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: クロッシング部の相手方のレール部分に列車が異線進入するのを防ぐために設けてあるガードレール部を指す。
専門的には、たとえば「弾性分岐器」といえば弾性ポイントを使用した分岐器全体を指し、「弾性ポイント」といえば上記4部位のうちの「ポイント部」だけを指す。
[[ファイル:Rail crossing.png|thumb|300px|分岐器の固定クロッシングの構造のモデル図。<br />
A ストックレール(基本レール)<br />
B ガードレール<br />
C ウイングレール<br />D 間隔材<br />E クロッシング交点<br />F 鼻端長レール<br />G 鼻端短レール<br />H クロッシング前端<br />I クロッシング後端<br />J リードレール<br />K フランジウェイ<br />L 填材]]
分岐器は通常、図に示したような構造になっている。黒線は'''ストックレール'''(基本レール)、茶色の線は'''トングレール'''(先端軌条)、赤線は'''リードレール'''、紫の線は'''ウィングレール'''、青線は'''ガードレール'''(護輪軌条:ごりんきじょう)、オレンジ色の線は'''主レール'''、緑線は全体で'''クロッシング'''(米語:フログ)と呼ばれ<ref name="JISE1311">「JIS E 1311:2002『鉄道-分岐器類用語』」[[日本工業規格]]。</ref>、クロッシングを構成するもっとも先端の頭部が尖ったレールを'''ノーズレール'''(鼻端レール)と呼ぶ<ref name="JISE1311" />。進路変更をするときは、トングレールを分岐側と反対側のストックレールに移動する。なお、弾性分岐器では、トングレールとリードレールとウィングレールが一体化されている。
 
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ノーズ付近に見られるすき間は車輪の[[フランジ]]がスムーズに通過できるように設けられたもので、'''フランジウェイ'''と呼ぶ。磨耗防止<ref>この部分は、車輪のフランジが通過するため、磨耗し易く、そのため、普通クロッシングの約10倍の耐久性を持つ、一体式で[[鋳造]]により製造された高マンガン鋼クロッシングが採用されている所があり、高速走行に対応している場合がある。</ref>とこのすき間による他線への誤進入を防ぐため高速通過する車両は減速を強いられる。このため、高速運転の多い線区には下記のノーズ可動式分岐器が多く用いられる。
 
;=== ノーズ可動式分岐器 ===
 
; ノーズ可動式分岐器
 
上記のフランジウェイによる問題点を解決するため、ノーズまたはウィングレールを可動式にしてウィングレール(ノーズ)に密着させる事でフランジウェイを塞いで、高速通過を確実にしているものであり、主に[[新幹線]]などの高速鉄道で多用されている<ref>日本での採用例:北越急行ほくほく線の全線、[[京浜急行電鉄]]([[生麦駅]])、[[近畿日本鉄道]]([[上鳥羽口駅]]非常渡り線)、[[東京急行電鉄]]([[東急田園都市線|田園都市線]][[あざみ野駅]]および[[東急東横線|東横線]]・[[東急目黒線|目黒線]][[武蔵小杉駅]]非常渡り線、[[東急大井町線|大井町線]][[上野毛駅]]、同線[[溝の口駅]]渡り線)、[[京王電鉄]]([[京王線]][[飛田給駅]])、[[小田急電鉄]]([[小田急小田原線|小田原線]][[秦野駅]])、京成電鉄(成田スカイアクセス[[成田湯川駅]])。かつては特急列車が多数運転されていた[[東北本線]]の一部の駅にも採用されていたが、[[東北新幹線]]開通に伴う東北本線特急列車の削減によって全て通常の分岐器に交換された。</ref>。その場合、ノーズ(ウィングレール)はトングレールと連動するようになっている。
 
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: 直線軌道から分岐線だけを曲線で分岐させる形状のもの。基本線は直線であり、分岐線は曲線となる。基本線から分岐線が右側に分岐するものを「右片開き分岐器」、左側に分岐するものを「左片開き分岐器」と呼ぶ。
; 両開き分岐
: 直線軌道から分岐線を左右同一の角度で開いて分岐させる形状のもの。Y字分岐と呼ぶこともある。
; 振分分岐<span style="font-weight:normal">(ふりわけぶんき)</span>
: 直線軌道から分岐線を左右が等しくない角度で開いて分岐させる形状のもの。振り分け率は9:1、4:1、7:3、3:1、2:1、3:2のものが一般化されている。
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[[ファイル:Leeds-crossrails-03.jpg|thumb|180px|シーサス・クロッシング (イギリス、[[リーズ]]駅)]]
; 両渡り線<span style="font-weight:normal">(ダブルクロッシング、シーサスクロッシング、scissors crossing、SC)</span>
: 両方向への片渡り線を同一箇所に重ねて配置したもの。やはりさまざまな形状の分岐器で構成される。軌道中心間隔が狭いとフランジウェイが増えるので、直線側でも揺れが大きくなることがある。従来は、ダイヤモンドクロッシング部の速度制限によって(角度の緩い分岐ではフランジウェイが過大になり、適切なフランジウェイを設定すると分岐角が急になる)、新幹線のように分岐側でも高い進入速度が求められる本線上には設置できず、代わりに片渡を2組ずつ設置していた。しかし、[[中央線快速|中央線]][[東京駅]]などで見られる弾性可動式ダイヤモンドクロッシングをもつシーサスクロッシングが開発されたので、[[東北新幹線]][[八戸駅]]のように通過列車が設定されている、あるいは予定されている新幹線の本線上にも設けられるようになった。日本での名称は、事業者等ごとに揺れがみられるが、[[2002年]]改正の[[日本工業規格]]JIS E 1311「鉄道-分岐器類用語」においては「シーサースクロッシング」と規定している。この他、[[鉄道模型]]の製品名ではダブルクロスと称することもある。
; 片渡り付交差<span style="font-weight:normal">(シングル・スリップ・スイッチ、Single slip switch、SSS)</span>
: ダイヤモンド・クロッシングに渡り線を1本付加することで、交差する線路のうち一方向への分岐が可能なもの。もう一方は交差しかできない。片開き分岐との組合せで両渡り線のように用いることもある。直線側にも制限があるので、高速列車が通過する駅に設置されることはまれである。
; 両渡り付交差<span style="font-weight:normal">(ダブル・スリップ・スイッチ、Double slip switch、DSS)</span>
: シングル・スリップ・スイッチにさらに渡り線を1本付加し、交差する線路の双方向へ分岐できるようにしたもの。両渡り線と同等の機能を持つが、2つ以上の進路を同時に構成することはできない。また、シングルスリップと同様直線側にも制限がかかる。[[ターミナル駅]]や[[操車場 (鉄道)|操車場]]で用いるほか、敷地の制約から用いられる。
; アウトサイド・スリップ・スイッチ <span style="font-weight:normal">(Outside(Outside slip switch)switch)</span>
: ダブルスリップスイッチと同様の分岐であるが、リードレールを2つとも中央のダイヤモンド部の中央に置くことで、比較的高速での通過を可能としている。ダブルスリップの一種として扱われる場合もある。但し、ダブルスリップと比べ敷地を取り、その上両渡り線のように2列車を同時進入させることもできないためごくまれに使われるのみである。
<gallery widths="180px" heights="180px">
ファイル:Rozjazd krzyz pojed.svg|シングルスリップ
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ファイル:Doppelkreuzungsweichen im Rbf München Nord.JPG|ダブルスリップとアウトサイドスリップの併用
</gallery>
 
:
: [[Fileファイル:Threee way crossing Jiyugaoka.jpg|thumb|200px|東急大井町線自由が丘にあった三枝分岐器]]
; 三枝分岐
 
: 左右2つの片開き分岐を重ねて3方向に分岐できるようにしたもの。
: [[ファイル:Hankyu Shonai station Interlaced turnout.jpg|thumb|180px|複分岐([[庄内駅 (大阪府)|庄内駅]])]]
; 複分岐
: 左右2つの片開きまたは振分分岐を重ねて3方向に分岐できるようにしたもの。三枝分岐は枝が左右対称に分かれるが、複分岐では分岐点が前後にずれている。
 
=== 番数 ===
分岐器において基準線から分岐線が分かれる角度については、角度を直接規定する方式と、両線の開きとそれに要する長さの比率に基づいて規定する方式の2種類に大別される。世界的に広く採用されているのは後者の方式で、日本ではこの比率を示す数値について「番数」と称している。分岐器の番数の定義や呼称・表記方法は、国によって次の通り差異がある。
 
* '''イギリス'''<ref name="oxford">Satish Chandra, M.M. Agarwal (2007) [https://arpwe.com/wp-content/uploads/2018/01/Ebook-Railway-Engineering-.pdf ''RAILWAY ENGINEERING''] Oxford University Press India. pp.263-265</ref>・'''北米'''・'''日本''' - クロッシング(フログ)部において交差する軌間線の接線の角度(交差角)または軌道中心線の交点における接線の角度(分岐角)を、角の中心線の長さと両接線の開きの比率をもって示し('''中心線法'''、英語:Centre line method<ref name="oxford" />)、「No.15」(=15番)のように番号(番数)として呼称する。交差番数または分岐番数Nと、交差角または分岐角θとの関係は次の式で表される。
** <math>N = {1\over 2}\cot{\theta\over 2}</math>
* '''ヨーロッパ'''・'''ロシア'''・'''CIS諸国'''・'''インド'''<ref name="oxford" /> - クロッシング(フログ)部において交差する軌間線の接線の角度(交差角)または軌道中心線の交点における接線の角度(分岐角)を、一方の接線を底辺とし残る一方の接線を斜辺とする直角三角形の底辺と高さの比率([[正接]])をもって示す('''直角法'''または'''コール法'''、英語:Right angle method / Cole's method<ref name="oxford" />)。ヨーロッパでは分岐線の曲線半径を合わせて「190-1:9」(=半径190m、9番)のように[[単位分数]]の[[比]]の形で表記する。ロシアおよびCIS諸国では「1/11」(=11番)のように[[単位分数]]として表記する。インドでは「1 in 9」(9番)のように表記する。交差番数または分岐番数Nと、交差角または分岐角θとの関係は次の式で表される。
 
*'''ヨーロッパ'''・'''ロシア'''・'''CIS諸国'''・'''インド'''<ref name="oxford" /> - クロッシング(フログ)部において交差する軌間線の接線の角度(交差角)または軌道中心線の交点における接線の角度(分岐角)を、一方の接線を底辺とし残る一方の接線を斜辺とする直角三角形の底辺と高さの比率([[正接]])をもって示す('''直角法'''または'''コール法'''、英語:Right angle method / Cole's method<ref name="oxford" />)。ヨーロッパでは分岐線の曲線半径を合わせて「190-1:9」(=半径190m、9番)のように[[単位分数]]の[[比]]の形で表記する。ロシアおよびCIS諸国では「1/11」(=11番)のように[[単位分数]]として表記する。インドでは「1 in 9」(9番)のように表記する。交差番数または分岐番数Nと、交差角または分岐角θとの関係は次の式で表される。
** <math>N = {\cot\theta}</math>
* このほか、交差角または分岐角が成す二等辺三角形の等辺と底辺の長さの比で番数を示す'''二等辺三角形法'''(英語:Isosceles triangle method<ref name="oxford" />)がある。路面電車などの軌道分岐器で用いられることが多い<ref name="india">Dr.Rajat Rastogi [http://textofvideo.nptel.ac.in/105107123/lec20.pdf ''Transportation Engineering - II, Lecture - 20, Crossing and Design of Turnout''] Department of Civil Engineering, Indian Institute of Technology. pp.9-11</ref>。交差番数または分岐番数Nと、交差角または分岐角θとの関係は次の式で表される。
** <math>N = {1\over 2}\csc{\theta\over 2}</math>
 
==== 日本 ====
*このほか、交差角または分岐角が成す二等辺三角形の等辺と底辺の長さの比で番数を示す'''二等辺三角形法'''(英語:Isosceles triangle method<ref name="oxford" />)がある。路面電車などの軌道分岐器で用いられることが多い<ref name="india">Dr.Rajat Rastogi [http://textofvideo.nptel.ac.in/105107123/lec20.pdf ''Transportation Engineering - II, Lecture - 20, Crossing and Design of Turnout''] Department of Civil Engineering, Indian Institute of Technology. pp.9-11</ref>。交差番数または分岐番数Nと、交差角または分岐角θとの関係は次の式で表される。
**<math>N = {1\over 2}\csc{\theta\over 2}</math>
 
====日本====
分岐器の番数は、基準線から分岐線が分かれる角度の大小を示すもので、片開き、両開きなどといった分岐器の形状とは無関係に、'''分岐器に用いられているクロッシング'''(フログ)'''の番数'''を分岐器全体の番数として呼称する<ref name="JISE1301">「JIS E1301:1966 『鉄道用分岐器類の番数』」 [[日本工業規格]]。</ref><ref name="JNR-JITEN1958">[https://transport.or.jp/tetsudoujiten/HTML/1958_%E9%89%84%E9%81%93%E8%BE%9E%E5%85%B8_%E4%B8%8B%E5%B7%BB_P1578.html 「分岐器の番数」] 『[[鉄道辞典]]・下巻』 p.1578、[[日本国有鉄道]]、1958年3月。</ref>。クロッシング番数は中心線法を採用し、クロッシング部で接する両軌条の軌間線が成す二等辺三角形の高さ(略図<math>b</math>)と底辺(略図<math>a</math>)の比をもって示す<ref>「轍叉番号」、『鉄道用語辞典』、大阪鉄道局、1935年</ref><ref name="JNR-JITEN1958" /><ref>分岐器の番数に関し日本の模型趣味者の間や模型の参考書で古くから流布している直角法については日本では採用されていない。また同様に流布している「分岐器の片開き・両開きの形状によって直角法と中心線法を使い分ける」手法は元から世界に存在せず、共に日本の実物で用いられている定義とはまったく無関係である。</ref>。
 
[[Fileファイル:Turnout number.jpg|300px]]
 
分岐器類の名称の前に、分岐器で用いているクロッシングの番数を付加し、「8番片開き分岐器」「10番シーサスクロッシング」のように呼称する<ref name="JISE1301" />。クロッシング番数に応じて、クロッシング後方における両方の軌間線<ref>軌間を表示する場合のレール面から14mm下がった位置の線(日本工業規格JIS E 1311:2002「鉄道―分岐器類用語」)。</ref>の接線がなす角度「クロッシング角」が定められている。曲線分岐器の場合は両方の軌間線の交角<ref name="JISE1301" />(クロッシング交点において引いた2本の接線がなす角度<ref name="JNR-JITEN1958" />)をもってクロッシング角とする。
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なお、曲線ダイヤモンドクロッシングでは、両方の軌道中心線が交差する角度をクロッシング角と読み換え、それに相応するクロッシング番数を呼称する<ref name="JISE1301" />。シーサスクロッシングでは、使用する分岐器に用いられているクロッシングの番数を呼称する<ref name="JISE1301" />。
 
===== クロッシング番数 =====
かつて「轍叉番号(てっさばんごう)」とも呼ばれた。JIS E 1301で、クロッシング番数およびその角度は次のように規定されている<ref name="JISE1301" />。
{| class="wikitable"
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|}
 
* '''8番'''、'''9番'''、'''10番'''、'''12番'''、'''14番'''のクロッシング角は、クロッシング番数とクロッシング角に関する上記の計算式<math>N = {1\over 2}\cot{\theta\over 2}</math>により、分未満を四捨五入して定めたものである<ref name="JNR-JITEN1958" />。
* 他のクロッシング番数のクロッシング角は、次のようにして機械的に定めたものであり<ref name="JNR-JITEN1958" />、計算式によって算出する角度とは誤差がある<ref>基本のクロッシング番数以外は倍数を用いるこの方式により、配線の設計施工が容易となる利点がある。例えば、基準線を平行とし分岐線を左右対称に相対する形で置かれた2基の10番片開き分岐器の分岐線の交点では、規格により正確に「10番の2倍の角度」に規定されている5番クロッシング(フログ)を用いる5番ダイヤモンドクロッシングを設置すれば良いことが分かる。</ref>。
** '''4番'''、'''5番'''、'''6番'''、'''7番'''のクロッシング角は、それぞれ8番、10番、12番、14番のクロッシング角の2倍とする。
** '''16番'''、'''20番'''のクロッシング角は、それぞれ8番、10番のクロッシング角の1/2とする。
 
==== ドイツ ====
*他のクロッシング番数のクロッシング角は、次のようにして機械的に定めたものであり<ref name="JNR-JITEN1958" />、計算式によって算出する角度とは誤差がある<ref>基本のクロッシング番数以外は倍数を用いるこの方式により、配線の設計施工が容易となる利点がある。例えば、基準線を平行とし分岐線を左右対称に相対する形で置かれた2基の10番片開き分岐器の分岐線の交点では、規格により正確に「10番の2倍の角度」に規定されている5番クロッシング(フログ)を用いる5番ダイヤモンドクロッシングを設置すれば良いことが分かる。</ref>。
ドイツにおいて、クロッシング番数(Herzstückverhältnis) (Herzstückverhältnis) は分子を1とした[[単位分数]]を[[比]]を用いて示す(8番=1:8)。番数はヨーロッパ標準の直角法を用いている。ドイツ連邦鉄道(DB) (DB) および現在のドイツ鉄道(DBAG) (DBAG) では、番数を含め次の形式で分岐器類を分類呼称している。
**'''4番'''、'''5番'''、'''6番'''、'''7番'''のクロッシング角は、それぞれ8番、10番、12番、14番のクロッシング角の2倍とする。
**'''16番'''、'''20番'''のクロッシング角は、それぞれ8番、10番のクロッシング角の1/2とする。
 
====ドイツ====
ドイツにおいて、クロッシング番数(Herzstückverhältnis)は分子を1とした[[単位分数]]を[[比]]を用いて示す(8番=1:8)。番数はヨーロッパ標準の直角法を用いている。ドイツ連邦鉄道(DB)および現在のドイツ鉄道(DBAG)では、番数を含め次の形式で分岐器類を分類呼称している。
 
例:'''EW 60-500-1:12 L Fz H'''
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! EW
| 分岐器の形式
| 単純分岐 (EW)、外方分岐 (ABW)、内方分岐 (IBW)、複分岐 (DW), 片複分岐 (EinsDW)
|-
! 60
| レール種類
| UIC60レール (60)、S49レール(49b(49 - ドイツ国有鉄道、ドイツ連邦鉄道、ドイツ国営鉄道)、S54レール(54(54 - ドイツ連邦鉄道)、R65レール(65(65 - ドイツ国営鉄道)
|-
! 500
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! L
| 分岐方向
| 左 (L)、右 (R)
|-
! Fz
| ポイント部構造
| 弾性トングレール (Fz)、弾性ポイントブレード (Fsch)、ピボット式トングレール (Gz)
|-
! H
| 枕木材質
| 木製 (H)、木製のうち広葉樹材 (Hh)、鋼製 (St)、コンクリート (B)
|-
|}
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|}
 
また[[ICE]]が運行する[[マンハイム-シュトゥットガルト高速線]]および[[ハノーファー-ヴュルツブルク高速線]]用に開発された高速分岐器(Schnellfahrweichen) (Schnellfahrweichen) には次のようなものがある。分岐器呼称末尾の「-fb」は弾性可動ノーズ付きを示す。複心曲線使用の分岐器は分岐線側を異なる半径の曲線を組み合わせたものにしており、EW 60-7000/6000-1:42の場合、トングレール部は半径7000m、分岐器中央部より後方は半径6000mとなっている。
 
{| class="wikitable" style="vertical-align:top; text-align:center;"
269 ⟶ 262行目:
|}
 
ドイツ鉄道が開発し[[1998年]]に使用を開始したクロソイド分岐器(Klothoidenweichen) (Klothoidenweichen) には次のようなものがある。分岐線側の曲線を[[緩和曲線]]の一種である[[クロソイド曲線]]として衝動及びレール損耗の低減を図ったもので、EW 60-10000/4000-1:39の場合、トングレール先端を半径10000mとし、分岐器中央部にかけて半径4000mまで曲率が逓増したのち、分岐器後方にかけて再び半径10000mまで曲率が逓減する。この特徴のため、クロッシング部の番数だけでは従来の分岐器と規模を単純に比較できない。
 
このうち、分岐線側でも220km/hでの通過を可能とした40.15番クロソイド分岐器EW 60-16000/6100-1:40,15-fbは[[ベルリン-ハレ線]][[ビターフェルト]]駅構内において[[ハレ]]方面と[[ライプツィヒ]]方面の分岐用に2基使用されており、番数は42番高速分岐器EW 60-7000/6000-1:42-fbより小さいものの、分岐器1基の長さは169.2mに達し、ドイツ国内最大の分岐器である。
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EW6000 3700UB2855b.jpg|32.5番高速分岐器EW{{nnbsp}}60-6000/3700-1:32,5-fb(マンハイム-シュトゥットガルト高速線ウプシュタット=ヴァイアー停留場付近、1988年供用開始)
Saale-Elster-Talbrücke-017.jpg|32.5番高速分岐器EW{{nnbsp}}60-6000/3700-1:32,5-fb([[エアフルト-ライプツィヒ/ハレ高速線]]ザーレ・エルスター高架橋、2015年供用開始)
EW 60-16000-6100 Antriebe.jpg|ドイツ国内最大の40.15番クロソイド分岐器EW{{nnbsp}}60-16000/6100-1:40,15-fb([[ベルリン-ハレ線]][[ビターフェルト]]駅、1998年供用開始)
</gallery>
 
==== チェコ、スロバキア ====
[[fileファイル:Praha hlavní nádraží-od Vinohradské.jpg|thumb|230px|right|画面中央手前で分岐しダイヤモンドクロッシングおよびダブルスリップスイッチを経て左上奥の短いホームに至る配線は、段階式分岐器時代は直線だったが、比率式分岐器に置き換えた際、わずかなクロッシング角の違いから直線にすることができず、途中に曲線が入った(チェコ・[[プラハ中央駅]])]]
[[1918年]]にオーストリア帝国鉄道(kkStB) (kkStB) とハンガリー国家鉄道(MÁV) (MÁV) を承継した[[チェコスロバキア]]時代の[[チェコスロバキア国鉄]](ČSD) (ČSD) では、[[1970年代]]まで、角の長さと開きの比率による番数ではなく、'''分岐角を直接定める「段階式分岐器」'''(チェコ語:Soustava stupňových výhybek, スロバキア語:Sústava stupňových výhybiek)を採用していた。概要は次の通りである<ref>Otto Plášek [http://lences.cz/domains/lences.cz/skola/subory/-%20-%20P%C5%99edm%C4%9Bty%20dle%20semestru%20-%20-/9-semester/-%20CN01%20-%20Zeleznicni%20konstrukce%20I/prednasky/6_Znaceni_a_soustavy_vyhybek.pdf ''Soustava stupňových výhybek, Značení a soustavy a výhybek a výhybkových konstrukcí''] pp.21-23</ref>。
 
* 単純分岐器(片開き分岐器)は、標準の分岐角を6°または7°とし、分岐線半径は150mから200m。許容通過速度は30km/hから40km/h。
* 複分岐器は6°(4 (4°+2°) または7°(5 (5°+2°) とし、駅構内などにおいて6°単純分岐器または7°単純分岐器によって本線から分岐して平行する多数の側線を構成する配線の場合、本線より分岐した次の分岐器に4°+2°複分岐器または5°+2°複分岐器を1基置き、本線と10°または12°の角度を保ちつつ側線を分岐する形態が一般的に用いられた。次の図は7°単純分岐器および5°+2°複分岐器を使用した側線群配線の模式図である。
[[Fileファイル:Turnout of step system.jpg|500px|]]
 
* 両開き分岐器は10°(5 (5°+5°) を標準とし、分岐線曲線半径は230m。
* 高速分岐器は分岐角6°未満、分岐線通過許容速度を40km/h以上としたもので、5°(曲線半径500m、通過許容速度60km/h)、4°(曲線半径800m、通過許容速度80km/h)、3°6'(曲線半径1200m、通過許容速度100km/h)の3種が設定された。
 
チェコスロバキア国鉄は[[1970年代]]、新規格のS49レールおよびR65レールの採用にあたって'''交差角または分岐角の番数を用いた「比率式分岐器」'''(チェコ語:Soustava poměrových výhybek, スロバキア語:Sústava pomerových výhybiek)を導入して新設計の分岐器を設定した。現在もチェコ([[鉄道施設管理公団 (チェコ)|鉄道施設管理公団]])、スロバキア([[スロバキア国鉄]])両国では、比率式分岐器とそれ以前の段階式分岐器が混在している。
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安全側線に設置される分岐器。乗越トングレールと乗越クロッシングの両方またはどちらか一方が用いられている。信号冒進時に車両を本線から脱線させるため、信号と連動している転轍機で転換する。脱線させる側が定位となっており、脱線後に分岐側から戻る事は考えられていない。
 
'''; 横取装置'''
: 保守用車が保守基地線への出入りのために使用する簡易分岐器。取扱いにあたっては基本的に線路閉鎖手続きが必要で、分岐側からの通過が可能であることが乗越分岐器との大きな違いである。本線線路には普通レールが用いられており、欠線部も存在しない。JRの在来線では手動の可動式横取装置が多く設置されており、取り扱いの際は横取器という部品を本線線路に被せることで分岐側の進路を構成する。大手私鉄では、油圧装置で横取レールを横滑りさせるタイプのものが使用されている。新幹線では保守基地線へつながる線路が横移動し本線線路を覆う。本線線路を直交し、保守用車が90度転車することで本線線路に載線するタイプもある。列車や営業車両は[[日本の鉄道事故 (2000年以降)#近鉄大阪線東青山駅構内列車脱線事故|取り外しを忘れた事故]]を除き、分岐側に入ることは想定されていない。
 
保守用車が保守基地線への出入りのために使用する簡易分岐器。取扱いにあたっては基本的に線路閉鎖手続きが必要で、分岐側からの通過が可能であることが乗越分岐器との大きな違いである。本線線路には普通レールが用いられており、欠線部も存在しない。JRの在来線では手動の可動式横取装置が多く設置されており、取り扱いの際は横取器という部品を本線線路に被せることで分岐側の進路を構成する。大手私鉄では、油圧装置で横取レールを横滑りさせるタイプのものが使用されている。新幹線では保守基地線へつながる線路が横移動し本線線路を覆う。本線線路を直交し、保守用車が90度転車することで本線線路に載線するタイプもある。列車や営業車両は[[日本の鉄道事故 (2000年以降)#近鉄大阪線東青山駅構内列車脱線事故|取り外しを忘れた事故]]を除き、分岐側に入ることは想定されていない。
<gallery widths="180px" heights="180px">
ファイル:DerailPoint JRH-Chokubetsu.jpg|[[安全側線]]に使用されている乗越分岐器
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=== 電気転轍器 ===
[[ファイル:Railroad switch.JPG |thumb|350px|電気転轍器と装置類。<br />Aトングレール、Bスイッチアジャスター、Cフロントロッド、D接続桿、E鎖錠桿のカバー、Fスイッチアジャスターロッド、G動作桿のカバー、Hモーター、I手回しハンドル穴(蓋をされて施錠している状態)、J手回し完了表示窓、K床板、Lダイバー(転てつ棒)、踏切から撮影。]]
電気指令によって本体内部にある制御リレーと回路制御器が作動し、その後モーターないし空気シリンダーが動作してそれを動力源として切り替える転轍器で、1箇所で集中制御する際に用いられており、進路の状態を表すには[[鉄道信号機|信号機]]が用いられる。構造としてはレールを切り替える転換部と、分岐器を列車が通過している間に転轍器が転換しないように鎖錠する転換鎖錠部とで構成されており、前者はモーターからフリクションクラッチ<ref>転換途中で石などが挟り一定以上の力がかかると摺動してモーターに無理な力が働かないようにする機構、その他にも転換力の調整や転換終了時の衝撃力を吸収している。</ref>と減速歯車を介して転換ローラーに繋がり、そこから動作桿とスイッチアジャスターロッドとスイッチアジャスタを介してダイバー(転てつ棒)でトングレールに接続されており、後者は転換部からロックピースと鎖錠桿を介して<ref>鎖錠桿にロックピースを押し込み又は引き抜く事により動作桿と鎖錠桿の鎖錠又は解錠を行う。</ref>接続桿に繋がり、それがトングレールの先端にあるフロントロッドに接続されている。また、手動で転換できるように転轍器本体に手回しハンドル穴があり<ref>穴入口にハンドルを入れて動かすと電気転轍器のモーター回路が遮断されて、ハンドルで転換中でもモーターが作動しないようになっている。</ref>、手動で完全に転換してその後に鎖錠状態になった時に、手回し完了表示窓に矢印の表示が出るようになっている。また電気転轍器の種類としてはNS形とG形の他、本線以外の側線用にYS形がある。素早い切り替えが要求される[[操車場]]等では圧縮空気を用いる電空転轍器が、それ以外の場所ではモーター式電気転轍器が使用されている
 
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=== 手動転轍器 ===
[[Fileファイル:Manual switch(Okuizumi Stn.).jpg|thumb|350px|発条転轍器を手動で切り替える掛員([[大井川鐵道]][[井川線]] [[奥泉駅]])]]
[[ファイル:Pcs34560_IMG0509b.JPG|thumb|200px|[[小湊鐵道線]][[里見駅]]構内のスプリングポイント。手動転轍器に「S」のマークがあるため、スプリングポイントであることがわかる。]]
現場で手動で切り替える転轍器であり、その動作方法によって3種類がある。主要な手動転轍器には転轍器標識が設置される。進路の状態を表すのに標識またはランプを用いるものもある。
 
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: 常に人の手によって進路を変える転轍器。転轍器標識は、定位で青の円盤、反位で黄色の矢羽根形である。転轍器が列車通過時の振動で勝手に切り替わることがないようトングレールを固定するロック機構がある(ロック方式は数種類がある)。原則として駅員の管理下で取り扱われるために、機械的または電気的な[[連動装置#鎖錠・解錠|鎖錠装置]]を持つ。[[信号扱所]]からてこで連動操作されることが原則であるが、入れ替え用途など線路脇のてこで操作できるものもある。留置線や保線用側線など、鎖錠の必要がなく通過車両が比較的軽量かつ低速である場合、転轍器のハンドル自体の重量またはばねの力によりトングレールを押さえつける簡易式のものもある(通称「ダルマ」または「ダルマポイント」)。
:: [[日中線]][[熱塩駅]]の[[機回し線]]には、スタフ([[閉塞 (鉄道)#常用閉塞|スタフ閉塞]]のスタフであり外見上はタブレットの玉)をセットしないと動かせない転轍器があった。これは当該区間が盲腸線であり[[閉塞 (鉄道)#常用閉塞|スタフ閉塞]]という非自動閉塞区間であり、また[[熱塩駅]]自体も絶対信号機を持たない停留所でありながら分岐を持ち機回しを行う例外的な[[鉄道駅|駅]]であったためである。本来分岐器を持つ停車場には場内出発信号機の設備が必要である。この処置により、列車運転時には分岐器は常に固定された状態になり、列車が進入可能で、かつ、分岐器が操作可能(固定されていない)と言う危険な状態を避けることが出来る。つまり、分岐器を操作できるときは閉塞に進入可能な列車は当該駅に停車している(=列車がスタフを持ち込んでいる)か、もしくは閉塞に列車が進入できない(スタフを代替手段で陸送した)のどちらかであり、スタフを取り出せたならば分岐器は固定されている。
 
; 発条転轍器<span style="font-weight:normal">(スプリングポイント)</span>
[[ファイル:Pcs34560_IMG0509b.JPG|thumb|200px|[[小湊鐵道線]][[里見駅]]構内のスプリングポイント。手動転轍器に「S」のマークがあるため、スプリングポイントであることがわかる。]]
: 進路が原則的に定位に固定され、列車は定位方向だけに通行可能である。ただし、反位側からの列車は車輪によってトングレールを押し広げて(割出しとも言う)通過でき、通過後は内蔵された[[スプリング]]と[[ショックアブソーバー|油緩衝器]]<ref>通過中に列車をスムーズに通過させるためと、通過後の復帰を暫く遅らせる役割がある。</ref>によって自動的に定位へ戻る。このためポイント操作が不要である。必要に応じて普通転轍器と同様に手動で反位に固定することもできる。転轍器標識は、定位で青の円盤にSの文字、反位で黄色の矢羽根形である。またトングレールがどちらかのストックレールに密着しているかを検知して転轍器の開通方向を知る転轍器回路制御器又は[[連動装置|鎖錠]]する為の電磁転轍鎖錠器を設置しており、前者はトングレールに接続したロッドを検知する方法とストックレールに穴を開けた後、突起を付けたセンサーを取付けてトングレールの可動によりそれを作動させる方式があり、後者は鎖錠の場合には内部のソレノイド電磁石に電源が入り励磁して転轍器を定位方向に固定させ、鎖錠を解除する場合には内部のソレノイド電磁石の電源を切り転轍器の定位方向の固定を解除することによりトングレールを押し広げてることが可能となる。両者とも進路を設定の際に必要な装置であり、進路構成後に出発・場内信号機を現示させて列車を進行させる。
: 反位側からの進入には厳しい速度制限が加わるため、路面電車の折返し点や優等列車運行のない単線区間の[[交換駅]]など、進行方向が一定かつ通過速度も遅い箇所で使われている。しかし速度制限や、通過する車輪とトングレールの摩耗などの問題から減少傾向にあり、設備改良などで発条転轍器から電気転轍器に交換したケースもある。
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ファイル:Spring railroad switch.JPG|転轍器標識(スプリングポイント)
ファイル:Onda-Point-Machine.jpg|普通転轍器(ダルマ)
ファイル:Sapporo Tram Spring Point 001.JPG|路面電車の軌道に使用されている発条転轍器<br />これ以外に付帯設備は一切なく、トングレールも片側だけ。
ファイル:Nishi-Suzurandai Station Derailment-switch.jpg|脱線転轍器
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; 交差([[ダイヤモンドクロッシング|ダイヤモンド・クロッシング]]、DC)
: 線路どうしの平面交差を行う際に用いられる。線路の枝分かれはない。分岐器と交差をあわせて分岐器類という。
 
; [[単複線]]・搾線(ガントレットトラック)
: 敷地面積の狭い場所において、2本の線路を重ねるようにして敷設したもの。現在日本では使われていないが、過去には[[名鉄瀬戸線]]堀川 - 土居下間で見られた。
; その他
: [[三線軌条]]の軌道において、内側の軌道のみを反向曲線にすることで、外側の軌道と共有する線路を前後で切り換える形状のものなど。
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日本における[[自動案内軌条式旅客輸送システム|AGT]]は、1983年に当時の建設省・運輸省の指導による統一規格「標準型新交通システム」が策定され、案内方式は「側方案内方式」が標準となっている。
 
このシステムでは水平可動案内板方式による分岐が使用されている。車両側には、各車両下部にある台車から案内バーが左右両側に伸びており、その先の上部にはガイドウェイの案内軌条を走行して転動方向を規制させる案内輪、下部には分岐で進行方向を変えるために使用する分岐案内輪が取付けられている。案内輪は、走行軌道(ガイドウェイ)に沿って両側に設置された、HまたはI形鋼による案内軌条に車両の両側にある案内輪が走行することで、走行中の車両の転動方向を規制して案内する装置であるが、車両が分岐場所を通過する際には案内軌条の一側を離さなくてはならない。地上側の分岐場所には、2つの可動案内板と固定案内板がガイドウェイの両側の案内軌条の下に設置されており、可動案内板が電気転轍器で可動することによって分岐器の役割を果たす。車両は可動案内板に車両側の左右どちらかの分岐案内輪が入り込み、その後、固定案内板を通過することによって車両の進行方向が選択できる。すなわち両側拘束の案内軌条を離れ、一時的に片側のみを拘束することによって分岐するのである。
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ファイル:Yokohama New Transit 2000 guide wheel.JPG|側方案内方式の車両側の案内バーの先端に取付けられている案内または分岐装置。1集電装置、2案内輪、3分岐案内輪
ファイル:Automated Guideway Transit No1.JPG|側方案内方式の車両側の案内または分岐装置を車両前方から見た写真。A案内輪、B分岐案内輪、C集電装置
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ファイル:Syounan monorail railroad switch the third.JPG|懸垂式モノレールの分岐器、転換後、上りの方向に路線が開通している状態。
ファイル:Scissors crossing monorail solid.gif|跨座式モノレールのダブルクロッシング分岐器の動作状態を表すアニメーション。
ファイル:Osaka Monorail Crossroads.JPG|モノレールの分岐の例(大阪モノレール万博記念公園駅)。関節可撓式を採用している。
ファイル:View from Linimo entering the Banpaku Kinen Koen station, direction to Fujigaoka.jpg|HSSTの分岐器(愛知高速交通 東部丘陵線 万博会場駅(現:愛・地球博記念公園駅))))
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ファイル:Translohr points.jpg|トランスロールの分岐器
Fileファイル:Scambio Translohr Deposito Favaro 071120.jpg|トランスロールの分岐器(跨座式タイプ)
ファイル:Incrocio Translohr Padova Stazione FS 061004.jpg|トランスロールのクロッシング部
ファイル:Caen tram point.JPG|TVRの分岐器
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[[ケーブルカー]]では、丁度中間地点で行き違いをすることになるため、その前後に二又を設け、進行方向によって互いに別の側に入るように配線する。左右の車輪の片側は両フランジ車輪、もう片側はフランジなしの厚みのある車輪という特殊な構造を使用することで、分岐器に可動部をなくしたものがよく使われる。
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ファイル:Rakutenchi cable-car 2.jpg|行き違い地点の線路<br />(別府ラクテンチケーブル線)
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