「主題優勢言語」の版間の差分

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多いとは言いきれない。あくまでも「いわゆる」。意味を成さないのは無理に直訳した場合。日本語としては立派に意味を成している。
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話題語は、日本語のように[[係助詞]]「は」で示されるもの、中国語のように語順(文頭)で示されるものがあり、見かけ上主語と区別しにくい場合も多い。
 
[[英語]]など<!-- 上で挙げられた例だけでも主題優勢言語はそれなりの数があるので、主格優勢言語が「多く」と単純に言い切れるほど多いとは考えにくい。→(そのほか世界の多くの言語)-->の主格優勢言語(subject-prominent language)と比較すると、
*一般に主語を示す必要がなく、動詞の人称変化も、英語”''It'' rains.”のような非人称主語もないこと
*日本語「象は鼻が長い」のような'''いわゆる'''「二重主語文」(あくまでも「いわゆる」であり本当に主語が二重であるわけではない)。
*料理を注文するときにいう「ぼくはうなぎだ」(うなぎ文)のような、表面的主題と主題の違いを考慮せず主格優勢言語に直訳すると意味を成さなくなる構文があること
*受動態の使用頻度が低く使用方法にも制約があること(日本語ではモノが受動態主語になることは少ない)
などの特徴が挙げられる。
 
なお主格優勢言語でもそれぞれ話題を強調する方法がある(語順によるもの、話題を明示する言い回し、「は」に当たる助辞を用いるものなど)。一方[[スペイン語]]のように主語の代名詞を普通に省略する言語もあるが、これらは主題優勢言語とは逆に、動詞に主語の人称・数が明示されるので主語を省略しても不便はないためである。さらに主格優勢言語でも意味上の主語と形式上の主語が異なる言い方は多く見られる。
 
==関連項目==
*[[言語類型論]]