「現代自動車」の版間の差分

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What568aawy氏による「データを見る限り日本車や欧州車と比較して十分に対抗できる安全性能を備えていると言える。」といった演説復帰を取り消し
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同年の年間登録台数は501台に留まり、ついに4桁にも達しない結果となってしまったことから現代自動車は日本市場からの撤退を考慮した。同社の海外営業本部は日本市場に対する広告やマーケティング活動を中断し、2008年上半期には日本法人の従業員の半分が[[リストラ]]された<ref>「[http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=109065&servcode=300&sectcode=320 現代自動車、新日本法人長にキム・ソクファン理事]」2008年12月22日 中央日報。2009年1月8日閲覧。</ref>。
 
====低迷と乗用車販売から撤退====
[[2009年]]([[平成]]21年)10月に行われた[[東京モーターショー]]では、外国の四輪量産車メーカーとしては唯一出展を予定していた現代自動車であったが、直前になって出展を取り止めた。同年1~10月の販売台数は764台と低迷(同期間のバス販売は22台)しており、同年11月27日、日本での乗用車販売から撤退する方針が発表された<ref>「[http://www.jiji.com/jc/zc?k=200911/2009112700581 日本の乗用車販売から撤退=販売不振で-韓国・現代自]」2009年11月27日 時事通信。</ref>。
 
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|}
 
====乗用車撤退後====
[[2010年]]([[平成]]22年)をもって日本の乗用車市場から撤退した現代自動車であるが、その後も[[千葉県|千葉県印西市]]に設置していた[[研究開発|研究開発拠点]]にて[[日本車]]の[[リバースエンジニアリング|分解や分析]]を行い、その結果をもとにした自社製品の開発が行われていた<ref name="nikkei231113">読みきれなかった新興国台頭 『日本経済新聞』 平成23年11月13日 日曜面</ref>。その後2013年頃には、この拠点を[[横浜市]]に移転した模様<ref>[http://www.hmjrd.co.jp/?company=%e3%82%a2%e3%82%af%e3%82%bb%e3%82%b9 HYUNDAI MOTOR JAPAN R&D CENTER]</ref>。また、ごく少数だが[[アメリカ]]や[[韓国]]からのヒュンダイ車の[[並行輸入]]も行われている。
 
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=== デザインや宣伝に対する批判 ===
==== デザイン 模倣(コピー)====
*[[コーポレートアイデンティティ]]である[[ロゴマーク]](エンブレム)が[[本田技研工業]]のロゴに似ていると[[マンガ 嫌韓流]]でも指摘されている。
* ヒュンダイで発表されたモデルについては競合車種との類似性が韓国国内の[[朝鮮日報]]で指摘されており、特にソナタに関しては同様の指摘が多方面でなされている。
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** [[ヒュンダイ・グレンジャー|グレンジャー]](4代目・TG)のリアデザインと[[ヒュンダイ・サンタフェ|サンタフェ]] (CM) のフロントデザインがそれぞれホンダ・アコードと[[インフィニティ・FX|インフィニティFX]]に酷似<ref>「[http://www.chosunonline.com/article/20060106000073 「日本車真似た?」 韓国でデザイン模倣論争再燃]」。2006年1月6日、朝鮮日報。2008年1月6日閲覧。</ref>。
* [[ヒュンダイ・ジェネシス]]試作車のデザイン(スケッチ)が公開された際、フロント部分の[[トヨタ・カムリ]]との類似を始め、全体的に[[コピー商品|他社製品の模倣]]であるとの印象を持った者が少なくなかったことが報じられた<ref> [http://www.chosunonline.com/article/20070316000034 現代自「ジェネシス」はトヨタ「カムリ」とそっくり!?] 『朝鮮日報JNS』 2007年3月16日</ref>。同様に、[[ニューヨーク・タイムズ]]はこのデザインを、「前からは“トヨタ・カムリ”、横からは“[[日産・マキシマ]]”、後ろからは“[[ビュイック]]”に見える」と評した<ref>[http://www.nytimes.com/2007/04/05/automobiles/autoshow/NUGGETHyundaiGenesis.html Genesis: Hyundai`s blue light special?] 『ニューヨーク・タイムズ』 2007年4月5日</ref>。
 
ただしエンブレムに関しては[[トヨタ]]傘下の[[日野自動車]]も同様のHマークであること、自動車のデザインに関しては「~に似ている」という表現・評論がされることは一般的であることから、その判断には慎重さを要する。
==== 宣伝 ====
韓国で2007年末から発売直前まで放映されたテレビ[[コマーシャルメッセージ|CM]]には、ジェネシスを[[アウディ・A8]]とを高速度で正面[[衝突]]させる映像が用いられた。これに対して[[アウディ]]は、[[アルミニウム]]製で衝撃を吸収するボディ構造であるA8との衝突映像[[比較広告]]は、消費者を惑わすものだとしてヒュンダイを非難している<ref>[http://www.chosunonline.com/article/20080108000045 現代ジェネシスのCMにアウディが激怒したワケ] 『朝鮮日報JNS』 2008年1月8日</ref>。
 
=== 燃費水増し問題と北米での集団訴訟 ===
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2014年11月3日、アメリカ司法省と環境保護局は、現代・起亜両自動車会社が[[大気浄化法]]違反の制裁金として過去最高額となる1億ドルを支払うことで和解したと発表した<ref>{{Cite News|url=http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20141104/frn1411040937002-n1.htm|title=現代、起亜 燃費過大表示で巨額制裁金 米当局に|work=zakzak|publisher=夕刊フジ|date=2014-11-04|accessdate=2014-11-11}}</ref>。
 
=== 風評被害・デマ =その他====
韓国で2007年末から発売直前まで放映されたテレビ[[コマーシャルメッセージ|CM]]には、ジェネシスを[[アウディ・A8]]とを高速度で正面[[衝突]]させる映像が用いられた。これに対して[[アウディ]]は、[[アルミニウム]]製で衝撃を吸収するボディ構造であるA8との衝突映像[[比較広告]]は、消費者を惑わすものだとしてヒュンダイを非難している<ref>[http://www.chosunonline.com/article/20080108000045 現代ジェネシスのCMにアウディが激怒したワケ] 『朝鮮日報JNS』 2008年1月8日</ref>。
事故で大破したヒュンダイ車の画像を持ってきて、「ヒュンダイは危険」という主張がされることがある。しかし実際には、ヒュンダイ車が他メーカーと比べて特別危険であるとする客観的なデータは存在せず、特に2000年代以降においては米国のIIHS(高速道安全保険研究所)やNHTSA(運輸省道路交通安全局)、あるいは[[ユーロNCAP|EURO NCAP]]と言った機関の公表するデータを見る限り日本車や欧州車と比較して十分に対抗できる安全性能を備えていると言える。
 
IIHSが公表しているデータによると<ref>[http://www.iihs.org/iihs/topics/driver-death-rates Driver death rates by make and model]</ref>2004年時点の[[ヒュンダイ・ソナタ]]の死亡率は[[日産・アルティマ]]や[[マツダ・6]]([[アテンザ]])と同水準であり、2014年の[[ヒュンダイ・ソナタ]]は[[トヨタ・カムリ]]と[[ホンダ・アコード]]より死亡率が低く、ソナタハイブリッドもアルティマと同水準になっている。
 
また、2018年モデルの[[ヒュンダイ・ジェネシス]]と[[サンタフェ]]に関しては、[[スバル・レガシィ]]、[[トヨタ・カムリ]]などとともにIIHSに最も安全な車と認定されている<ref>[https://forbesjapan.com/articles/detail/18865 「最も安全な車」2018年モデル、スバルとヒュンダイが高評価]Forbs 2017年12月13日</ref>。
 
一方、EURO NCAPにおいても、NFソナタ(2006年式)の乗員保護性能は成人・子供ともに4つ星で、これは星の数を観る限りでは同年にテストされた[[レクサス・IS|XE20系IS]]と同等の評価である。また[[ヒュンダイ・i30|i30]]に関しても2007年式で成人4/子供3と同年式の[[ホンダ・シビック]](成人4/子供4)と大差は見られず、2008年式では成人5/子供4と、同年式の[[フォルクスワーゲン・ゴルフ]]や[[ルノー・メガーヌ]]と同等の評価である。なお、1990年代のモデル、たとえば98年式アクセントは惨憺たる結果(成人1.5)となってしまったが、同年式の日本車や欧州車([[スズキ・カルタス|スズキ・バレーノ(日本名カルタス)]]、[[三菱・ランサー]]、[[フィアット]]・ブラーバ)でも星1.5~2という結果を出してしまうモデルが存在した<ref>テスト結果:[https://www.euroncap.com/en/ratings-rewards/latest-safety-ratings LATEST SAFETY RATINGS] EURO NCAP 2018年9月25日閲覧</ref>。
 
*日本に正規輸出された主要なモデルと同等他社製品の衝突安全テスト結果(データは各機関公式サイトより、日本時間2018年10月2日閲覧)
 
{| class="wikitable" border="1" style=font-size:small
|-
! モデル
! EURO NCAP
! NHTSA
|-
 
| rowspan="1" |エラントラ<br>(XD)
| rowspan="1" |成人乗員 ★★★☆☆<br>歩行者★★☆☆<br>2001年 1.6L 左ハンドル 5ドア
| rowspan="1" |正面衝突 ドライバー:★★★★☆ 助手席:★★★★★<br />側面衝突 ドライバー:★★★★★ 助手席:★★★★☆<br />耐横転性 ★★★★☆<br />2003年 サイドエアバッグ付き 4ドア
|-
| rowspan="1" |(比較)<br>[[オペル・ベクトラ|ベクトラB]]
| rowspan="1" |成人乗員 ★★★☆☆<br>歩行者★★☆☆<br>2001年 1.8L 左ハンドル 5ドア
| rowspan="1" |N/A
|-
| rowspan="1" |ソナタ(NF)
| rowspan="1" |成人乗員 ★★★★☆<br>子供乗員 ★★★★☆<br>歩行者★★☆☆<br>2006年 2.4GLS 右ハンドル
| rowspan="1" |正面衝突 ドライバー:★★★★★ 助手席:★★★★★<br />側面衝突 ドライバー:★★★★★ 助手席:★★★★★<br />耐横転性 ★★★★☆<br />2007年 サイドエアバッグ付き
|-
| rowspan="1" |(比較)<br>IS(XE20)
| rowspan="1" |成人乗員 ★★★★☆<br>子供乗員 ★★★★☆<br>歩行者★★☆☆<br>2006年 220d 右ハンドル
| rowspan="1" |正面衝突 ドライバー:★★★★☆ 助手席:★★★★☆<br />側面衝突 ドライバー:★★★★★ 助手席:★★★★☆<br />耐横転性 ★★★★★<br />2006年 詳細不明
|-
| rowspan="1" |i30(FD)
| rowspan="1" |成人乗員 ★★★★☆<br>子供乗員 ★★★☆☆<br>歩行者★★☆☆<br>2007年 1.6GLS 左ハンドル
| rowspan="1" |正面衝突 ドライバー:★★★★★ 助手席:★★★★★<br />側面衝突 ドライバー:★★★★☆ 助手席:★★★★☆<br />耐横転性 ★★★★☆<br />2010年エラントラツーリング サイドエアバッグ付き
|-
| rowspan="1" |JM
| rowspan="1" |成人乗員 ★★★★☆<br>子供乗員 ★★★☆☆<br>歩行者★☆☆☆<br>2006年Tucson 2.0VGTディーゼル4WD 左ハンドル
| rowspan="1" |正面衝突 ドライバー:★★★★★ 助手席:★★★★★<br />側面衝突 ドライバー:★★★★★ 助手席:★★★★★<br />耐横転性 ★★★★☆<br />2007年Tucson サイドエアバッグ付き
|-
| rowspan="1" |(比較)<br>RAV4(XA30W)
| rowspan="1" |成人乗員 ★★★★☆<br>子供乗員 ★★★★☆<br>歩行者★★★☆<br>2006年 D-4D 左ハンドル
| rowspan="1" |正面衝突 ドライバー:★★★★★ 助手席:★★★★☆<br />側面衝突 ドライバー:★★★★★ 助手席:★★★★★<br />耐横転性 ★★★★☆<br />2006年 サイドエアバッグ付き
|-
| rowspan="1" |グレンジャー(TG)
| rowspan="1" |N/A
| rowspan="1" |正面衝突 ドライバー:★★★★☆ 助手席:★★★★☆<br />側面衝突 ドライバー:★★★★★ 助手席:★★★★☆<br />耐横転性 ★★★★☆<br />2006年Azera サイドエアバッグ付き
|-
| rowspan="1" |(比較)<br>ウィンダム(XV30)
| rowspan="1" |N/A
| rowspan="1" |正面衝突 ドライバー:★★★★★ 助手席:★★★★★<br />側面衝突 ドライバー:★★★★★ 助手席:★★★★☆<br />耐横転性 ★★★★☆<br />2006年Lexus ES330 サイドエアバッグ付き
|-
 
| rowspan="1" |TB
| rowspan="1" |成人乗員 ★★★★☆<br>子供乗員 ★★★★☆<br>歩行者★☆☆☆<br>2004年Getz 1.3 左ハンドル
| rowspan="1" |N/A
|-
| rowspan="1" |(比較)<br>デミオ(DY)
| rowspan="1" |成人乗員 ★★★★☆<br>子供乗員 ★★★☆☆<br>歩行者★★☆☆<br>2004年 Mazda2 1.4Exclusive 右ハンドル
| rowspan="1" |N/A
|-
 
|}
 
以上の事実を考えると、少なくとも2000年代以降のモデルに限っていえば(モデルごとの差異はあるにしても)「ヒュンダイは特別危険」はもはや「完全なデマ情報」と断言できるレベルである。
 
== 車種一覧 ==