも、1990年代当時においては事実である。
 
モリサワの電算写植機は、Windows95の登場後にWindows PCベースのシステムにリプレースされた。しかし1997年当時、モリサワの売上の大半はすでに写植事業では無くPostScriptフォント事業によるものとなっていた<ref>[https://www.pictex.jp/wp/2018/11-120 電子の文字 ── モリサワと写研(再掲)] – PICTEX BLOG</ref>。モリサワの売り上げは、写植業界ダントツ1位の写研と比べると、モリサワの会社の規模は元々とても小さそれほど大きくなかったということもあり、DTP業界の拡大とともにモリサワの業績急拡大するモリサワは、1998年には年商ベースで写研を抜いて製版業界トップとなった。
 
=== 2000年代以降 ===