「ガリレオシリーズ」の版間の差分
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:警視庁捜査一課所属、巡査部長(『予知夢』)→主任(『ガリレオの苦悩』)→警部補(『真夏の方程式』)→警部(『沈黙のパレード』)。「爆ぜる」連載当時34歳。帝都大学社会学部卒業。この小説の最初期から登場する実質的な中心人物であり、視点主として描かれることが多い。『ガリレオの苦悩』では内海薫が主な視点主を務めが、以降はまた草薙に戻っている。
:湯川とはかつて帝都大学バドミントン部での同期だった。突然人体が燃え上がるという事件(「燃える」に収録)で、マスコミが唱えた[[プラズマ]]説を検証するために第十三研究室を訪ねて以来、奇怪な事件が起こるたびに、油を売るついでに湯川の協力を仰いでいた。人の話を引き出すのが巧く、湯川に事件への興味を惹かせるのにも長けている一方、理数系は大の苦手で、しばしば湯川に突っ込まれていた(なお、湯川はそれを楽しむ傾向があり、草薙もからかわれていると自覚している)。内海薫登場直後(『ガリレオの苦悩』)は、女性ながらの執念深さで捜査に首を突っ込む彼女に「浮いてるぞ」と忠告するなど気遣いが感じられたものの、すぐに冷かしたり、「新人は下が来るまでは何年経っても新人」とやや横柄な態度を見せたりするようになった。また上司である[[#間宮|間宮]]に対し陰でぞんざいな口を聞くなど性格がやや横暴になっている。特に『真夏の方程式』では多々良管理官直々に特命を受けたことで「管理官代行」を自称し、内海から「今日はいつもより威張っている」と軽い嫌みを言われるようになるが、草薙自身は気にした様子はない。一方で湯川との立場も変化し、事件解決後に食事に誘ったり、土産を用意するなど気を使う様子が描かれている。
:聞き込みの際は「人に好かれやすい顔」ということで間宮からコキ使われることが多い。一見するとお人好し
:喫煙者であるが、湯川の前では何を言われるかわからないため吸わないようにしている。愛車は黒の[[日産・スカイライン|スカイライン]]で、車を持っていない湯川を現場に送ったりもする。
:自宅の部屋は結構散らかっており、布団は敷きっぱなしで床は通り道以外足の踏み場もないほど散らかっている。独身で恋人もいない日々が続いていた。「聖女の救済」では容疑者に対し恋をしてしまうが、事件の真相をつかむため、刑事としての立場を全うする。姉(森下百合)がおり、彼女はすでに結婚、中学生の娘(美砂)がいる(「幻惑す」では高校生になるという)。
:なお、「予知夢」の単行本および初期の文庫版で、名前が"俊介"に誤記されていたが、最新の文庫版では"俊平"に戻っている。
:湯川に頼ることが多
;<span id="内海薫">内海薫</span>
:『ガリレオの苦悩』から登場。若手の女性刑事。岸谷と共に草薙班に所属する。年齢について特に触れられていないが、『沈黙のパレード』では巡査部長となっており、30歳過ぎに見えると表記されている。周りの人間が目上ばかりなのでほとんど敬語。TVドラマでは気の強いキャラクターなのに対し、原作では無表情で動じないタイプなのでクールなように見える。実際は感情的で正義感が強く、女性ならではの勘と理論(そして執念深さ)で容疑者を割り出す一方、勝手に突っ走ってしまい一人で悩むタイプ。このため登場当初はしばしば草薙や間宮と意見が対立し、窘められていた。一課内の雰囲気を乱す原因となっているが、女性であることから男たちには大目に見てもらっているらしい。湯川が言うには「草薙には頼りにされている」という(後に草薙自身が独白する)。
:『ガリレオの苦悩』では視点人物として頻繁に描かれたが、それ以降は草薙が視点人物に戻ったため出番は減った。草薙に匹敵する推理力の持ち主だが、観察力・洞察力という点では一歩譲るところがある。
:ドラマ化にあたって「湯川のパートナーに女性のオリジナルキャラクターを使いたい」という製作者側の要望に東野が「先に自分がその人物を小説に登場させ、その人物の名前を使用する」という条件で快諾し、続編である「落下る」以降の原作にも登場。草薙に代わって、警察に協力しない姿勢をとっている湯川に興味を惹かせようとする。湯川も彼女には甘いところがあるので、草薙からは説得要員として期待されている様子。
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