削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
Deau700 (会話 | 投稿記録)
23行目:
 
==サンスクリットとの差異==
文語・雅語である[[サンスクリット]](梵語)と比べると、俗語であるパーリ語は、例えば「息子」、 「(梵) {{Lang|sa|putra}}」 が 「(巴) {{Lang|pi|putta}}」 となるように子音の同化が目立ち、また「刹那」、「(梵) {{Lang|sa|kṣaṇa}}」 が 「(巴) {{Lang|pi|khaṇa}} 」のような変化も見られる。しかし、パーリ語は他のプラークリットと比べると総じて音韻的・構造的な崩れが少なく、プラークリットの中では最もサンスクリットに近い<ref name=naka100 />。名詞、動詞の組織は基本的にはサンスクリットと同じである。ただ名詞では格の融合、動詞では態の別、過去時制の別が明確ではない。さらに構文は、一般に定動詞表現が中心であり、語順が一定して動詞が文末に来る。語彙は時にサンスクリットより古い形を持つ。例えば「ここに」は 「(梵) {{Lang|sa|iha}}」 より古形の 「(巴) {{Lang|pi|idha}}」 となっている。
 
==仏教との関係==